高騰するヴィンテージ看板、個人的に欲しいと思った 5 つのレアモデル
最近は、当時企業が広告用に製作し、人通りなどがある店や家の壁に張って宣伝していたツールである「ホーロー看板」が自分の中ではブームである。不思議なもので、一部復刻版やレプリカよりも、その当時の痕跡が残ったモノが欲しくなり困ってしまうのだが、今回は過去個人的に欲しかったレアモデルをいくつか紹介したい。
下記は、親父の愛称板のコレクションを何枚か放出するために、写真などを準備していたモノを掲載している。親父が若い時は、この手の鉄道用「愛称板」は放出品セールでワゴンで投げ売りされていたようである。
その際にあまり高額な放出品を買う余裕のなかった親父は、当時非常に安価な愛称板などを購入しており、自宅から多く出てきたので、買取査定をしてみたところ、何倍かの高額な値段がつき、大変驚いている次第である。
個人的に趣味で、オークションで掘り出し物がないかとネットサーフィンをしてしまう事が日課なのであるが、その日課の延長線上でこのブログを書いている。ブログ記事の大半が、過去のサーフィンで盛り上がり面白かったオークションや参加したり、ウォッチし続け、取引した商品の経験から書いている。
また上記の中古品等自宅や親類の家を整理して、買取品を業者に出したり、業者から購入したり、様々な方法で買取や購入等の個人的な経験をブログで公開している。
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上記のように過去の相場を調べていくことは非常に面白い作業である。「広告用ホーロー看板」は、人気のカテゴリーであり、どれも高額な値段がついている。
過去のオークション情報は、大半が消失する事が多いので、今回も オークファンを参照にしている。ぜひチェックしてもらいたい。では、個人的に欲しいと思った「超高額なホーロー看板」の 5つのレアモデルを取り上げていきたい。
戦前 ホーロー看板 両面 井上博士ノロート目薬/胃活
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胃活・ロート目薬ともに信夫堂山田安民薬房(現・ロート製薬(株))の商品で、胃活は明治32(1899)年、ロート目薬は明治42(1909)年に発売された。ロートの名は、この目薬を処方した井上豊太郎博士が師事した、ドイツ・ミュウヘン大学のロートムンド教授の名前の一部を採ったものである。
参照:日本ホーロー看板広告大図鑑
ホウロウ2枚 琺瑯 仁丹看板 歯磨き 昭和レトロ 懐中良茶薬
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「消化と毒消し」のキャッチフレーズで、薬ではあるが病気ではなくても服用できる仁丹は、明治38(1905)年に森下南洋堂から発売された。不思議と印象に残る、ナポレオン帽とカイゼルヒゲをたくわえた大礼服姿の男性に仁丹の文字を据えたその商標は、明治33(1900)年に発売された梅毒薬「毒滅」の商標であるビスマルク像が様々に図案化・デフォルメされながら、日露戦争当時大衆のあこがれであった大礼服姿になったというのが通説であった。
参照:日本ホーロー看板広告大図鑑
ホンダスポーツ S-800 電飾看板 昭和40年代
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S600の登場から約2年。Hondaスポーツは基本を継承しながら、791ccまでエンジン排気量を拡大する。1966年1月、S800/S800クーペの登場である。S800の最高出力は、70PS/8,000rpm。リッター当たり約88.5PSである。4速MTはフルシンクロ化。最高速度は約160km/h。Honda初の100マイルカーとなった。およそ2倍の排気量を持つクルマの最高速度に匹敵する高性能を獲得し、当然ながらサーキットでも活躍。さまざまなレースでパフォーマンスの高さを証明し、世界各国で人気を博した。
参照:Honda|SPORTS DRIVE WEB|Honda Sports Cars|SPORTS S800
旧国鉄 鉄道列車 琺瑯ホーロー看板 駅名【瀬戸】
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個人的に欲しいと思っていた愛称板であるが、正確言うと広告ではない。広告ではないが、レアな「ホーロー看板」の雰囲気を楽しめる。上記は、いくらなんでも高騰しすぎであろうと思う値段が付いている。よく出せて約 150,000~20,000円までであろう。これらの愛称板は、初期に販売されていた時は、百貨店などの放出品セールで、ワゴンで投げ売りされていたと聞いて驚きである。現在時代を経て値段が高騰し、鉄道ファンの根強い人気があり、コレクション心をくすぐるカテゴリーである。
カルピス ホーロー看板 希少 当時 レア
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カルピスは、創業者の三島海雲がモンゴルを訪ねた際に味わった酸乳をヒントとして、大正8(1919)年にカルピス(株)の前身であるラクトー(株)から発売された。その名称の「カル」は牛乳に含まれるカルシウム「ピス」はサンスクリット語で仏教の五味の次位を表す「サンピス(熟酥)」に由来する。キャッチフレーズの「初恋の味」は、三島の後輩である驪城卓彌が提案したもので、大正11年に新聞広告で使用されたのが始まりである。看板の絵柄は、三島が第一次世界大戦で窮乏していた欧州の美術家救済のためカルピスのポスターを募集したものから選んだもので、ドイツの画家オットー・デュンケルの出品作である。
参照:日本ホーロー看板広告大図鑑
データ参照:オークファン
オークションで高騰する 「レアモデル」 を落札する 3 つのコツ
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- スクリーニングして状態の良いモデルのピックアップ
- 関連するレアモデルを出品している個人や業者にマメに連絡やチェック
- オークション落札代行会社に常に依頼を掛けておく
3 点の方法を実践し、上記 「オークデータ」 などを使い、過去の高騰相場を丁寧に調査していく。上記データで高騰しているのは、カルピスの看板である。ドイツの画家オットー・デュンケルの出品作ということ、数が稀少ということ、またデザインが大変可愛く秀逸であることなど。
個人的に言うと、純粋にデザインが可愛いのであって、差別的意識というのはないのだが、過剰反応気味なのが残念である。
オークションの 「ホーロー看板」カテゴリーは、カルピス一強のような状態である。
このように情報を上手く収集して自分で編集しながら、高額・安値相場が一目で理解でき、適正な相場観を養うことができる。
レアモデルを探す場合に重宝しているのが、上記「日本ホーロー看板広告大図鑑」である。
これは、明治・大正・昭和ホーロー看板の図鑑であるが、約 2,000点を越えるコレクションをオールカラーで紹介している。
オークションで値が張りそうなレアモデルをオークファンなどでチェックする方法と、図鑑を見て、欲しいデザインの看板を発見し、直接検索を掛けて調べ、値段相応であれば、購入を考えたりする際に重宝しているので、手元の書棚に置いてある。
どの分野でもそうだが、ある程度まとまった書籍をもとに、オークションを楽しむと、思わぬ掘り出しモノに出会える確率は上がる。
上記のデータからもわかるように、コレクター同士など個人間取引が大半を占めているようなので、あまり業者が参入しておらず、あなたも宝探し感覚で楽しめる面白いカテゴリーである。