Nikon D70 一眼レフカメラ/AF-S DX ニッコール 18-70mm F3.5-4.5G ED セット
心から愛するものを、大切な想いを、美しく写しとめること。その瞬間を、感じたままに写しとること。写真は、撮る人のさまざまな想いの結晶にほかなりません。ニコンが、そんな想いに応えます。本当に欲しかった「最高の写真」のために生まれたデジタル一眼レフカメラ、ニコンD70。参照:製品情報 ニコンイメージング D70 – デジタル一眼レフカメラ
- D70:2004年3月19日発売
- 希望小売価格 ¥ 150,000 (税別)
- レンズキット:2004年3月19日発売 /希望小売価格 ¥ 206,000 (税別)
- 内容:D70・AF-S DX ズームニッコールED 18~70mm F3.5~4.5G(IF)
ニコン一眼レフの入門標準機として練習機として使える安価で最適なモデル
現在まで、ニコンの製品を様々な機種を使ってきて、入門者向けモデルとして最適なモデルと考えている。05年までの初頭のD 70 以前の機種であれば、合焦が遅く解像度に難有りと、何かしらの不満があり、その欠点を潰したモデルでもある。
小さなデジカメで満足できない方向けで、主にオークションやECなどで、商品写真を簡単に撮る場合や、リーズナブルにデジタル一眼レフを保有する事を考える場合、慣れる為に良い投資モデルである。
また、重さや大きさを実感するには最適であり、一眼レフを操作する際に様々な応用が効くと考えている。
使い続けても故障も少なく、数年使用していたが、機能上の問題はとくに感じず、快適。それでいて現在では、非常に安価になっている。
また、何か趣味を探しており、カメラでも趣味で始めてみようと考えた場合の入門及び練習機として、身の回りの風景から撮る事に集中できる最適機となるだろう。
ニコン一眼レフ中古相場から見える成熟から衰退の兆候
さっそく「オークファン」を見てみよう。約 40,000円までが上限であるが、現在では、約 20,000円前後まで落ちてきている。カメラの市場は足がはやく、新製品が出ると、その前のモデルの市場価格の下落が非常に早い。
このような傾向は、ハイテク機器に起こりやすい現象である。また製品自体のライフサイクルが、寿命に近づきつつある製品セクターでも似た市場となりやすい。デジタルカメラはまさに、製品寿命がすぐそこまで来ていると感じられる。
次に 「オークデータ 」 でニコン一眼レフモデルによる 約 5年間の「総落札額と総数及び平均落札額」である。平均は、概ね 約 40,000~50,000 円前後で安定して取引されている。
言い換えるのであれば、平均よりも安価な今回のモデルは、もうすでにトレンドを過ぎたモデルとも言える。また、約 1 億~1.6 億円あたりが、オークション二次市場の取引規模であり、若干だが下落傾向である。
さらに取引数をみると、約3,000件の平均ラインを行ったり来たりしている。これから見える事は、一定数のコアな層が取引しており、プレイヤーが増えていないことが見えてくる。
数字を細かく見ていくと、成熟から衰退の兆候が、徐々にだが見えてくる。横ばいもしくは下降傾向で、現状の相場を維持していることが、データからみえてくる。
ただこれは、カメラを趣味やちょっとした実益など考える層にとって、安価に良質なモデルが比較的リーズナブルに買えるということである。
ブランドの市場プレイヤーには、キツイビジネスであるが、私たち趣味などに使うユーザーにとって、比較的コストの掛からない趣味や実益となってきているのである。
シャッターチャンスに集中する為の道具感としても良機
今回のように、少し前の古いモデルを手に入れる場合、様々な操作が難しい場合が多く、その操作に気を奪わて機会を失う事が多く、それでもセッティングを素早く整えることができるのが、撮影技術として言われて久しい。
プロカメラマンとして技術を追求すれば、それは当たり前なのだが、私たち写真を楽しむユーザーにとって、すぐに機会を見つけ、素早くシャッターを切る事の方が、設定などを深く考えずに、本能的に撮りたいものである。
高級機と違い質感などはまったくであるが、お金を掛け高級機を手に入れても使い切れない事が多い。そう考えれば、写真機をシャッターを切る為の道具として割り切って使えば、今回のモデルは、良機としてオススメできる。
デジタル一眼レフ初心者に最適だが、様々な操作は必要となる。スマホカメラに慣れていると途端に撮影に疲れてしまうかもしれない。
一眼レフはファインダーを覗いて構図を決め、撮影後データが液晶に表示される。アタマの中で、イメージを瞬時に創造する事が撮る上で非常に重要である。別に写真が下手でも言いのである。
私も、いまだにこのブログの写真は昔の写真ばかりで、下手なままである。初心者であり、プロでないのであれば、どう撮りどう伝えるか、なぜこのイメージで撮影したのか、自分の中で納得できればそれで良いのである。
今回のモデルについては、比較的古いモデルなので、画質に関して現在は特質して良いものではない。写真印刷ではあまりオススメできない。
私の場合はオークションやこのようなブログで試している。趣味でもちょっと大きい高級機を持っていく代わりに、小型でちょっとスマホ以外で写真を撮りたい場合に使っている。
比較的ライトな感覚で使える良機である。サブ機として最適なのだが、ひとつ欠点があれば、ニコンの中古機は、ラバー面の劣化がどのモデルでも見られる。長く使っているユーザーであれば、この症状は分かっていただけると思う。
ラバーがベタつき、手汗や鼻の脂が当たる面に、このような劣化が始まりやすい。
日頃からラバー面の清掃をコマメに行う事が長く使うひとつのテクニックであるが、このあたりは要改善をブランドメーカーにお願いしたい。
中古機や未使用でも置き古しのモデルを購入し使用する場合、そのような劣化の状態を事前に知っておく事が重要となるだろう。