定番の人気を誇るルイ・ヴィトンのリセールバリューを見ていく
ブランドの定番と言えばルイ・ヴィトンである。その他様々なブランドがあるが、驚異的なリセールと人気ブランドは他のブランドと比べ圧倒的な差があり、もはやブランドの代名詞と言えばヴィトンなのである。
好き嫌いはともかく、客観的に見て、バランスの良いブランドであることは明白である。ブランドを保有する事はステータスを保有する事であり、同時に自身の名誉も守ってくれる。
もはや誰が見ても「高い」と思わせる効果は抜群であり、ヴィトンの定番ラインは多くの人が持ち、もはや行き着いた感は見受けられる。女性が持つ基本的モデルの多くは、カバンである。
ヴィトンの鞄モデルは、豊富なラインナップで鞄の王者たる所以である。その拡大戦略から多くの人々から支持されたブランドも珍しい。
自分が欲しいモデルを探す場合、遭遇率が高いブランドであって、中古市場にも多く流れている。
これだけ多くのモデルを出して、また二次市場でも高い価格を維持できるのは、アウトレットがないからである。古くなっても高い価格を維持する売却に適したブランドである。
そこで今回は、鞄の価値がゼロに近く、使えるかどうか分からない、普通では捨ててしまうような状態のモデルを多く集めた場合、どのような相場を形成しているか、誠にリセールバリューが高いのかその様子を探っていきたい。
LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトンは多くのファンにとって収集したくなるブランドであるようだ
どうしても集めたくなるブランド、それがル・イヴィトンの不思議な魅力であるようだ。個人的にも何点か保有しているが、ここまでではない。
うちの親族も写真のようなコレクションが趣味なのか、結構な種類のヴィトンを多数保有している。
写真を撮らせてはもらえなかったので、外国の方で収集している方の参考イメージを参照させてもらった。
なかなかのコレクションだが、親族もいい勝負である。当ブログでは少しずつであるが、ヴィトンの買取/売却を取り上げているが、大半が親族のコレクション整理である。
親族は貿易関係の仕事で、海外(欧州)で長く支店と日本を行き来していた関係から、なにかにつけ本国の本店で購入していたようである。
また国内でヴィトンの販売が始まった時にも頻繁に国内でも購入していたようである。
結構な事だが、今回取り上げるのは、多くは約20~30年前の日本全体が羽振りの良い時のモデルの処分が中心である。なかなかの量であり、今回の売却でもコレクションの一部である。
種類を数えてみたが、少なくとも約100種類ほど保有しており、そのうち処分するのは、何年も放置している古いモデルを中心に処分を計画している。
なにせうちの親族は、モノを捨てる事が出来ず、一度保有したものを売ることを考えておらず、もっぱら私に報酬を与えて処分を依頼してくる。
まるで業者扱いなのだが、個人的にも面白いので今回も買取/売却をした内容を記しておこうかと思った次第である。
買取業者でオークション代行業務を依頼して良いとこ取りを行う
さっそく売却を考えていこう。オークファンで調査を開始する。大量のヴィトンの出品はなかなか多く、約3年間で約355件程度の出品があったようだ。
平均価格は約 46,000円程度であり、このあたりの落札価格を想定して計画を立てる。
データから詳細に確認していくと、本数で言えば最低でも、約15点以上のヴィトンのモデルがあれば、平均価格に近づける事が可能であるようだ。
今回は、買取価格は安くなりそうなので、オークション代行を併用する事を視野に入れておく必要があると想定した次第である。
最近では、買取専門店でも常連になったお店でお願いすれば、オークション代行をしてくれる業者もあり、必ずしも代行会社に依頼を掛ける必要はない。
法的な手順に沿った代行手続を取り、出品して、依頼品目の落札後、落札者から入金を業者が受け、正式なカタチで取り分の入金を受け取る事ができる。
代行会社の多くは、ブランドの商品知識が疎く、いちいち落札希望者の質問をそのまま投げてくるケースが多く、また真贋における知識もほとんどない事から、落札価格は低くなりやすい。
私でもヴィトンの真贋はある程度出来るわけだが、代行会社はあくまでオークションテクニックだけで、専門的な知識があるわけではない。
という事なので、個人的に思う事だが、買取業者がオークション代行業務を併用し、代行会社に対抗することを薦める。
まだまだ少ないケースであるが、今回はそのパターンで依頼を掛ける事とした。
多く集める事で価格が上昇する比較的分かりやすい相場
さっそく廃棄寸前のヴィトンを集めてみたわけだが、こうして見ると、非常に多くのモデルが存在するブランドであるなぁと痛感する次第である。
今回は約20点程度集めたわけだが、荷物がとにかく嵩張るのは致し方がない。ルイ・ヴィトンの革は、しっかりとした場所で保管しなければ、経年で外装表面は硬化し、鉄板のように固まる。
また内部は、本国仕様であればあるほどアジア圏での使用は、痛みを激しくする。欧州とアジアでは気候の違いから、湿気が全体に回ると、内装面にベタつきが起き、酷い場合にはペースト状となる。
湿気が一通り一巡した後、内部でカビが発生、内部から強烈な匂いを発してくる。ここまでくると腐りかけのような状態となり、商品価値が著しく下がってしまう。
今回の場合は、倉庫に収納しているモデルが多く、ベタつきが始まる寸前の状態が多く、カビまで誘発しているモデルは1.2種類、ハンドルなどの破損が1.2種類、外装硬化が1.2種類、単純に劣化が残りとなっている。
持ち手など、肌が触れる面は、とくに人間の皮脂でヌメ革が変色しやすく、その後、汗などの水分で劣化が早まるので、肌が触れる部分は、使用後は、綺麗に拭き定期的にレザークリームを塗る事を薦める。
といってもこの手の多くの女性は、多くのモデルを収集する事が目的であり、あまりケアをしていないことが多いと業者から聞いたわけだが、まさにその通りの結果であった。
相場参照:オークファン
代行会社やメルカリ・ヤフオクなど自身で出品することのリスク
結果から見ると、約 52,000円前後で売れる予想を業者が立ててくれたわけだが、オークションに出品するのはちょっとやり方を変えるそうである。
自社で保有している廃棄寸前のヴィトンも混ぜ合わせて出品する計画を立ててようで、業者にとっては今回の依頼はちょうど良かったようである。
売れる予想金額の買取比率で計算をしてくれたわけで、取り分としては、約75%の約 39,000円で買取依頼の連絡がきた。
売りやすいように種類を変えたり、増やしたりして、最適なカタチで出品するようである。
また、一部は業者間販売で高い売却価格が狙えるようであり、大量にそのまま出すのはあまり得策ではないらしい。このあたりもアドバイスをくれるのが買取業者の良いところである。
これがオークション代行会社の場合、売却のやり方を指示しなければならず、また「お任せ」を依頼しても、最大価値を引き出すものではなく、自分たちの業務の効率と都合で決められて、大損をした経験がある。
なので代行会社には、安いモノしか出さないが、自分たちが安いモノを受けたくないものから、売れるモノを確認してから梱包キットを送るという姑息な行為をしてくる。人のフンドシで足元を見ているのである。
最近は注文が多い代行会社であり、またすごく時間が掛かり「即現金化」することができないのが、代行会社の最大の弱点である。なのであまり信用に足りないのである。
また自分で出品作業 (メルカリやヤフオク等) をすれば、最大の効果が狙えるのではと思われるだろうが、ブランド品に関していれば、業者 (ストア等) の方が信用度は違ってくる。
信用度の違いは、すなわち落札率と価格が大きく違ってくるものである。そうなると、手数料を払ってでも、処分をする方が実は最大の効果が出て、合理的なのである。