世界各国は、新型コロナウイルスの問題について、新しい局面へ動き出している
新型コロナウイルス が世界を席巻中であるが、日本国内では緊急事態宣言が延長され、GW 明けの各都市では、徐々に自粛要請の効果が薄れてきており、人々の経済活動がチラほら見られるようになってきた。
リモートワークと日数を大幅に制限した仕事をするため、やむを得ず通勤をしているが、電車内に少しづつであるが、乗る人々が増えてきている。
新規感染者数の減少傾向が続く「特定警戒都道府県」以外の県は、今月末の期限を待たず解除や緩和がはじまるとのこと。
5 月の第 2~3 週目の日本の動きとしては、約 2 週間以上前の自粛効果が効いてきており新規感染者が減少。
ピークは過ぎこのまま減少に向かえば、緊急事態宣言の解除も早まる可能性が出てきた。このまま日本国内での感染者が増えなければいいのだが。
最近様々な海外のウイルス関連の情報を見ているわけだが、無償で公開されているオープンソースプロジェクト「 Nextstrain.org 」がなかなか興味深いので度々閲覧している。
不幸にも地球上で アウトブレイク が起こってしまった病原体のデータが収集されている有益なサイトである。
世界の研究機関を通じ、患者から採取したウイルスの遺伝子配列データが多く収集されており、そのデータを使い、感染の広がりをビジュアル化した 世界地図 や ウイルスの系統樹 など分かりやすく掲載している。
上記の世界地図は、今回の新型コロナウイルスがどのように広がっていったのか、ビジュアル的に分かりやすく示したものである。
感染が拡大していた 2~3 月当時、公衆衛生局は患者の旅行歴の追跡と接触疑いのある人を突き止める事に注力していたが、「 Nextstrain.org 」の情報収集の着眼点は、ウイルスの遺伝子配列データの解読につとめたことである。
また、これらの世界地図や遺伝子系統樹などは、ウイルス関連の専門家やマニアなどしか見ていなかったが、世界的流行 (パンデミック) となった現在、多くの人々が興味深くデータを見ている。
世界地図は、中国武漢からウイルスが広がり、アジア圏 や 欧州、日本にも飛び火し、少し遅れて 欧州 から 米国へ感染が拡大。
最終的に 欧米を中心に最大の感染地域としてピークを迎え、各国の都市封鎖 (ロックダウン) によって、徐々に感染者数が減少に向かってきている。
日本国内は、このまま新規感染者が減少に向かい、今週いっぱいまでで、緊急事態宣言解除となり、早期に通常の生活に戻ることができるのか、それとも再び感染拡大が続き、自粛期間が伸びるのか、日本は分水嶺に立たされている。
※ブログの負荷を減らすため、動画はリンクを行っております。
新型コロナウイルス 2020.05.第 2~3 週
いまや世界中から非難される WHO テドロス事務局長 であるが、「早い時期から世界に対して、感染拡大を防止し準備するよう繰り返し言ってきた」と世界に実績をアピールしていたとしている。
ただ当初より、中共の配慮や擁護を繰り返す発言をしていたことから、トランプ大統領に「 WHO の中国寄りの姿勢が今回の感染拡大を招いた」と激しい口調で非難され、中国の「パイプオルガン」と言われる始末。
トランプ大統領は、WHO への資金供給を停止すると発表。WHOと、中国寄りのテドロスに「 NO 」を突きつけた。
この対応に応じ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアなどの大統領や首脳や外相が中共の一連の内容ついて発言を行っている。
被害拡大に苦しむ G7 各国が展開する、WHO と中国への包囲網を敷きつつある。
一方、ロシアは、WHO と中国の側につき、それに続き、ブラジル、インド、南アフリカに、中国を加えた BRICS が、外相会合を開き、WHO への支持を表明。
BRICS各国は、金融危機の時に資金を融通し合う外貨準備の基金を作っており、2014年に合意した際、4 割を超える拠出金を中国が拠出している。
中共政府は、先に発表した 21 億円に加え、新たに 32 億円を WHO へ寄付すると表明。さらに WHO は中国寄りに傾くことになる。
また中共は、「新型コロナ外交」も展開しており、感染防止のため 127 の国に防護マスクなどを提供、11ヵ国に医療チームを派遣して存在感をアピール。
今回の中共肺炎を利用して、外交戦略を展開し、世界の覇権を狙ってきている。
日本国政府の対応次第で、取り返しのつかない事態に陥る可能性が出てきており、もはや国内の事情で、中共肺炎を語れなくなってきている。
WHO をめぐる欧米と中共の対立が激化してきており「先進国」対「新興国」にも飛び火が始まっており、世界各国で勢力が二分しつつあり、激しくぶつかることになりそうだ。
新型コロナ重症患者~集中治療室最前線 報道特集 4/25 放送分の内容であるが、なかなか良い取材を行っているので、取り上げておきたい。
人工呼吸器 や ECMOに繋がれた重症患者たちはどのように治療されているのか。集中治療専門医 のもと動画モニターや人工呼吸器の波形などで 24 時間看視システムを紹介している。
医療の協力体制の構築については賛成であり、感染者が多い地域に、集中的に人員や設備や機器を揃える事で、医療崩壊を防ぐことができるであろう。
その際、協力体制を即時構築できるように、全国に何か所かに大規模な拠点を設け、CDC アメリカ疾病予防管理センター のような大規模な医療研究機関を設置して、常に様々な感染症に即時動けるようにすると良いかと思う。
医療従事者は、患者を治療したい思い と 感染への恐怖で心的な問題を抱えているのだろう。本当に医療従事者の人々には感謝しかない。
新型コロナウイルス治療最前線 聖マリアンナ医科大病院 救命救急センター 【撮影・後藤由耶、同医科大提供】2020年5月5日公開分 についての報道も良い取材を行っている。
新型コロナウイルスに感染した患者の中でも、特に重症者の治療に当たる「最後の砦」として報じられている。
前回取り上げた時には、医療従事者への大規模な投資が足りていないと伝えたが、現在では様々なところから医療機関への投資が行われており、崩壊の危機が防がれている。
医療の現場では、懸命の対応が続いているわけだが、なんだか撮影している空間が 3 密のようになっていて、現場の人々の感染が心配になる報道である。
流行の第 2 派、第 3 派に備え、さらなる医療機関への大規模な投資が必要であろう。本当に医療従事者の人々には感謝しかない。
最近の中国は、中共肺炎の感染拡大だけでなく、さまざまな自然災害 や 伝染病 に見舞われているという。しかし、政府系メディアは、被害情報を意図的に無視したり、軽視したり、隠蔽しているという。
イリドウイルス、アフリカ豚コレラ、アフリカ馬疫、鳥インフルエンザ、ペスト、新型インフルエンザ、新型コロナウイルス、など、中国国内で感染拡大が続いているのにも関わらず、世界に重要となる情報を隠蔽し握りつぶしている。
例えば、武漢で中共肺炎の感染拡大が始まった 1 月、新疆ウイグル自治区の各地で、鳥インフルエンザが流行し、2 月には 湖南省 と 四川省 でも流行が見られたという。
しかし、中国メディアは、この感染状況をほとんど報じず、日本でもあまり取り上げられることがなかった。
また、ペストについても同様であり、昨年 11 月 北京 と 内モンゴル自治区 で患者数人が発生したが、その後ペストに関する情報はメディアから消されてしまったという。
このように、中共肺炎が終息しても、様々な伝染病が流行し、世界的に流行する可能性は否定できない。
ウイルスの発生源として、中国は非常に多く、初期の感染拡大については、徹底して隠蔽する体質が出来上がってしまっている。
このままでは、中共肺炎以上のウイルスが世界に飛び火した場合、今度こそ世界は中共によって破壊されてしまうのであろう。
世界的なウイルスの感染拡大は、過去より常に指摘されていた
NHKスペシャル シリーズ最強ウイルス 第 1 夜 ドラマ 感染爆発~パンデミック・フルー~ 2008年1月12日
脚本:林宏司 音楽:千住明 詳細:設定は2008年11月。日本海に面する寒村でH5NI型新型インフルエンザの患者が相次いで確認された。村を徹底的に封じ込め、根絶を図る政府。しかし、ウイルスは信じられないスピードで東京中にまん延、感染者・死者は数万人に達する勢いに。社会システムの停滞。医療現場の崩壊…。ウイルスに侵された人々が行き場をなくす中、医師・田嶋(三浦友和)は、自分の病院に新型インフルエンザの患者を受け入れることを進言する。画像提供:東京大学医科学研究所 野田岳志 准教授。
感染爆発〜パンデミック・フルーは、2008年1月12日「NHKスペシャル 最強ウイルス」シリーズ第 1 夜として放送されたテレビドラマである。
放送された当時リアルタイムで観ていて、その年にでも流行するのではないかという考えを持つに至ったドラマである。
その後、2009 年に新型インフルエンザが世界的流行となり、日本においても流行した。
ドラマの設定日時は、2008年の11月であるが、新型インフルエンザの 世界的流行は 2009 年 春頃から2010 年 3 月頃【 2009年新型インフルエンザの世界的流行 】にかけ、日本においても 2009 年 5 月から【 日本における 2009 年新型インフルエンザ 】感染者が出た。
ドラマが終了した少し後で、マスクを何箱か購入したわけだが、約 12 年前の行動が、現在の新型コロナウイルスの備蓄用で役に立つとは思わなかった。
パンデミックを扱ったドラマや映画は多いが、いずれにしても政府の封じ込めは失敗に終わる。なぜならウイルスの流行は、政治を待ってくれないのである。
同ドラマにおいても、驚異的なスピードでウイルスが東京中に蔓延、感染者並びに死者は数万人に至るようになると物語を通じて警鐘を鳴らしている。
しかし実際の日本は、都市を完全に封鎖するという大規模なパンデミック に偶然にも災害に遭ってこなかった。
ただ、2004年~2008年まで西日本の養鶏場において鳥インフルエンザが流行し、その現実味を増すことになった。
日本国内でも正確な数は不明であるが、2009年 5 月からマスクを着けて通勤していたし、手洗いについても家庭や仕事先で徹底していた。
この記事を書いている 2020 年 現在において、ウイルスが世界的に流行し、緊急事態宣言を発出され、その期間は延長を余儀なくされ、長期に渡り外出自粛をすることになるとは思わなかった。
先に、去年から今年に掛けて、中国で流行した感染症を取り上げたが、常に様々なところで未知とのウイルスと遭遇しており、それが人から人への感染が始まれば取り返しのつかないことになる。
過度なグローバル化は、感染力の強いウイルスを瞬時に世界中にバラまく。
経済を優先した結果、ウイルス感染が数年おきに流行しており、その期間が短くなりつつある。
経済活動を通じ、人が瞬時に移動し続ける現在において、ウイルスとの戦いはまだまだ始まったばかりなのである。