Fortis 世界初の技術開発をしてきた革新的なブランド
1912年創業 創業者:ヴァルター・フォグト 創業地:スイス グレンヘン / 1926年に発明家のジョン・ハーウッドと共同で、世界初の自動巻きウォッチを量産化。1968年にはプラスチック製ケースの「フリッパー」を発売するなど、革新的なアイデアで躍進。これらの実績が評価され、1994年からはロシアのユリ・ガガーリン宇宙訓練センターの公式時計に認定された。以来、同国から打ち上げられる宇宙飛行士の装備品になり、ISS (国際宇宙ステーション)で実際に着用されるなど、スペースウォッチの代表ブランドとなった。近年は若き新CEOのもと、1930~40年代調のシンプル時計やアートウォッチも好評を博している。参照:腕時計の図鑑
腕時計の基本がわかる教科書
自分に合ったお気に入りが必ず見つかる 本書は、時計の歴史をひも解き、時計の種類やメカニズムの基礎的な解説、また世界の主要腕時計105のブランド紹介など、腕時計の醍醐味を感じられる内容として構成した初心者、入門者のための教科書です。基本を理解して、好奇心を刺激してやまない「腕時計の世界」の扉を開けてみましょう。
クロノグラフに人気があり、他のモデルを人気モデルとしいかに売るかが課題
さて今回は、スイスの老舗時計メーカーのひとつ Fortis フォルティスについて取り上げていきたいと思います。
昨今のFortis フォルティスについては、若き新 CEO のもと、比較的オールドデザインを用いた シンプル時計 や アート時計 も好評を博していますが、同モデルの中古国内相場はどうなっているのか。
さっそく オークファン で国内相場を見ていきたいと思います。
上記データを見ていくと、約 200,000~400,000円前後と比較的クロノグラフ中心に取引されています。
日本国内では今一つ浸透しているわけではありませんが、ブランド内で最も人気のあるクロノが突出しており、他のモデルについては、知名度の面から苦戦しているように見えます。
続いて、オークファンプロ で、同ブランドと フレデリック・コンスタント、エドックス、ロンジン、オリスのブランド 5 選 の国内平均価格との比較データを見ていきます。
最近は、様々なブランドが日本国内で取引されていますが、落札額を見ていくと、フォルティス、エドックス、フレデリック・コンスタントの平均落札額が若干高くなっています。
また上記、総落札額のデータを見ていきますと、ロンジンが多く、エドックスが急上昇しています。
ロンジンのように大量に中古品が出ているわけではなく、Fortis フォルティスの供給量は最も少なく、少量販売にとどまっています。
フォルティスのデータがジグザグとなっているのは、流通量が多いわけでなく、市場での中古品の数が少ない事と人気不人気とモデルにより取引額が様々で、安定しているように見えません。
ですが、市場に良い中古品が出てくるとクロノグラフに人気が集中しており、他のモデルをいかに人気モデルとするか、同ブランドの課題が見えてきます。
バランスを考えたコストパフォーマンス優れたモデルが多い
世界初、自動巻き時計の量産化に成功した老舗ブランドの課題は知名度の向上
フォルティスはスイスの老舗時計メーカーのひとつであり、1912年以来、創業初期より様々な挑戦を続けてきたブランドです。
創業者 ヴァルター・フォグトは、ブランドを考える際に、多くの腕時計ブランドから自社ブランドが選ばれる鍵は、ブランドのネームバリューと高機能の製品を世に出していく事を考えていました。
彼は事業に必要な工場やブランド商標などを準備し、高性能の時計を生産し、世界に向けて販売をはじめていきました。
順調に生産販売を行うなかで、1922年、イギリス発明家 ジョン・ハーウッドと運命的な出会い、自動巻き時計の量産化を実現できる人物と開発をすすめ、伝説のモデル「ハーウッド」が誕生します。
世界初、自動巻き時計の量産化に成功し、バーゼルフェアで好評を博し、フォルティスの名声が世界的となりました。
また近年のフォルティスは、2012年、世界初 自動巻きアラーム GMT クロノグラフ「デイブレーカー」を発表します。
常にスイス時計業界で、先進的な役割を果たしている革新的なブランドとして名声を確立しています。
近年の人気モデルは、フリーガーやコスモノートなどのクロノグラフが人気であり、フリーガーはドイツ、ポルトガル空軍が公式採用するクロノグラフであり、コスモノートは、ISS 公式の装備品として宇宙での使用を想定したモデルがファンを中心に売れています。
フォルティスブランド全体に言える事は、デザインや質感が比較的高く、実用性もあり、価格も安価で自動巻き入門モデルとして、バランスが良いモデルが多数展開されていることです。
デメリットとしては、知名度の面とリセールバリューの面が考えられ、ほとんどの人があまり知らない点と売却する場合に、若干苦労する面が考えられます。
また、販売している国内店舗も少なく、実物をしっかりと見て購入した方がよく、国内正規店で、様々な保証やメンテがある事も購入する際には、重要な要素のひとつとなります。
ブランド自体の課題としては、やはり知名度の獲得が重要となっており、まずは、将来ブランドを選んでもらう人を出来だけ増やすために、メディアやブランド大使を使った宣伝やスポーツや文化的事業でのスポンサーなどの戦略も必要と思います。
フォルティス Flieger F-39-J オートマティック 自動巻 日本限定50本 F.422.0007
型番:F.422.0007 風防素材 サファイアクリスタル ケース素材;ステンレス ケース直径・幅:39 mm 厚 12.65mm カレンダー機能:デイト ムーブメント:自動巻き 耐水圧:200 m 保証:2年
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