Hanhart:ハンハルト:2度の製造中止を乗り越えて現代に復活した懐中時計で名声を得た伝説の軍用時計ブランド
Hanhart:ハンハルト 創業年=1882年 創業者=ヨハン・A・ハンハルト 創業地=スイス/ディースゼンホーフェン :伝説のミネタリーウォッチブランド / 1882年、ハンハルトは懐中時計の製造を手掛けるブランドとして創業。1924年には、機械式ストップウォッチを開発している。その高性能、高品質を誇る製品の評判を聞きつけたドイツ海軍からの要請により、1938年に「プリムス」を開発。この時計を機に腕時計製造をスタートした。「レプリカ」「タキテレ」と、1939年にパイロットクロノの名作を立て続けに発表するも、第二次世界大戦の影響で製造中止に。終戦後には製造が再開されるも、1960年代に入ってからまたしても腕時計の製造が中止されてしまう。2度の製造中止を乗り越えて現代に復活したのは1997年。往年の名作を甦らせつつ、新たな試みにも積極的に着手している。参照:腕時計の教科書
HANHART (ハンハルト) アナログストップウォッチST 1/5単式 112-05T
本体サイズ:縦70×横55×厚17mm 色:シルバー, 黒, 白 ヒューマンインターフェイス入力装置:ボタン 重さ:約100g 単式:1/5秒 / 30分まで計時可能
数が極端に少なく知る人ぞ知るコアなファンを中心に競り合いが多くアンティークモデルを中心に活発に取引
さて今回は、ドイツの時計メーカーのひとつ Hanhart:ハンハルト について取り上げていきたいと思います。
昨今の Hanhart:ハンハルト については、創業歴はあるが、2度の製造中止を乗り越えて現代に復活して、約 26年前後と比較的新しく往年の名作を復刻させつつ、新たなシリーズにも着手する意欲的なブランドです。
では、今後が注目されるブランドの相場はどうなっているのでしょうか。
さっそく オークファン で国内相場を見ていきたいと思います。
上記データを見ていくと、約 170,000~600,000円前後と比較的堅調に取引されているようです。
日本国内では今一つ浸透しているわけではありませんが、全体的に数が少なく、稀少性のあるブランドであることから、人気モデルが出品されると、ファンを中心に取引されています。
また、オークファンで、国内の販売状況をみていくと、新しいモデルを中心に販売されていることが分かります。
日本では中古品が極端に少ないことで、多くの中古品が出回ることは少ないと思われます。
続いて ebay.com で同ブランドの海外を中心とした 国外の販売データをみていきたいと思います。
統計データによると、海外市場を含めた同ブランドの価格帯はまちまちで、新旧織り交ぜたモデルが雑多に取引されている印象です。
また、ハンハルトは、ヤフーオークションでカテゴリーが存在していないことから、他のドイツ系ブランドを比較していきたいと思います。
オークファンプロ で、 ジン、ユンハンス、チュチマ、ノモス、モンブラン のドイツブランド 5 選 の国内平均価格との比較データを見ていきます。
最近は、様々なドイツブランドが日本国内で取引されています。平均価格帯に関して言うと、チュチマあたりに属してくると思われます。
ハンハルトの流通量に関しては、ドイツブランドのなかでは、ほとんど流通していないと思われます。希少性が極端に高く、中古でも購入しにくいといえます。
腕時計の基本がわかる教科書
自分に合ったお気に入りが必ず見つかる 本書は、時計の歴史をひも解き、時計の種類やメカニズムの基礎的な解説、また世界の主要腕時計105のブランド紹介など、腕時計の醍醐味を感じられる内容として構成した初心者、入門者のための教科書です。基本を理解して、好奇心を刺激してやまない「腕時計の世界」の扉を開けてみましょう。
往年の名作パイロットクロノの復刻モデルを中心に手堅くモデルを展開している
新たな試みに挑戦もみえるが、ブランドの課題は知名度向上と積極的な販路の拡大
ハンハルトブランドについては、1882年に懐中時計ブランドとして創業し、その高性能と高品質が評判となります。
その後、ドイツ海軍からの要請により、1938年に「プリムス」を開発を契機に本格的に腕時計を製造することになります。
第二次世界大戦並びに60年代に製造中止を経て、復活を果たしたブランドです。
同ブランドの代表的なモデルとしては、パイオニア MKI となります。同モデルは、1938年に「プリムス」を開発したブランドの復刻版で、機能やデザインも現代風に洗練されており、手巻きから自動巻きと進化しています。
ブランド全体に言える事は、製品については良いのですが、やはり継続的に製造されていなかったことから、中古市場でも、比較的新しいモデルか極端に古いモデルの出品となっており、同ブランドはいかに過去の遺産を活かし、新しい商品の販売を拡充するか手腕が問われます。
国内についても、総正規代理店の力量次第ですが、総正規代理店による積極的な広告戦略と販路拡大は必須だと考えられます。
ハンハルト(wiki) などをみると、総正規代理店である ユーロパッション はリンク切となっており、他の代理店となっているようです。
そのあたりの細部の修正も出来ていないとなると現在の代理店に問題が見られます。
総代理店に大きな企業力が無い場合、新品を販売している国内の少数の販売店に積極的に支援を行う事が重要であり、人的にかつ資金面でも支援を行うべきでしょう。
また、国内での中古販売 (ヤフオク) カテゴリーにも載っておらず、セカンドマーケットの市場すらあまり出来ていないということは、新品が売れていないということの証明でもあります。
同ブランドの課題は、流通量の拡大であり、国内外を中心にいかに多くの人に手に取ってもらうか、ブランドを知ってもらう必要があります。
また、販売している国内店舗も少ないことから、専門店等で実物を確認し、その後、店舗やネットで購入することをオススメします。
ジャーマンブランド全体に言える事ですが、ブランドの課題としては、やはり知名度の獲得が重要となっています。
まずは、将来ブランドを選んでもらう人を出来だけ増やすために、メディアやブランド大使を使った宣伝やスポーツや文化的事業でのスポンサーなどの戦略も必要と思います。
ハンハルト hanhart PIONEER MK I(パイオニア マークワン)/ 714.210-001
型番:714.210-001 風防:サファイアクリスタル 表示タイプ:多針アナログ 留め金:タングバックル 素材:スクリューダウンバック(SS) 直径・幅:40 mm バンド素材・タイプ;レザー 文字盤色:黒 他 機能:ワンプッシュ式クロノグラフ(60秒計・30分計), スモールセコンド(秒針停止機能付), 回転ベゼル , スーパールミノバハンズ&インデックス ムーブメント:自動巻 耐水圧:100 m 保証:2年
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