Royal Copenhagen:デンマーク王室との深い繋がりを持つ由緒ある老舗
ジュリマンマリー皇太后の保護のもと、王室御用達製陶所として1775年に開窯。ほどなく国王クリスチャン7世の命により「フローラダニカ」の制作を開始した。2600点にも及ぶ植物を器に描くのに指名されたのはヨハン・クリストフル・バイエルたったひとり。1769年、ロシアの女帝エカテリーナ2世の他界により、女帝への贈り物として制作されていた「フローラダニカ」の制作を中断(それまでに1802点を制作) 同ブランドの不朽の名作として現在でもデンマーク王室の公式晩餐会で使用されている。1868年には経営を民営化し、1908年からは「イヤープレート」を発表。その後「プリンセス」「ブルーフルーテッド メガ」などを生み出し、世界的な名窯として認知され、現在に至っている。参照:男の100年ブランド
ロイヤルコペンハーゲンの高額二次市場は 「限定希少品」 か 「フローラダニカ」 が主である
ロイヤルコペンハーゲンの高額二次市場は 「限定希少品」 か 「フローラダニカ」 が主であるが、約50万円までが上限金額のようである。食器ブランドの中でも比較的良い方で、流石由緒ある老舗ブランドである。
主に約 3 点ほどが高額モデルとして人気が集中しており、1908年最初に出された「イヤープレート」か「フローラダニカ」モデルか、その他「芸術系限定品」に大別される。そのうち以下の2点が個人的に欲しいと思うモデルである。
真作保証 藤田嗣治 ロイヤルコペンハーゲン 陶板画
藤田嗣治 ロイヤルコペンハーゲン 陶板画は、数も少なく限定部数で作られたシリーズであって、二次市場でもあまり見られない希少なモデルである。個人的に、ロイヤルコペンハーゲンの中で最も欲しいモデルである。何点かシリーズも出されており、いつか一点でも保有したいと思わせる良いモデルである。
ロイヤルコペンハーゲン フローラダニカ カップ&ソーサー
ロイヤルコペンハーゲン フローラダニカ カップ&ソーサーである。不朽の名作が非常に高額な値段で取引されている。フローラダニカ・シリーズは、二次市場でも少なく、ロイヤルコペンハーゲンの大半のモデルは、ブルーフルーテッドである。
個人的に購入するのであれば、フローラダニカ・シリーズであり、ブルーフルーテッドモデルの相場は、飽和しており下降線である。現在でもデンマーク王室の公式晩餐会で使用もあり、また希少性も高いこともあり、比較的安定的なモデルである。
家に眠る「ロイヤルコペンハーゲン」を軽く断捨離する
ロイヤルコペンハーゲンは名門ブランドである。それを承知であえて全て断捨離した次第である。
要は様々な西洋ブランドがあり過ぎて使い切れないのである。極端な話、2.3人用の食器カテゴリーが、すべて 1 客づつあれば十分なのである。
今回のブランドに関しては、自分で購入したというのではなく、大半が貰い物である。
しかも、旅行好きな親族が、欧州の骨董バザーを巡るのが好きで、激安品を探しお土産で買ってきたモノが大半であって、最近まであまり価値がある事を私自身も知らなかった次第である。
ロイヤルコペンハーゲンも、日本で言うところの「古い和食器に値段を付ける感覚」に近い内容で、比較的昔に安価に買ってきた物である。
まあ、日本の和食器メーカー「たち吉」においても、大半の商品は、二次市場で「捨て代」を請求されて値段も付かなかった (個人的にたち吉も買取に持っていったが) ので、ある意味良く分かる話である。
西洋ブランド食器は、善戦しているとは言え、大半のブランドで、供給過剰が起こり、同じブランド同じモデルによる飽和状態が続いている。
ロイヤルコペンハーゲン ブルーフルーテッド スタイルカップ 5客
ロイヤルコペンハーゲン プリンセス・ブルー ピクルスオーバル
ロイヤルコペンハーゲン トランクェーバー カップ&ソーサー
ロイヤルコペンハーゲン フローラダニカ ブローチ
ロイヤルコペンハーゲン ブルーフルーテッド カップ&ソーサー
高級洋食器市場 は下降線であるが、価格があるうちに処分を心がける
断捨離 は、ブランドごとに一気に断捨離すると、比較的効果が高く、買取価格も若干の値上げが期待できる。トランクェーバー カップ&ソーサーは、約 1,500円、ブルーフルーテッド スタイルカップ 5客は、約 15,000円、蝶ブローチ・ネックレスは、約 10,500円、フローラダニカ ヤグルマギク ブローチは、約 9,000円、プリンセス・ブルー ピクルスオーバルは、約 2,800円、ブルーフルーテッド カップ&ソーサーは、約 2,300円。合計は、約 41,100円である。まさに塵も積もれば山となるである。
食器の高級ブランドは、その手軽さから、多く集めたくなるのが人情であり、親族間でもかなりの数の洋食器がまだまだ眠っている。
また引き出物やお土産でもらうことも多く、あまり使われる事のないカテゴリーである。二次市場でも多くの出品物が出ており、大半が飽和状態である。
各食器ブランドの多くは、乱発気味に過剰生産を行ったツケがブランド力を著しく損なわしたわけだが、バブル時代から現在を通じて、みなさんの家の食器棚も多くの食器が眠っているかもしれない。
食器は、使うモノだけ残し、その他は綺麗に処分する事をオススメする。多くの食器で、約1年以上使わないモノは、将来においても使う事が少なく、次の人に使ってもらうために、処分してしまったほうが、世の中の為にもなる。
和食器については、超有名か人間国宝級以外は、二束三文である。しかしまだ、洋食器は値段が付いているが、多くの処分品が出ている現在、その価格は下降気味である。
そうはならないうちに、自分では使い切れない食器は、値段が付いているうちに、早めの処分を心がければ、より懐にも優しい選択ができるのである。