ブログを資産として考えるとあなた自身の得意なニッチな分野が資産となる
今回は、自分が好きなことを書いてブログやサイトなどで生計を立てたいという人の相談を受けたので、少しだけブログを運営する前に、どのようなブログを書こうかを考えてきた時の具体的な考え方を少し記しておこうと思う。
最初に考えたのは、自分が得意な専門分野で、ニッチな市場を網羅する情報提供型ブログを運営しようと考えた。
なぜなら、将来固定ファンが増えれば増えるほど、興味の対象に特化した情報に関して、実際に会う機会があった場合に話が弾むと思ったからである。
自分には「何の専門分野もなければ得意なこともない」という人の相談だったのだが、真剣に探していないだけで、生きている限りなにか一つでもあるのだ。
仮に特殊な病気となり動けなくなったとした場合、賢明な人であれば、その病気についての内容や医者の選び方、保険の有無や入院の手続きなど、情報を隈なく網羅すれば、その分野が専門かつ得意分野であり、専門家として第一人者となれるであろう。
手で書くことができないのなら、現在では口述や代筆でも驚くべき低コストで執筆は可能である。
また、特殊すぎて逆にニーズがないから書いてもしょうがないと思う人やバラエティに富んだ様々な経歴を持つ人などは、雑記になりやすく何を書けばいいのかわからないという人もいるだろう。ではどうすればいいのか。
そこで今回は、個人的にも参考とした ブログを書くことであなたにも、閲覧するユーザーにもメリットを得られるための「ハウツーコンテンツ」を生み出すための「キラーカテゴリー」を見つける 3 つの方法を紹介しておきたい。
1. 自分自身に関するリストをつくること
基本的に、あなた自身が「この分野を教えることが出来て伝えることができる」と思う内容がひとつでもあるのなら、ブログを運営することができる。
ただその場合、多くの似たブログやその他、書籍やネット媒体、またテレビなど多くのメディアとの競合を考える必要がある。
例えば、そのライバルメディアを利用するブログを考えるならば、アクセスは取れるかもしれないが、誰がやっても同じとして、比較対象として見られやすい。
あなたを上回る情報量を誇るライバルが出現すれば、あっという間に消えてなくなるのが芸能関連や健康・時事などを扱った内容である。
この系統のブログもしくはサイトは、流行を追うのでPVは取れるかもしれないが、更新が命であり、鮮度だけであって、フロー型の記事となりやすく、鮮度がなくなれば、まったくアクセスされなくなることが多い。
何度も更新をするブログという特性から、ブランド資産として考えるのであれば、ストック型の記事となる情報を多く取り上げておくことの方が重要である。
あなたが扱いたいのが、その場ですぐに売れる量販店などの安売り商品なのか、それとも何度も閲覧される価値のある美術品を扱いたいのかその考え方で大きく変わる。
自分自身のリストを作るということは、何度も閲覧される価値のある美術品を扱うことに似ている。
自分が没頭できるジャンルであればあるほど、芸術や芸能的評価も得られやすく、PV並びにマスマーケットだけを狙った記事よりも上手に書けるようになるからだ。
また、あなたがやりがいを感じる分野を選ぶことで、充実した作品のような記事が並ぶようになる。自分が心地の良いブログ運営を心掛けると、心地の良いと共鳴する波長の合うユーザーを惹きつけることができる。
あなたが好きなことは何か。何に興味を持ち、何を得意とするのか。どんな適性を持ち、どんな教育をうけたか。どんな知識を持ち、どのような経験を積んだのか。ノートなどに簡単に書いていこう。
その書いた答えの中で、競争率の低いものと一番収益となりそうなものはなにかを選ぶことで、自分だけのカテゴリーがあぶり出される。
2. 専門カテゴリーを 3 つまでに絞り込むこと
リストを作成して、自分なりの得意なカテゴリーの候補が決まってきたら、まずは三つのコアとなる分野から始める。三つなければ二つでもよく、私にはコレしかないというのなら一つでも構わない。
この場合、専門カテゴリーを増やしすぎないということが重要である。つまりは、ペット専門であろうと、一見専門性がない雑記ブログでも、そのなかにあるカテゴリーはとりあえず三つまでと考えてブログを設計していこう。
なぜなら、あれこれ分散すると、時間的にも継続するにも手間が掛かりすぎるからである。
また、あなた以外のブロガーも似たようなブログを運営している事を忘れてはならない。大半の人は区別できず、ブログとしてのブランド力を推し量ることができないのである。
個人的な例を言うと「高級ブランド」というテーマを扱っているが、幹となる専門カテゴリーは「知財・市場価値・リサイクル」である。幹となるコアなカテゴリーを守りながら、様々なケースごとのブランドを扱うことで、コンテンツのバラエティが富むように設計している。
カテゴリー分野を明確にできないということは、どんなネット媒体 (SNSやブログやサイト) などを運営しても、検索から訪れるユーザーには同じにしかみえない。
あなたがお店を経営しているとしよう。どこにでもあり、コンビニや量販店などなんでも扱うコンビニエンス的なお店にしたいのか、それともあなたの個性で、好きなモノしかおかない世の中にひとつしかない専門店を作るのか、あなたのお店に訪れる人は変わらないかもしれないが、その目的は大きく異なるのである。
より資産としての価値を引き上げるのであれば、カテゴリーは絞り込まれた方が、あなたにとっても訪問するユーザーにとっても多くの場合メリットが大きいのである。
3. 専門カテゴリーを網羅したら隣接分野に広げていくこと
私の知り合いのブロガーに、猫やハムスターなどの小動物の記録をブログにしている人がいるのだが、例えばこの場合、ペットの効果的な飼い方やエサなどの栄養バランス、動物の習性など記録を通じて、隣接分野を掘り下げていく。
そうすると他者と比べた場合、専門性が高まりカテゴリーが際立ち、自分だけの資産としてブログのブランド価値が向上していく。
また主婦業を長くしている方であれば、主婦ならではの共通の問題点やライフハックをカテゴリーとしながら、さらにニッチな分野を網羅していくことで、資産価値が向上していく。
このように、専門としたい主要カテゴリーを一定以上網羅したら、自分の「最も得意な主要となるニッチではない」が、主要と共通するカテゴリーの隣接分野を攻略して、束ねていくと「コアとなるカテゴリー」の幹が太くなる。
幹が強靭で太くなればなるほど、専門性の高いブログとしてブランド力は上昇する。
隣接分野を広げていくことで、自分自身のスキルも上昇し、また学びながら楽しみたいと考えるユーザーにとっても、有益な情報を提供する専門家として、少しづつだが認める人も増えてくる。
あとはあなたが研究しながら書いていくだけで収益が発生してくる
上記すべてを網羅したら、これは専門ではないかというカテゴリーが見えてくるはずである。あとはその分野の計画を立てて書いていくだけである。
あなたがノートに書き出した好きで得意なニッチの分野を好きな順番に並べて、カテゴリーのざっくりとした目次をつくり計画的に書けば、自然と記事数が増えてくる。
専門のカテゴリーを持っていると強いわけなのだが、他者との差別化にも有効に働く。また検索サイトにおいても、専門性があるブログもしくはサイトには、精度の高い広告が振られてくる。
ニッチを追求すれば、特定のカテゴリーに絞り込まれた企業による広告効果も上がり、アクセスも増え段々と高い広告収益が計上される。
検索してくるユーザーには、世間が必要としているヒントや内容が多く含まれ、その内容を精査して、価値の高い情報の提供を心がけよう。
あなたが得意とする専門カテゴリーを日々研究して、価値の高い情報を提供し続ければ、それが天職となり、楽しみながら書き続けることで、収益が得られるようになってくるのである。
参照:プロが教えるhow toコンテンツでお金を生み出す方法―インターネットで顧客と信用を創造する最強最速の方法