常にプレミア価格が付き、中には 約 300 万円を超えるモデルも。高騰し続けるモンスターモデル
おそらく世界中のファンの間で熱狂し、催眠にかかっているのではというぐらい、なぜか高騰し続けているロレックス コスモグラフ デイトナ。
為替などの外部要因やその他の理由をなんとでも付ければ、相場は変動するものであるが、大きく下落しながらも、その後すぐに高騰を始める。
購入後、多くのブランドは、価格が高騰するということすら考えられないものであるが、デイトナに関して言うと、もう投資商品と言っても過言ではないだろう。
新モデルが、約 1,200,000円前後で販売されていても、軽く約 2,000,000円前後に高騰するのは、当たり前となってきた。新型の未使用品に関しては、約 3,000,000円を突破するモンスターモデルも登場してきている。
異常な高騰は過熱気味で、早く沈静化されることを個人的には願いたいところである。
ただ、仮にバブルが弾け、沈静化された場合においても、非常に高額となったデイトナは、資産価値が非常に高いモデルというのは確実と言える。
買取価格については、常に約 90 %以上を維持しており、換金率に関しても、腕時計の全ブランド中トップクラスである。
個人的に言うと、ロレックスマニアの私は、長年ブランドを見続けていた経験から、90年代の日本のバブル崩壊後とリーマンショック後の世界的不況時に、驚くべきほど低価格で、売り出されていたモデルを多く入手した。
その後、すぐに高騰をはじめ、そのモデル群が、現在軒並み高騰したという事情もあるのだが。
そこで今回は、デイトナについて簡単にではあるが、取り上げておきたい。
ロレックスが誇る 時を超越した究極のクロノグラフ コスモグラフ デイトナとは
1963年に誕生したロレックス コスモグラフ デイトナは、プロのカーレーサーのニーズに応えるよう設計された。信頼性の高いクロノグラフとタキメーター目盛の刻まれたベゼルが、ドライバーに時速400キロ(マイルによる時速表示も可能)までの平均速度を正確に計測することを可能とする。最高のパフォーマンスを求めるモータースポーツの世界に、永遠の、そして真のアイコンが加わった。Reference:ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ
ロレックスの公式HPを観ていくと、デイトナに関して言うと、親切にもチェック項目を選ぶことができる。
ひと昔と違い、デイトナはバリエーションが豊富で、よく売れるということで、様々なモデルが一覧で閲覧することが可能である。
自分の好みのモデルを選ぶことが可能で、個人的にも頻繁にチェックしている。
初めてロレックスを購入する人も多いと思うが、最初に購入する場合は、中古モデルではなく、公式に新品を購入することをお勧めする。
中古市場には偽物も多く、本物の写真をどこかから引っ張ってきて、勝手に掲載したり、騙された人が、購入後動かないというケースが多数みられる。
また仮に、どこかの業者で、程度の良い本物のモデルを手に入れても、オーバーホール等、購入後自身で行う必要がある。
中古市場では、個体差における状態の差があり、何本も保有して一通り経験している手慣れている人以外、中古モデルから、入門することはちょっとリスクが大きい。
業者によって、ロレックスでのオーバーホール済で新品仕上げを行ったモデルであっても、その後の保管状況は、業者の環境によって変わる。
そういった意味で、比較的新しいモデルについては、ブランドから新品を購入するか、未使用の新古品程度にとどめておいた方が無難である。
そこで今回は、仕事もプライベートも多忙な働き盛りの 40 代男性向けに、自分へのご褒美として、ロレックスのフラッグシップといっても過言ではないスポーツ系ロレックスの頂点に位置する資産価値が高い「ロレックス コスモグラフ デイトナ」のなかで 5 つのモデルを独断と偏見で取り上げてみた。
今年一年、仕事を一生懸命よく頑張ったとして、自分へのご褒美であったり、今後の値上がりを見込み、資産保有目的であったり、一生に一度の贅沢を考える際に参考にして頂きたい。
相場データは、オークファンを参照している。大よその相場観を掴んで頂きたい。
Ref.116518LN Black Rubber Belt 18CT Gold Champagne Color & Black Dial
ロレックス コスモグラフ デイトナ ブラックラバーベルト 18 CT ゴールド シャンパンカラー&ブラックダイアルである。
今回は、イエローゴールドのモデルを多く取り上げているが、30代の人では、腕時計負けする場合があり、オススメすることはないが、40代であれば、イエローの良さも分かり、年相応に見えるモデルである。
外装全体に言えることは、その輝きの割に、ギラついた雰囲気もなく、シックな印象を受けるのは、効果的にブラックの配色が良いからである。
新モデルに搭載される「ブラックラバーベルト」は、予想以上の軽快な装着感と安定性を有する。まさに腕に吸い付くかのように良い付け心地である。
スポーツ系でより軽量で安定したモデルを選ぶのであれば、同モデルはピッタリである。中古市場価格は約 3,100,000円前後。去年か今年の新作を探している人には最適である。
Ref.116500LN Oyster bracelet White Lacquer
ロレックス コスモグラフ デイトナ オイスターブレスレット ホワイトラッカーである。現在、個人的に使用中のモデルで、ホワイト文字盤は、自分のなかでトレンドである。
理由としては、下記映像でも取り上げているが、60年代のシンプルなプラスチックタキメーターを彷彿させる外装デザインで、少しレトロな感じが気に入っているからである。
ロレックスが開発し、特許を取得をした「ブラックセラミック モノブロック セラクロムベゼル」を搭載したモデル。
前回、【Rolex コスモグラフデイトナ ブラックセラミックは機能性と換金性を誇る新計測時計の王者】で、ブラック文字盤を取り上げたばかりである。
新作モデルから投入されているブラックセラミック製ベゼルが、非常に頑丈で、傷に強くなったことで、ガンガン使えると言うのもある。
黒文字盤を使用した後、白文字盤も非常に良いと思い、黒文字盤から白文字盤に至り使用している。
当初入手したときの価格は、約 1,270,000円前後であったが、現在の中古市場価格は、約 2,400,000円~2,780,000円前後で取引されている。
もうじき、売却を考える時期に来ており、買取に出す際には、改めて取り上げたいと思うモデルである。
Ref.116523 Arabic Index
ロレックス コスモグラフ デイトナ ダイヤルホワイト アラビアインデックスである。文字盤は、2009年前後に市場に投入された新しい文字盤である。
アラビアンテイストにデザインしたわけだが、ゴールドとのコンビモデルを勧めたい。コンビを着こなせるのも、年配にこそ可能なのである。
アラビア文字盤については、10年前の価格で、約 700,000円~800,000円前後で販売されていた。
一般的なモデルをさらに安価に購入して、その後、正規店でのオーバーホールの際に文字盤も交換して使用した。
ブルーダイヤルについても、同様に交換して使用したが、それはまたの機会にしておくが、若干のブラッシュアップで大きく価格が上昇した際、買取に出した。
国内中古価格は、約 1,800,000円~2,000,000円前後で販売。オークションで出される数は少ないが、自社ECや楽天などでよく見かける。当初より、約 1,000,000 円近く高騰している。
Ref.116523G 18CT Yellow Gold 8P diamond index
ロレックス コスモグラフ デイトナ ダイヤルブラック 18KYG 8Pダイヤモンドインデックスである。
ゴールドとのコンビについては同様だが、文字盤はシックなブラックをベースに 8P ダイヤモンドを配することで、より高級感を演出することができる。
本物は、意外とギラギラした印象はなく、渋い仕上がりである。同モデルも故障したモデルを安価に手に入れ、オーバーホールに出して使い続けた。
どこでも使えないよねと心配になるかと思われたが、意外と旅行先のシーンにマッチしており、高揚感を得られたモデルでもある。
国内中古価格は、約 1,500,000円~1,700,000円前後で販売。その後、大きく高騰した際に買取に出したが、オーバーホール済の美品モデルを上手く探せば入手できる。
Ref.16520 Patrizzi Dial / El Primero “The First”
デイトナの中で、超有名なモデルとなるが、通称“ブラウンアイ”である。
Ref.16520 モデルの中で、1994年~1995年前後 ( S番 並びに W番 )の 黒文字盤だけに存在するインダイヤルがブラウン色に変色した特殊モデルである。
経年による劣化で変色がし、エラーモデルとして広く市場では認識されている。
オークションハウスを運営している「オズワルド・パトリッツィ」が、名付けたこともあり「パトリッツィダイヤル」として世界で通用する。
また同モデルは、ゼニス「エルプリメロ」のムーブメントを「ベースムーブメント」として採用した最後のモデルである。
過去 ロレックスは、自動巻クロノグラフを自社生産できるノウハウがなかったことから、他のブランドのムーブメントを探していた。そこで採用されたのが、「エルプリメロ」というわけである。
エルプリメロベースの「Cal.4030」を搭載するこのモデルは、ロレックスのエンジニアリングで、さらにブラッシュアップされることになる。
ゼニスがベースを作り上げ、ロレックスがクオリティコントロールをすることで、ムーブメントの高い信頼性とブランド性が増すことになったのである。
その後、コスモグラフ デイトナは、ブランドが誇る「完全自社製のクロノグラフ・ムーブメント」を搭載した。
とまあ、色々なエピソードがあるモデルなので、宝探し感覚で探し出してみるのも面白いであろう。
約 20 年以上前、当時は、そんなことになることも分からず、マニアなので、定価で入手して長期間保有していただけであった。
オークファンを見ると、現在でも希少性も非常に高く、プレミア価格となっている。
ブラウンアイのファースト、逆さ6ダイアルであれば、中古市場で約 4,700,000円前後、安くても、約 3,200,000円前後で販売されており、どのような状態で保管されていたかで、大きく価格は変動する。
当時 約 600,000円~700,000円前後と安値だったのに、現在の値上がりは異常である。
責任ある立場を担う40代男性だからこそ似合うコスモグラフ デイトナ
新旧モデルを紹介してきたが、現在では、新品でも比較的高額なモデルになりつつあるデイトナ。
現在では、その人気からか、様々なバリエーションを展開しているモデルであり、選ぶもの一苦労である。
高騰してきたのも、ここ約10年以上前からなのだが、もっと実用性を武器に、リーズナブルに購入できたモデルでもあった。
たしかに、ロレックスの中で、抜群に性能が良く使いやすく、長時間装着していても、軽快で付け心地が良いモデルも珍しい。
スポーツ系モデルの中で、これほどバランスの良いモデルもなく、またエピソードも多く、人気が集中して高騰するのも、ある意味当然かもしれない。
で、あるがゆえに、働き盛りの40代の男性にこそ、デイトナが一番似合うと思うし、多くの仕事の現場でも通用し、ステータス性も申し分ない。
一生に一度の腕時計を選ぶのであれば、どのブランドのどのモデルが良いのかというなかで、ロレックスブランドが好きで、その中で最もお勧めできるのが、コスモグラフ デイトナというのは間違いない。