Rolex Seadweller Deepsea D-Blue Ref.116660
Rolex Seadweller Deepsea D-Blue Second-hand market in Japan.
Divers corresponding to saturation diving. A case bag of ultra-thick sapphire crystal and titanium alloy is installed, and a ring lock system that protects air tightness is newly adopted, and the remarkable record of 3900 m waterproof is achieved.
At the regular price in Japan, it was about 1,240,000 yen ( 11,140 Dollars ) at that time, but even in the general model it is distributed at a premier price of around 1,500,000 yen.( 13,477 Dollars )
発売当初より価格は抑えられていたが、市場で驚異的な高騰を示し、200万円を超える事態に

ロレックスの深海への挑戦、究極の防水機能の実現させたモンスターマシンと言っても過言ではない「ロレックス シードゥエラー ディープシー」である。
ロレックスブランドのなかで、究極のダイバーズモデルとして、フラッグシップモデルとも言え、稀少性が高く中古市場では、ほとんど取引されていない。
価格について言うと、その数の少なさと人気もあり、当初より高騰しており、入手することも、実物を見た人も比較的少ないモデルとも言えるだろう。
当時新型モデルの国内正規価格は、約 1,240,000円前後、並行相場で約 1,210,000円前後となっている。では、さっそくオークファンをみていこう。
約 5 年間の国内オークション落札額では、安値でも約 1,500,000円前後となっており、常に高騰を維持し続けている状態である。

また、Aucfan Pro Plus で、約 5 年間の総落札数と平均落札額の比較データである。今回は「シードゥエラー/サブマリーナ/デイトナ」を比較して取り上げている。
サブマリーナ並びにデイトナのモデルで言えることは、基本的に数が少ないことである。外部環境要因もあり、数が多く出ると、中古市場での価格も大幅に下がってしまうのである。
また、シードゥエラーに関しては、さらに数は非常に少なく、あまり市場で出てくることは少ないと言えるが、一定数は中古市場で出されており、それに応じて、価格も非常に安定している。
ただロレックス自体、私たち日本人が保有している人が減っていることが如実に表れている。
昔と違い、日本で売買されていても、日本人がロレックスを頻繁に見る事が出来なくなってきている。

平均落札額は、微増であるが、上下を行ったり来たりしている。これについては、一般的なシードゥエラーが関係しており、新旧モデルが入り乱れてる状態に見えるが、中古市場ではよくあることである。
ロレックス シードゥエラー ディープシーに関しては、約 1,500,000円前後が下値であり、円安やモデルの稀少性と人気の影響を受けて、現在では、約 1,900,000円~2,100,000円前後で取引されており、異常な高騰を見せている。
考えてみれば、極厚サファイヤクリスタル、チタン合金のケースバック、水圧が上昇するほどリングを押して、気密性を守る「リングロックシステム」など超絶機能満載のモデルが、約 1,240,000円前後で販売されていたこと自体、リーズナブルな価格設定であり、高騰するのはある意味当然かもしれない。
それにしても、高騰し過ぎではないのかと思うのだが、予想外に価格が高騰してしまったので、今回は買取に出すことにしたのである。
ただ相場は、ガチガチに固定されているので、ここまでくると、データもへったくれも、あったものではないのであるが。
ロレックス シードゥエラー ディープシー Ref.116660
ロレックスの深海への挑戦、究極の防水機能の実現を目指したハイスペックモデル
さて、同モデルについて、簡単ではあるが記載しておきたい。ロレックス シードゥエラー ディープシーは、シードゥエラーの後継機として市場に投入された。
ディープシーとは、1960年 マリアナ海溝南部の最深域の海底、深度約 10,911 メートル到達したトリエステ号の外装に装備されていた「ディープシースペシャル」から名づけられている。
後の 2012年「ディープシーチャレンジャー」が、ほぼ同じ深度に到達したが、象徴的なブランドネームとしては、最適な選択である。
ロレックス シードゥエラー ディープシーは、ロレックスが特許を取得している新開発の防水構造「リングロックシステム」を搭載している。
この防水構造を採用することで、3900m 防水という、驚異的でモンスター級の防水性能を有する。しかも、機械式腕時計では最高水準のクラスである。
ケースに関しても、非常に大きく、写真ではサブマリーナと並んで撮影しているが、圧倒的な大きさである。深い海のなかで、使用を想定しているとは言え、堂々した風格がある。
また外装面であるが、ベゼルは、セラミックが使われており、耐蝕、耐傷性に優れており、非常に硬く回転はなめらかである。
そして、超大型になったインデックス。非常に視認性が高く、その大きさから、自分の腕の細さが強調されてしまっており、ゴリゴリのマッチョな人で初めてサイズ感が合うのかなとは思う。
ただ、ウエットスーツなどを着ての装着を考えると、このサイズが最適というのは理解できる。
新しい夜光として「高性能夜光塗料:クロマライト」を採用しており、非常に暗い海底面でも視認性が非常に高い。ベゼル頂部、インデックス部、針に非常にクリアーな青い光を放つ。
オイスターブレスレットは「グライドロック クラスプ」を装備している。これは着脱せずに伸縮可能となった調整機構 (フリップロック エクステンションリンク) を持ち、手首周りがゴワついた際や、服の上からでも装着可能で、快適な装着性並びに操作性を実現している。
このあたりの機構、個人的にどのモデルでも採用してほしいのだが。
ムーブメントは、Cal.3135 が搭載されており、シードゥエラー Ref.16600から変わっていないが、独自開発した「パラクロム ヒゲゼンマイ」を採用しており耐磁、耐衝撃性は格段に上昇している。
今回は、驚異的な高騰を見せる「ロレックス シードゥエラー ディープシー」であったが、業者を通じた代理販売で、購入した価格よりも、さらに高値の買取価格をつけて頂いた。
個人的には、ゆっくりと価値が上昇すればいいかなと思う程度で、のんびりと考えていたのだが、こんなにも早く高騰するとは思ってもみなかった。
そのような意味で言えば、ロレックスほど購入した価格以上の高騰を見せるブランドもあまりなく、日本では長期に渡り、リーズナブルに購入できた機能性の高い実用時計であった。
ただ、昨今の驚異的な人気と高騰を見ると、長年個人的なロレックスマニアとしては、恐ろしいブランドに成長しているなと思い知らされるのである。