Tudor Oysterdate Big Block Chronograph Ref.79170
Tudor was established in 1930 as Rolex as a sub-brand to compensate for sluggish sales in the UK.
Sold mainly for models with low prices over the long term. There were no regular imports into Japan, only parallel items were available.
However, from 31 October 2018, we will start deploying to Japan. “Tudor chronograph Big Block” got cheaply a model that was broken about 20 years ago.
A new item of Tudor was sold at around that time at around 200,000 yen, and a new item of Rolex was sold at around 600,000 yen.
I bought it at around 100,000 yen and restored. After that, I used it for 20 years and sold it at around 600,000 yen.
About 6 times more price was attached to the model which was broken down and sold cheaply.
ロレックスのサブ ブランドである「チューダー クロノグラフ ビッグブロック」を今回は取り上げておきたい。
まず、チューダーとは、1930年代ロレックスが、英国での販売不振を補うために、サブブランドとして設立された。
そのため、長く低価格のモデルを中心に販売され、日本への正規輸入がなく入手できるのは並行品のみであったが、2018年10月31日より、日本への展開をスタートする。
日本ロレックスは10月31日、ロレックスグループのファミリーブランド「チューダー(TUDOR)」の日本展開をスタートする。年内に最大5店舗の百貨店に売り場を設ける。同ブランドの時計はこれまで、並行輸入業者が「チュードル」と呼称して販売してきた。ブランド名の発祥とされる15~16世紀にイギリスで絶対王政を確立した「チューダー朝」の名前に沿うべく「チューダー」として、正規流通のビジネスに臨む。参照:ロレックスのファミリーブランド「チューダー」が日本で正規ビジネススタート
という事で「チュードル」ではなく、正式名称で「チューダー」と統一して記載しておきたい。
ラインナップを見ていくと、スポーツ系ばかりの展開であり、現在アジアでも高騰し過ぎている「スポーツ系ロレックス」を補完する意味合いもあるのかもしれない。
また、日本国内で展開を考える場合、日本で購入する中国人を想定している可能性もある。つまり、日本を足掛かりに隣国を睨んでいるのである。
サブブランドで数を売って、ロレックス自体の稀少性をさらに上げて、ラグジュアリーブランドとして、格を上げる戦略かもしれない。
何れにしても、アジア市場の売り上げが欲しいロレックスの周到な販売戦略で、日本を拠点に展開されるのは嬉しい限りである。
約 30 年前のモデルであるが、数も少なく稀少であり、価格は驚異的に高騰
1990年代 (89年市場投入)、僅かな期間のみ販売された同モデルであるが、当時日本国内で流通することも少なく、比較的マイナーであったのが、今回紹介する「チューダー クロノグラフ ビッグブロック」である。
当時から、ロレックスの圧倒的な知名度があるなか「チュードル (当時の呼び名)って何?」という知名度の低さもあり、メディアで取り上げることも少なく、保有している人はほとんどいなかった。
当時、新型モデルの国内価格は、並行品のみだったので、約 200,000円前後と記憶しているがはっきりと分からない。では、さっそくオークファンをみていこう。
約 10 年間の国内オークション落札額では、高価格付近で約 753,000円前後となっており、全体的に高価格で取引されているのは、ここ1.2年の間である。
同モデルは、数も少なく稀少性が高いゆえに、当時の相場の約 2 倍以上で売れており、中古市場でも安定した取引ができる。
高騰する「ロレックスを追う」より、日本国内でも知名度があまり高くない「チューダー」の良質な中古品を追う方が、リーズナブルにロレックスブランドを経験できたのである。
ただ、現在において「チューダー」にも高騰の余波が見られるようになってきた。
また、Aucfan Pro Plus で、約 5 年間の総落札数と平均落札額の比較データである。
今回は「クロノタイム、オイスター、サブマリーナ」を比較して取り上げている。どのモデルも、中古市場に出てくる個体は少ないが、クロノタイムに関しては極端に少ない。
ロレックスに関して言うと、中古市場で爆買いをしているのは、主に中国人であるが、アジア全体にロレックスが多く流れているのである。
クロノタイム、オイスター、サブマリーナ比較して分かるのは、明らかにクロノタイムの平均価格が高いことである。
流通量が多く、本家ロレックスに近づくほど、中古市場では「本家のロレックスの中古を買えば良いのでは」という答えに行きつく。
流通量の少ない「ロレックスに近く珍しいモデル」が、皮肉にも高騰するのは何だかなと思う。
日本の中古市場で、なぜこれほどロレックスが人気なのかと言うと、ひとつに、程度と真贋リスクに関してである。
つまり、他のアジアの国で購入するのは、程度の問題や偽物のリスクが、極端に高く、リスク回避で日本市場が選ばれているのである。
転売するアジアの業者の心境を考えると、買えるカネは持っているが、状態を良くするノウハウと、真贋技術がない者が多く、その二つを持った日本に他のアジアの国の業者が殺到する。
しかしながら、ロレックスグループブランドである「チューダー」の知名度は低く、中古市場で主に購入しているのは、国内のマニアが多く、比較的リーズナブルに購入できた。
これから「チューダー」のアジア並びに日本展開と共に、中古市場でも、中国人並びに他のアジアの国の爆買いが始まるのかもしれないが、どう変化するのか推移を見ていきたいと思う。
チューダー オイスターデイト ビッグブロック クロノタイム Ref.79170
故障し安値で放置されたチューダーを修理し使い続けていたら約 6 倍程度の高値で売れてしまった
さて、同モデルについて簡単にではあるが記載しておきたい。
チューダー クロノグラフ ビッグブロック Ref.79170は、約20年以上前に故障したモデルを安価に入手したという経緯がある。
当時、私の上司で腕時計好きな方がいて、実用時計としてロレックスのサブマリーナを愛用しており、良いなと思っていた若いときの話である。
若い私には、大した経済力もなく、壊れているかもしくは、質草に入れられた訳あり品しか手が出ないわけだが、その際に運よく入手することができたのである。
前回【 ROLEX GMT-MASTER は約 20 年前に購入し 後に約 3 倍以上になった高額モデル 】の話をしたが、当時は安価に売られていた「GMTマスター」と近い時期に入手したのが「チューダー クロノグラフ ビッグブロック」であった。
当時、チューダーの新品が、約 200,000円前後で売られており、ロレックスは、約 600,000円前後で売られていた時代である。
腕時計に強い質屋で、オーバーホールが必要なチューダーを見つけた時「ロレックスもどき」かと一瞬思ってしまった次第である。
後で調べたら、サブブランドという事が分かり「似ているし良いか」と思いながら入手したわけである。
たしか 100,000円はいかなかった。その後、仕事では、武骨で実用性の高い「チューダー」をしばらく使うことになり、これがなかなか良かったわけである。
黒と白がはっきりと分かれたデザインは、ブラックの回転ベゼルとブラックとホワイトインダイヤルが、視認性が高く見やすく見た目もいい。
約 15 mm 前後のケース厚がある事から、日本では通称「かまぼこケース」と洒落た?通称で呼ばれている。
個人的には、世界的な愛称である「ビッグブロック」と言う方が呼びやすい。
ムーブメントは、コストダウンを図るために、Cal.7750を搭載。ロレックスのパーツの流用率は高い。
プラ風防、ロレックスオイスターケース、スクリューロックプッシャー、裏蓋、リューズには、ロレックスクラウンが刻印。
ロレックスのブランドという所有欲は十分満たされる。
ほぼ、ロレックスと言っても過言ではないが、約 20 年弱に渡り、十分楽しんだのだが、前述のとおり、日本国内で展開される少し前に買取を実施。
買取価格は、約 600,000円前後。オーバーホールと研磨を行ってから買取に出したので、比較的高価買取となったのだが、壊れ安く放置されていたモデルに、約 6 倍以上の価格がついてしまった。
現在の国内中古価格は、約 500,000円から約 700,000円前後であり、数も少なく稀少性があり、買取価格も満足できた次第である。
これからは、新しい人のもとで、楽しんでもらいたいと思うし、これからの「チューダー」の国内展開も楽しみである。