ブロガーも取り入れたい継続的な収益とアクセスを手に入れるストックという考え
今回は、家業における新しいサイトとビジネスブログをつくるからと、知人からの相談を受けた。
詳しく聞いていくと、サイトに連動したビジネスブログ自体に、安定したアクセスを獲得して、自社のサイトに誘導を行い、利益を獲得していきたいという相談である。
その知人が関わっているビジネス自体が、販社であり典型的なフローのビジネスであって、個人的に推奨するストック型のビジネスでない場合、どうすればいいのかという追加の相談も受けた。
自分が関わるサイトやブログ、ビジネスなどがフロービジネスの場合、基本的に「自分が動き続けなければ利益にならない」というジレンマを常に感じることになる。
常に更新しなければ、アクセスを維持できない場合 や 特定のランキングサイトやソーシャル及びサークルなどの SNS がないと、まともにアクセスが維持できないなど、それらは主にフローな思考で運営をしているからに他ならない。
そこで今回は、ストックビジネスにおける「17 のビジネスモデル」を紹介したい。
参照としたのは【ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル 】というストックビジネスの情報を上手く整理した書籍を参照とした。
あなたがストックビジネスに興味があるというのなら一度ご精読頂きたい。
何事も「型」を理解してそれを改良し応用する
知人は、自分でヤマを踏むタイプで、売上は自分で作ってナンボであろうという営業力のある「商魂たくましい」人物である。
毎日の売り上げを獲得するという思考をしており、私のように、一度仕組みを作っておけば、継続的に毎日アクセスと収益が入ってくる思考をしていない。
そこで、ストックビジネスにおける基本的な「型」をアドバイスしておいたものである。一度ストック思考を持つと、自分か関わっているビジネスが「ストックなのかフローなのか」大よそ理解できるであろう。
説明だけでは、いまひとつストック思考が深く理解できてないようだったので、下記のように列挙し、ストック型ビジネスの「17のビジネスモデル」順番に記載した。
下記のモデルにおいては、ブロガーやアフィリエイトサイト運営者にとっても非常に参考となるモデルである。それでは順番に見ていこう。
1. インフラ提供型
電話・ケーブルテレビ・プロバイダなどなくてはならないものを提供するモデル。インフラ整備コストが巨額であり、参入障壁は高い。
2. 賃貸契約型
賃貸住宅・賃貸不動産・レンタルオフィス。主に不動産に関連のビジネスモデル。資産価値が高く、売買市場も確立されている点が特徴。
3. レンタル・リース型
自動車・複合機などの高額製品を提供するモデル。月々の支払にすることで、会社経費の上でも利用者としてもメリットがある形態。
4. ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)型
アプリケーションサービスプロバイダ は、プログラムや情報提供サイト、アプリなどを提供するモデル。低額で始められるため継続率が重要である。
5. スポーツクラブ型
スポーツクラブなど場所に紐付けされた会員制のモデル。利用者全員が同時に利用しないことを前提し、同時利用定員以上の会員を初期から集客する。
6. 定期メンテナンス型
掃除道具レンタル・観葉植物レンタル・定期清掃業など定期的にメンテナンスが必要とされるものを貸し出す。作業などを請けるモデル。
7. 定期購入型
新聞や雑誌などの定期的に刊行される物を届けるモデル。最初は無料にし、継続課金に切り替えのアプローチがしやすいモデル。
8. フランチャイズ型
看板 (ブランド) やノウハウなどを提供し得られるロイヤリティがフランチャイザーの収入となるモデル。フランチャイジーが出店コストなどを負担することで、事業拡大の時間短縮が可能になる。
9. 協会認定型
フランチャイズ型を変形させたモデル。自ら協会を立ち上げ、講師を育成・認定することで、講師から収益の一部を頂くシステム。講師や教室など自分で持つ必要もなく、教育事業やスモールビジネスに向いており、ノウハウが確立されれば、全体の規模を拡大できる型である。
10. 消耗品購入型
インクジェットプリンターやカミソリなどのモデル。本体を購入させ使用すると、専用の利益率の良い消耗品が発生するモデル。
11. 予約サービス型
脱毛エステ・歯科・マッサージなど、継続的にサービスを受けなければ、それまでに投資したお金が無駄になる可能性のあるモデル。
12. 教室型
英会話教室や学習塾などに見られる、施設を構えて教室を開くモデル。単発ではなく一定期間通う契約を交わす地域密着型のモデル。
13. ネットサービス型
WEB英会話など従来は教室でやっていたものを、ネットを使って提供するモデル。運営コストもあまり掛からず、電話秘書など、直接会わずにサービスを提供する。
14. 回数限定継続型
デアゴスティーニ など、テーマ別でコレクト型のものを提供するモデル。特に初回の販売数は多く、回数を経るごとに、販売数が減ることは当初より計算されている。
15. 会員制型 (特別優遇)
コストコ や会員制バー等、特定の会員にだけ利用権を与えるモデル。会員であること自体、ステータスになる場合もあり、既存の他にプレミアムサービスの導入も可。
16. セキュリティー型
警備の会社や保険会社が代表的なモデル。主に、将来起こりうるリスクに対する保証を提供するサービス。契約期間・継続率が高く、ストック性が高いビジネス。
17. 友の会型
デパート友の会などの顧客囲い込みモデル。一定期間一定金額を支払うことによって、支払った金額よりもお得なバックがある。商品数が多く、リピートの多い企業であれば導入可能。
ストック思考で世の中を見るようになるとあなたができる最良の選択がみえてくる
上記のストックビジネスにおける「 17 のビジネスモデル」について、賢明なあなたにはお気づきかもしれないが、いくつかモデルごとに被る面が存在する。
あなたが、サービスを受ける側で、毎月支払っているものとは何かと考えると、その大半は「ストックビジネス」に多くのお金を支払っていることに気づくであろう。
毎月の家賃やローン、水道や光熱費、教育のための月謝や給食費、スポーツクラブの会費、将来の保証を考える保険や安全のための住宅の警備費、ネット回線費用やスマホの月々の通信費など、また買い物では、会員に入って月会費を支払いなど継続的にお金が出ていく人も多い。
それらはすべてストック型思考から始まり、ビジネスとしてあなたの財布を狙っているのである。
これは、私が書いているブログなので、ブロガー自身もその顧客対象となる場合がある。つまり、会員を募り会費やコンサル費を払い、教室型やネットサービス型であなたを囲い込もうとする人々があなたの周りにいないだろうか。
また、メルマガなどをつくり、登録者数を増やし、安定した売上を立てることを自慢げに語り、入門者に教える代わりに、対価を支払う仕組みとなっている場合もあるだろう。
そして、ASP (アプリケーションサービスプロバイダ) を使い、商品やサービスを紹介することで手数料を稼ぐことを目的とするブロガーも散見されるが、これらもすべて企業側が大きく儲けるためのストック型思考によるビジネスに協力している事になるのである。
あなたがもし、これらの多くに気づきながら、上手く有効使用しているとしたら、なかなか筋の良いビジネスセンスをしており、そこで莫大な収益とアクセスを発生されているのであれば、ストック型ビジネスとしてうまく稼働できている証拠である。
そのような意味で言うと、ブログなどは最良なストック型ビジネスであり、あなたの最良な選択を助ける良いストックビジネスを手に入れたことになるのである。