オークションで化ける高額な直筆サイン、個人的に欲しいと思った漫画家直筆サイン
壁に飾る作品がなく、殺風景な景色となっている自宅。日々生活しているとなんだか侘しい時がある。
そんなときによくオークションで掘り出し物がないかとネットサーフィンをしてしまう事が日課なのであるが、その日課の延長線上でこのブログを書いている。
ブログ記事の大半が、過去のサーフィンで盛り上がり面白かったオークションを参加したりウォッチし続けた経験から書いている。
最近では、下手なアート作品ではなく、著名人が突発的に書いたサインの方が非常に気になり、欲しい事が多くなってきている。
不思議なもので、原作コミックスやアニメDVDよりも、その原作者の痕跡の方が欲しくなり困ってしまうのだが、今回は過去個人的に欲しかった幻のサインを紹介したい。
過去のオークション情報は大半が消失する事が多いのでオークファンを参照にしている。ぜひチェックしてもらいたい。
鳥山明の世界展 ドラゴンボール 公式直筆サイン入り リトグラフ
AKIRA TORIYAMA EXHIBITION「鳥山明の世界」展で販売された直筆サイン入リトグラフである。
出品者は、95年4/22~95年5/21の期間、新宿三越美術館で購入したようである。当時すごく欲しかったわけだが、家の事情でこの時代はそれどころではなく、生きるのに必死だった。
限定200枚、シリアルナンバーが入り、オークションでは価格が高騰。以下のような金額で落札された。
手塚治虫 ワンダー3 直筆サイン色紙
他の所有者からの委託出品のようである。1968年に手塚治虫先生から直接送られた色紙であり、達筆なサインで、非常に優雅な中に迫力を感じる芸術性高いサインである。
『ジャングル大帝』に続く虫プロ3番目のアニメ作品で、虫プロ内の余剰人員を活用する目的で出された企画をその端緒とする。2度虫プロの企画と似たアニメが他の会社から制作され、虫プロではその都度設定変更を行っている。漫画版は当初『週刊少年マガジン』に掲載された。前述の設定変更の際に社内で内通者騒ぎが起こり、その発端となった作品が『W3』と同時掲載になったため、これを快く思わなかった手塚の意向によりマガジンでの連載を6回で打ち切り、設定を見直した上で掲載誌を『週刊少年サンデー』に変更して連載
宮崎駿 風の谷のナウシカ 直筆サイン色紙 肉筆画
不動の名作、風の谷のナウシカ 宮崎駿 直筆サイン色紙である。古物展覧会の際に購入した作品のようである。
ナウシカが肉筆で描かれ、非常に聡明で凛とした佇まいである。これも非常に芸術性の高いサインである。
非常に古い作品の為、ヤケなどの劣化があるのが残念であるが、非常に欲しかったサインである。
藤子不二雄A 氏 直筆サイン入 色紙
社団法人日本漫画家協会 が、東日本大震災チャリティーオークションに出品したサインである。真贋の必要のない安心できるサインである。
株式会社パソナグループが協賛となり、社団法人日本漫画家協会は、東日本大震災の直後から協会員に呼びかけをし、作品を提供を促し「地震被災者を元気づける漫画展」の展示をした時のものである。
藤子不二雄 A 先生の作品は多く読ませてもらった事もあり、東日本大震災は誠に不幸な事であるが、私自身も寄付はさせてもらった。このチャリティオークションで最も手に入れたかったサインである。
直筆サイン本物 高橋留美子ラムちゃんイラスト
松下電池工業にて、ウルトラファイアマンイラスト入選者ご一行様を対象とした「高橋留美子先生と乾電池工場見学・撮影会」の際にひとりの少年が高橋先生より頂いたものである。
昭和58年8月24日の日付入りのサインが証明のようだ。
イベントで記念撮影の際に、高橋留美子先生とその横でサインを持って撮影された少年の姿が撮られているので信憑性がある。
なるほど物は試しで言ってみるものである。純粋に高橋先生の作品が好きである少年は、良い思い出となっただろう。
私も知っていれば応募して個人的に行きたかった工場見学と撮影会である。
人気漫画家の痕跡は高級ブランドとほとんど同じ取扱なのである
わが青春のトキワ荘 ~現代マンガ家立志伝~
もはや人気漫画家というのはひとつのブランドである。ブランドのモデルである作品を世に出す事で、個人のブランド力が上昇し、その人の残した痕跡すらお金になるのである。
このようにブランドとは、皆が持っているその人への信頼と敬愛がどれだけ強いかで、作品を所有したいという所有欲が金額に反映されているのである。
もちろんその作品には、高い芸術性が必要であり、そうすることで、より高い値段がつくが、価値のある人間が生み出す経済的価値は、こうしたところで、はじめて真価が分かってくるのである。