Alfa 159:ジウジアーロ・デザインの156後継モデル、真の市場価格とは
前作ヒット車種であるアルファ156の後継車として、05年あたりより発表後、市場に投入されたモデルである。外観デザインは、ジウジアーロとアルファ・デザインセンターとの共同。
フロントフェイスは、アルファロメオ・ブレラのイメージを踏襲し、ブランドイメージの統一を図っている。
プラットフォームは、GM+フィアット・プレミアムプラットフォームが開発され、ブレラも同じプラットフォームを持つ。まさに兄弟車である。
エンジンラインナップは、ガソリン直列4気筒「1.8、1.9、2.2l」と V6 「3.2リットル」、ディーゼル直列4気筒「1.9l」と直列5気筒「2.4l」である。
新車当時の販売価格は約 399万円~600万円前後であり、プレミアム感がありながら比較的安価である。イタリア勢及びエンジニアリングに一部アメリカ味が入ったスパイシーなクルマである。
大半の人には縁のない高級外車であるが、価格という壁さえなければ、一度は手に入れたいと思う事もあるだろう。
新車価格は、ブランド側がつけた価格であり、また中古業者がつけた価格は、業者であれば売りたい価格である。
出玉は少ないが、少ないながらも、比較的私たちユーザーが払っても良いとも思われる中古市場価格に目をむけてみよう。
中古市場に流れてくる玉数は少ないが比較的程度の悪くない中古が豊富
さて気軽に入札に参加して手に入れる事ができるオークション市場ではどうだろうか。オークファンで市場の取引状況をみていこう。
リセールバリューはあまり高くなく、やはりマイナー感は否めない。
比較的趣味性が高い車であり、クルマ好きの人やクルマに詳しい人々が購入検討に入れるブランドがフィアットである。
その中でもスポーツ系統に振り向けられているのが、今回のアルファロメオである。
並んでいるのは比較的程度の良いモデルをピックアップしてみたが、上記意外は皆約100万円以下が並ぶ。
日本では約 1.8~2.2 l 国産のラインが豊富でとくに選ぶ必要もなく、3.2l V6 が面白いかもしれない。
排気量に関係なくアルファ自体で見られている相場である事がわかり、上級モデルを狙う事も可能である。

アルファロメオ 159 セレスピードT 2010年

アルファロメオ 159 2.2JTS スポーツワゴン

アルファロメオ 159 セレフレッチャドーロ 車検有 売切

アルファ 159 3.2JTS Q4 Q-トロニック ベージュ革/HDDナビ/4WD

車を買う予算帯を考える場合、そのベースとなる予算を考える必要がある。ベースが分からなければ、購入計画すら立てる事が出来ず、概算予算のベンチマークを考える必要があるだろう。
この場合、約50万円から約300万円の平均中古価格は、約 849,000円程度である。159を中古市場で探す場合は、約85万円の予算からスタートすると、出玉の良いモデルに出会える確率は高くなるだろう。
もっともその予算よりも安いとリスクは高まり、また予算を上げるとさらにリスクが少なく良いモデルと出会えるということである。
中古上限マックスは、約270万円程度である。一番下の写真は、個人的に欲しいと思ったオススメモデルである。購入検討する場合は、上記のイメージを参考にして上質で安価な良い中古車を探して頂きたい。
イタリア風アメリカ味グローバル仕様で新しいアルファ像を作り上げた意欲的モデル
はじめてアルファに乗る人で159からという人は、本来のアルファの味付けではないという事を知っておく必要がある。
アルファのモデルであるが、中身はGMであり、デザインはジウジアーロである。イタリア勢はそれらをうまく共同でまとめたモデルと言える。
イタリア車の弱点である壊れやすいというのはある程度改善されており、比較的良いカーライフが送れそうだが、燃費の悪さをよく聞くのがアルファブランドである。
すべて優等生というクルマはほとんど存在しないが、アルファ好きで、ジウジアーロのデザインが好きという人には安価で良い選択肢になる。
普段は国産で趣味におけるサイドカーとしてには最適なモデルであり、実用性で取れば、アルファはその選択肢にもならないが、走るという行為を純粋に楽しむのであれば、最良なブランドの一つである。