BIRKENSTOCK:人の足と共に歩み、連綿と受け継がれてきた歴史
1774年、ヨハネス・アダム・ビルケンシュトックが教会の公文書に”臣王のシューマイスター”と記録されたのがビルケンシュトックの始まりと言われている。以来、ビルケンシュトックは人の足と共に歩んできた。それを具現化したものがフットベッドの存在。1900年当初、木製や金属製のフットベッドが常識だった頃、革新的なコルク×ラバー製のフットベッドを開発。これをベースに、1963年には矯正やエクササイズという目的で開発されたサンダルの第一号(マドリッド)を発表。以降、数々の傑作を生み出し、ビルケンシュトック=履き心地に優れたサンダルという図式を世界中で認知させている。参照:男の100年ブランド
中古市場では似た業者により取引され、未使用品等は比較的安定した相場を形成
今回は、少し前に購入して、使わなくなった余ったモデルの買取と過去に同じモデルを使用した際の使い心地の感想等を簡単に記しておきたい。
ビルケンシュトック の中古相場はどのようになっているのか。さっそくオークファンで落札相場をチェックしていくが、下記は、未使用品と状態の比較的良いモデルが同じような取引業者によって価格が維持されて取引されている。
本場ドイツや欧州諸国では有名でも、靴にまでこだわりのある人以外、日本でのブランドの浸透力はまだまだ低く、主に百貨店で売られているモデルが多い。個人的に今でも、ネットでは履き心地が確認しにくいため、主に百貨店で購入している。
ただ、新作が出るたびに二次市場は少しづつ下落しているわけだが、比較的リセールも悪くなく、未使用品で約 10,000円前後である。ただ、何度か使ってしまうと、途端にリセールが悪くなってしまうため、注意が必要である。
中古市場で販売されている安値の大半が、足跡が付いてしまうほど履きつぶしたモデルが多く、状態を見ながら、注意して購入する方がよい。後で修理が必要なモデルを買うのであれば、未使用品か新品を購入した方が無難である。
購入した際には、約 16,000 円前後で購入し、買取価格は約 8,000円前後で引き取ってもらったので、リセールバリュー率としては、約45%~50%までの間で概ね安定している。
BIRKENSTOCK ビルケンシュトック ボストン サンダル 060133 白 2015 モデル
- 型番:060133
- サイズ:24.5cm
- アッパー:レザー(牛革)
- ソール:EVA (合成樹脂)
- タイプ:幅狭
- 甲幅:約 17cm
- アウトソール:約 25.5cm
- 原産国:ドイツ
- 付属品:箱・取扱説明書
- 参考価格 (当時) :16,000~19,000 円前後
2015年の新色モデルとして、市場に投入されたオーソドックスなオールホワイトモデルである。どのような服装でも合わせやすくスタイリング・アクセントにはピッタリのモデル。
市場に投入されてから、約 30 年以上のロングセラーモデルであり、オールシーズンで楽しめるレザー仕様をオススメしておく。
甲面にかけて、比較的高めにデザインされており、窮屈な靴が多い女性にリラックスできるフィッティングを体験してもらいたいと思い購入してみたのである。
評判は上々で、春夏の季節は、海辺などで素足で楽しみ、秋冬の季節は、紅葉の名所で、ソックスやタイツと合わせて履いてきてもらったが、非常にリラックスして足元をラクにさせてあげることができた。
アッパー面は、天然皮革「スムースレザー」を使用しており、外装上部で足の甲を守る上で重要であり、インソール面の材質は、ポルトガル産のコルククレープで、麻でサンドイッチしており、アウターソールは、適度に弾力のある合成樹脂で、下面からの湿気や障害物を踏みつけた場合でも、足裏までの湿りや衝撃を抑えている。
また前面の衝撃も、つま先が足側に反りが入れられており、上手く保護されているので、先端のサポート力も高い。全体的に自然で程良い硬質さで、足裏全体に快適さを与えることに成功している。
名門ブランドの履き心地は、足のストレスを解放する優れたマストアイテム
ビルケンシュトックは、一度履いてしまうと、快適性の良さの為か、ブランドチェンジができない良いブランドである。
手入れの具合や経年変化によってレザー面の質感や色などが変化していくので、その中で味わいのある一足となる楽しみもできる趣のあるモデルでもあるのだ。
上記は、ビルケンシュトックの約 5年間の 季節ごとの取引数と平均相場 を取り上げておく。全体的に言えば、約 6~8 月の売上(取引数)が極端に高い。相場価格は、約 4,000円~8,000円近くをボックス圏で推移している。
少し値下げされた状態の良いモデルを購入するのであれば、現在の夏の季節がもっともちょうど良いのである。
ビルケンシュトックのサンダルは、優れたクラフツマンシップと機能美なのだが、日本では如何せんあまり馴染みが薄い。
安物のブランドは、ファースト・インプレッションのみ重視し、馴染んでいく感覚はなかなか掴めるものではない。要は長く素足で履けないのである。
身体感覚の良さは、最初のみで後になるほど悪くなってくる。安売りブランドにおいては、元は安く売られていても、すぐに使えなくなるのが悩ましいところである。
だが、ビルケンシュトックには、2 世紀に渡って研究されたフィッティングデザインにより、整形外科用足型ブランドの経験を積み上げている。
足裏のエクササイズを目的に開発され、矯正機能を持つサンダルの名門ブランドの履き心地は、足のストレスを解放する優れたマストアイテムなのである。