HERMES Hウォッチ HH1.230 オールアッシュ ダイヤベゼル エルメスを象徴する最適なラグジュアリーモデル
【基本データ】 HERMES Hウォッチ HH1.230 オールアッシュ ダイヤベゼル
- 名称:オールアッシュ / Hウォッチ SSダイヤベゼル
- 型番:HH1.230
- ケースサイズ:約 2.1cm リューズ除く
- 腕周:約14.5cm~15㎝
- 材質:SS/ベゼル:ダイヤ(0.74ct)
- 文字盤:アイボリーホワイト
- ムーブメント:クォーツ
- 防水:日常生活防水
- 新品参考価格:900,000~1.400,000円(当時レート)
最近ではブログを通じて売却の依頼も多くなっている
今回は、水商売で仕事をしている知人のクリスマスプレゼントやらで、お客さんから頂いたモデルという事で、コレクション整理を依頼された件である。
比較的仕事柄、多くプレゼントを貰うようで、たまる一方の使わないモデルも増えていく。その際、お金に変えて、自分の好きなモノを買いたいようである。
個人的に言えば、水商売系の店舗には、数年以上前に接待で行ったのみで、ほぼ行く事はないが、ブログを観ている知人が「私が使っていない時計も売れるかも」という事で、相談が寄せられたのである。ではさっそく「オークファン」で売却状況を見ていこう。
オークションにおいて取引数はあまり多くはないようだ。約 23~37万円まで幅広く取引されている。売却価格の最低ラインは約 20万円台からという事をザックリとつかむ事ができる。
基本的にオークションの取引価格は、最低ラインの中古価格である事を認識しておく必要があるだろう。
オークション以外のその他の販売サイトでどのような中古価格で売られているかを考え、その差額の乖離の大きさをまずは感覚的に把握する事で相場観を得られる。
ここ約 3 年間の検索で、オークションの中古価格の最高価格は、約 318,000円程度の落札データの記録が残っている。
リセールバリューとしてはあまり高くない事が分かる。すでに、新品の最高価格より、約27%のリセール率である。
この事から考えると、新品で購入し保有する人は、売却を考えるべきモデルとは言えず、資産を形成するどころか、換金性の低さが、後の売却で困難である事が予想されるのである。
次にオークファンの機能面で開催中のオークション相場を見ることができる。現在進行形の売られているモデルの一覧を見ることができる。
これはヤフーオークション市場の相場であるが、やはり過去の落札相場よりも若干割高に価格がつけられている。
約25万円~36万円とその価格帯は広がっていく。高額に値段を付ければ付けるほど、価格の自由度は上がる。
また楽天市場は、ヤフオク市場よりも、さらに価格は割高であり、私たち売却側から見ると、楽天市場を保有している店舗の方が、高い価格を付ける可能性が出てくるのである。
続いてはアマゾンであるが、アマゾンでブランド品を売る場合、個人の出品は困難である事。一定の条件を満たした登録された業者が、大半は販売する場所を借りて代行で販売するスタイルが主流である。
であるので、他で売っていないモデル以外、アマゾンでブランド品を買う事は、ほとんど考えない方が良いだろう。それぞれ得意分野があるのであり、データとして参考にする方が良い。
ここにあるのはアマゾンで付けている価格であるが、大よそ約30万円から上の価格帯の出品が多く同じような状態である。
大半はブランド料であるが、不思議な魅力が醸し出されるのが高級ブランドの所以である
エルメスを象徴するH型のダイヤベゼル、特徴的なケースである。一目でわかるロゴデザインは、エルメスのファンにとって非常に分かりやすいマストアイテムである。また、直線基調のダイヤベゼルをH型に散りばめ、ドレス性の高い高級仕様に仕上がっている。
フェイス面はシンプルなホワイト基調になっており、端正なフェイスデザインとなっている。ベルト面の仕上げは非常に肌触りはよく、滑らかなに仕上げられている。
またこの手のデザインの時計では、重厚感があり、非常に重くなりがちであるが、持って付けてみると非常に軽量で、女性の為に、配慮の行き届いたモデルである。綺麗で思わず「保有したい」誘惑に駆られる美しいモデルである。
売りたい人の真の悩みは”高く売る為に買取業者が、客観的かつ現状に応じた本当の情報を出さないこと”である
現在において売却する事は比較的簡単であるが、要は最も高く売る具体的なノウハウを持ち合わせていないという事が、現在「売りたい人々」の共通の悩みである。
業者が乱立し、少しでも儲けてやろうと「安く買い取れば」彼らの儲けが最大化される。ちなみに三者見積を出した内容は以下のとおりである。
価格を最大化して売却しようと考える場合、すべての条件を良いモノとすることが最も望ましい。
つまりは、新品にいかに近い状態かという事となる。今回のケースで特に興味深いと感じたのは、貰ったモデル自体が中古品であったという事である。つまり、一度売却され再び購入され、また売却されるというケースである。
当初に購入した人は、おそらく約100万円程度の価格で購入し、市場価格から想定された約7割~8割引で買取に応じたはずである。
そこから今回、依頼してきた知人にプレゼントされ今に至るが、割引で購入したとしても、約30万円までの価格を払い、今回の買取結果となっている事から、再リセールバリューは極端であるが上昇していることとなる。
ここからは推測であるが、約81%前後のリセールバリューで買取に応じてもらった事になる。そう考えると、非常に高いリセールバリューという事が分かり、高級ブランドの真価を改めて認識した次第なのである。
これから業者は、オーバーホール (今回は電池交換と磨仕上を差引きして買取成立した) して、約 30 万円までの価格を付けて売らなければならない。
ちなみに下記は、約30万円までで買える最適なモデルと判断することができ、比較的良心的な店舗である。
今回も彼女自身、業者を回ったようだが、ここまで高い価格を付ける業者はなかったようである。
風貌を見てまた「カモにできる」と判断されたのであろう。お客からプレゼントされた時計であろうが、彼女が働いて得た成果である。相場を知り、駆け引き無しの本当の買取価格を業者から聞くことも教えてもくれない。
そのような事から私のような第三者に聞かれるのである。最近ではこのように、ネットで調べれば、簡単に価格調査はできるものであるが、比較的高額なブランド品の事例を顧客側から発信している例はあまり見られない。
大半は業者さんの買取の宣伝記事に使われ、販売したい価格が記載されるわけだ。
私たち顧客側は、その程度でしか情報を知る事は出来ないが、顧客側から立った買取価格を知って「なんと高額に買い取ったのか」と白ける事であろう。
おそらく私の買取をしてもらった様々なブランド品の記録を見て、業者さんからは良い客とは思われない。
業者がリスクと損失をある程度負い、白けるほどに、顧客の満足度が上がるのが、この買取の世界の不思議といえよう。