HERMES ロケ 七宝焼バングル L01.201 クォーツは入門を考える際に安価で最適なモデル
【基本データ】 HERMES ロケ 七宝焼バングル L01.201 クォーツ
- モデル:ロケ
- 型番:L01.201
- ムーブメント:クォーツ
- カラー:ゴールド/ブラック
- 素材:エマイユ加工/GP
- 防水:日常生活防水
- サイズ:腕周り約15.0~17.0cm
- ケース(リューズ除く):約 1.3cm×1.9cm
- 参考価格:約 190,000 円 前後
最近はブログを通じて売却の依頼や取り上げて欲しいテーマも多くなっている
前回、水商売で仕事をしている知人のクリスマスプレゼント案件で、「エルメスの腕時計コレクション整理を依頼された件 」を取り上げたが、男性の知人から「もっと安くて入門するときに選べるタイプはないのか?」 と質問を受けた。
プレゼントを貰う方は、価格など気にせずに、欲しいモノを言えば、彼氏や旦那が買ってくれる可能性は高い。しかし、男性側からプレゼントをする場合、ラグジュアリー・ブランドを贈る場合、その予算がネックになることが多くなる。
さらにブログを観ている別の知人が 「彼女がエルメスが欲しいと言うので、調べているが、大体が高額で、もっと安価でエルメスらしいモデルでどれがいいのかさっぱり分からない」 という事で、相談が寄せられたのである。
その質問で思い出したのだが、何年か前に売却をしたエルメス・シリーズを思い出し、今回取り上げていきたいと思う。ではさっそく「オークファン」でオークションの取引状況を見ていこう。
オークションにおいて取引数は比較的多く、中古市場では、人気モデルであるということが分かる。上は、約 5~7万円 、下は 約 2~3万円と幅広く取引されている。
基本的に、オークションの取引価格は、最低ラインの中古価格である事を認識しておく必要がある。また最近では、メルカリなどがあるが、比較的売り手が素人ということもあり、まだショップを構えているオークション市場の方が、偽物のリスクも減り、相場の安定感もある。
オークション以外のその他のECサイトで、価格帯が違うモデルがどのように売られているかを考え、その価格の乖離の大きさを感覚的に把握する事で、相場観を得られる。あなたが買おうとしているモデルの程度も、価格帯から判断することができるようになってくる。
エルメス・ロケシリーズは、ここ約 5 年間の検索で、オークションの中古価格は、程度のランクで、あまり乖離がないところをみると、コンスタントに売れていることが分かる。
ただ顧客から見た場合、リセールバリューとしては、あまり高くない事がデータから読み取れ、売る場合には不利で、買う場合は、比較的お買い得感を得られるというモデルでもある。
新品価格より、現在のリセール率 (業者ではなく顧客から見た場合) は、平均で 約 35%前後であり、エルメス入門としては、お買い得で、約 50 % 割引程度で、使用感のない美品クラスを購入することができる。
最高でも約 70,000円 ほどの予算があれば、良質なモデルを手に入れる事ができる。
安価な割に主に真価を発揮するのは、結婚式・ハイクラスのパーティーやディナーの華やいだ場所
エルメス・ロケモデルにおいては、エマイユ加工 (所謂七宝焼 ) が施されエルメス伝統の馬柄がデザインされた少し派手目なモデルである。
本体はスライドで開閉することができ、造形が崩れない開閉方法を取り入れている。横スライドで取り外し、リューズ操作ができる。
腕時計というより、バングルのようなデザインで、一見時計という事を忘れてしまいそうである。腕時計とバングルを両方兼ね備えたモデルであり、このあたりは一石二鳥で、経済的にも優しくなっている。
触ってみて取り付けてみた感覚は、七宝の上質さが伝わり、腕元が一気に高級感漂う雰囲気を醸し出すことができる。腕時計と言うよりも、アクセサリーの感覚に近く、時計表示は 「とりあえず付いている」 と割り切った方が良いであろう。
弱点を一点挙げると、傷がつきやすく目立ってしまう点である。ゴールド仕上げといっても、メッキ加工であり、どこかにぶつけると、小傷がいきやすいのである。
また付けていると、机などに手をのせる際に、側面があたってしまい、そこも小傷となりやすいのである。傷という点で言えば、少し弱い所があるが、その分上質なデザインで、知っている人であれば一目でエルメスと理解できる。
オールシーズン可能であり、汗などはすぐに拭き取れるので、比較的衛生的であり、暑い夏でもクーラーが効く冷所に置いておけば、金属の冷たさで心地よく使える。
主に活躍できるのは、華やいだ場所に行く際に真価を発揮する。結婚式などの冠婚葬祭、ハイクラスのパーティーやホテルのレストランでのディナーなどがいちばん使いやすいと思う。
ちなみに買取価格は、約 29,000円前後で売却に成功している。リセール率は、約 81 %前後であり、約 20 年ほど使っても、まだ値段がつくことで、ラグジュアリー・ブランドの真価を改めて認識したのである。
安く買取、高く売る事を至上命題とした買取業者が唯一社会的に存在する意味とは
今回は、エルメス・シリーズを安く買いたいという人の為に、エルメス・ロケ 七宝焼き レディース 腕時計 を取り上げてみた。
現在のように業者が乱立し、少しでも儲けてやろうと「安く買い取ること」が、彼らの儲けが最大化するわけなのだが、顧客側が欲しいと願えば願うほど、「安く買い叩き買取を行う」業者は増える。
そうなると、価格競争が起こり、市場に出回る中古品は、次第に安くなっていく。つまり一定の条件化では、買取業者が、市場価格を押し下げる役目を果たしている。
彼らが唯一社会的意義のあることをしているという観点から見れば、あらゆる中古モデルを市場で販売する事により、相場形成に多くの統計データを残し、それと同時に、富裕層の一部しか購入できなかったブランドを「手に届かない層」 にまで、割引されたモデルを広く販売した点にある。
毎日買取業者がせっせと中古品を売れば売るほど、統計データができ、私たち顧客が、相場観を養うことが可能となり、価格の高低を比較的瞬時に把握することが可能となったのである。
業者間だけの取引であろうと、最終的に現金に換える性質上、どこかの市場に出てくるものである。情報とモノが、ブラックボックス化しても、出てこなければ、私たち顧客は買わなければいい。
そのような事から、個人的に第三者から多くの事を聞かれる。最近ではこのように、ネットで調べれば、簡単に価格調査はできるが、比較的高額なブランド品の事例を顧客側の立場で、買い売り両方の面から発信している例 は、日本ではあまり見られない。
大半の業者さんの買取の記事は、高く買取ますというPR記事などの宣伝や自社と他店などの比較に踏み込んだ、浅い内容が記載される程度である。
そうなると 「買取の手法はわかったが、今度は自分たちが、本当にお買い得なブランド (モデル) とはどれになるの?」という顧客が知りたい原点の質問を受けることになる。
今回のように調査して、買う為の基準の情報などを購入を検討しているユーザーに教えれば、業者がますますリスクと損失をある程度負っても、儲からなくなるが、それと反比例して、顧客の満足度が上がるのが、この買取の世界の不思議といえよう。