【Hermès×オークション相場】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額

【Hermès×オークション相場】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額

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Hermès/エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額

 

創業年=1837年/創業者=ティエリー・エルメス /創業地=フランス/パリ:ケリー・バッグ(Kelly bag)は女性用ハンドバッグの一種。台形型のフォルムを持つかぶせ蓋のバッグで、蓋に錠が付いているのが特徴。サドルバッグを婦人用に改良して35年に発売したもので、当初は「サック・ア・クロア」という商品名で売られていた。55年、モナコ公妃となっていたグレース・ケリーが、パパラッチを避けて、妊娠中の腹部をとっさに持っていたこのバッグで隠したところ、その写真が雑誌に掲載され、一躍その認知度が高まった。エルメスではこれに便乗して、モナコ公国の許可を得て、56年、「サック・ア・クロア」を「ケリーバッグ」と改称したものである。参照: wiki –ケリーバッグ

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バーキン:手造り少量生産という希少性、ミューズの為に作られた神秘性、類まれなる秀逸なマーケティング戦略

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

ケリーと同様の人気を誇るバーキンの名は、1984年、第5代社長のジャン=ルイ・デュマ=エルメスが、航空機の機内でたまたまイギリス出身の女性歌手ジェーン・バーキンと隣合わせになり、彼女がボロボロの籐の籠に何でも詰め込んでいるのを見て、整理せずに何でも入れられるバッグをプレゼントさせてほしいと申し出たエピソードに由来する。バーキンの原型は上述のオータクロアであるが、今やオータクロアをはるかに凌ぐ人気である。参照 : wiki-バーキン

 

なかなか機転の効いた話である。ジャン=ルイ・デュマ=エルメスは、瞬時にケリーをベースにハンドバッグを作れば、大きく売れるだろうと目算を立てた事だろう。

グレース・ケリーの件もあり、便乗が出来てその名前を冠したモデルで売れば、高値で販売する事ができるからだ。その戦略は効果を得て、いまだに高値取引中である。

ケリーよりも、バーキンばかりが中古市場でも席巻され、高額で取引されている。

ただ、この手のミューズを使ったマーケティング戦略はどの高級ブランドでも定番の手法であるが、エルメスは独自であり、その手法を使わなければ、一点一点手造り少量生産は維持できない。要はその組織体制を維持する為に、高価なハンドバッグを作り上げる必要がある。

以下はここ約3年で高値で取引された個人的データ収集の為、ピックアップした内容である。もはや投資対象の趣にさえ感じる高額な取引データである。

大半がバーキンであるが、ライカとのコラボレーション企画商品が意外と高額に取引されているのは驚きであった。個人的にライカとエルメスの関係性を調べたいが、それは次回考える事として、高額な取引が毎日どこかで行われている。

もはやハンドバックというよりも富裕層がコレクションする為の芸術品として見た方が良いだろう。

 

ライカM9-P エルメスエディション LEICA HERMES 100限定

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

エルメス バーキン 40cm アメジスト クロコ ポロサス 新品

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

HERMES エルメス バーキン30 ニロティカス グリーン系 ツートンカラー L刻印

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

エルメス 未使用 バーキン30 ニロティカス SV金具 フィセル×N刻

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

エルメスのバーキンのなかでも、クロコダイルレザーは非常に高額で人気である。これだけ動物愛護の観点から社会的に風当たりが強くもはや手に入らないかもしれないという流れの中で、人気が急上昇、高額に取引されている。

取引自体危ぶまれる中、他のブランドのクロコは、愛護の観点から風当たりが強く、保有している本人自体が「白い目」で見られる事があり、中古市場でも下落要因である。

ただエルメスの場合は別格であり、もはや「社会の目」や「風潮」、「善意」よりも、自身のコレクション欲が高額な金額に跳ね上がっているのは驚くべき事であり、エルメス・ブランドの強さと言える事が数字でも証明されている。

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

200万円以下で言うと、オーストやトゴレザーなどの革の種類が値段に反映されている事が分かる。中古市場では大体、このあたりのセグメントは、約200万円までが上限になるだろう。

一度は保有してみたいバーキンは、もはや中古市場のバッグの帝王のような風格である。多くの業者にとっておそらく手がけてみたい大きな取引のひとつであり、さぞ真贋には気を使う事であろう。

このあたりになってくると偽物が横行しており、中古市場でも比較的良く見かける。コピー品がうるさく言われる前の時代、約30年以上前に、海外旅行先で偽物を作りそのまま持ち帰り、中古市場で持ち込まれるという事が多いようである。

現在は税関及び業者同士で、知的財産権をしっかり守り、皆でコピー品を取り締まる動きが非常に良いので、新品同然で持ち込まれるコピー品は、比較的少なくなったが、個人で作り自分で使い、あわよくば中古業者に高値で売却できればラッキー程度で考えているオバさま世代がかなり多くいると業者から聞いたが、年寄りのオバさんにとって知的財産権の価値の欠片も感じていないようである。

 

エルメス ミニケリー20 クロコダイルポロサス 黒 ◯W

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

時代は馬車から車時代になり、馬具商としての存続が危ぶまれるのだが、そのときに先見の明があったのが、3代目のエミール・モーリス。鞍を縫っていた特別な縫い方で、ハンドバッグなどの皮革製品を作ることにしたのだ。ひと針ひと針の縫い目が表に出るデザインは斬新で、それまで絹製のバッグしか知らなかった女性たちの目を奪い、エルメスはハンドバッグも作る馬具工房へと華麗な変身に成功する。このとき、アメリカで発明されたファスナーを初めてバッグに使ったのもエミールの発案だ。そして、これら新しいバッグのなかにあったのが、馬具の一つで、鞍を入れるカバンとして作っていたオータクロアを原型にしたもの。これこそ、のちにモナコの故グレース・ケリー王妃が愛用したことから「ケリーバッグ」と呼ばれるようになったものである。参照:フランスのブランド美学

 

もはやハンドバッグという常識を超えて美術品であるエルメスのバッグ

 

【Hermès×Auction Data】エルメス:初代馬具職人の技術とエスプリを今も受け継ぎハンドバッグは現在も高額
Reference:Hermès Official Luxury Brand Site / Pintarest various user page :35Cm Hermes Pelouse Swift Leather Birkin by Heritage Auctions Special Collections

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エルメスのバッグはもはや多くの高級ブランドから頭ひとつ抜け出た稀有なブランドである。個人的な事で言えば、現在私が使っているのはエルメスである。

といっても手頃なモデルである男性からの支持も高く特に人気があり、1998年に発表されたフールトゥ (fourre-tout)である。エルメスのキャンバスはとにかく強く触り心地が大変良い。

また丸洗いも出来て、日本の洗濯技術をもってすれば、新品のように仕上がる。現在二回の洗濯を行い三度目の洗濯時期が来ているが、まだまだ使えそうであるが、ここまで丈夫なのはエルメスぐらいである。

さてケリーに関して言えば、まさに瓢箪から駒のようなエピソードであり、狙って作り上げたのではなさそうであるが、バーキンに関して言うともはや確信的である。

またモデルのクラウディア・シファーも22歳でエルメスからハンドバッグへの命名のオファーを受けたというが断っている事を後悔したというが、エルメス自体が、この戦略自体を気に入っているようである。

自身のブランドに合うミューズを探して、その人の為に専用モデルを作りその後、上流階級や著名人・セレブに限定でつくり、その後一般に注文を受付け、それが回り中古市場に流れ、さらに高額に取引される。いい循環である。

そんなエルメスの唯一の弱点は、バーキン以降、収益を大きく向上させているロングヒットモデルが出ていないということが、自身のブランド内でも理解している事だろうが、今後のさらなる成長と活躍を期待したいブランドである。



About PG編集:道長

食べる事と寝る事に一生懸命な旅人。 世界は感染症や戦争で混沌としておりますが、平和になったら平和な国を旅をしたいと準備しております。 先代の管理者様より、サイト管理・記事制作を委任しております。 ※現在は写真提供をして頂いております。

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