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【Japan Brand×使い捨てライター/東海】簡単に着火できる100円ライターを作った日本企業

【Japan Brand×使い捨てライター/東海】簡単に着火できる100円ライターを作った日本企業

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使い捨てライター/東海:簡単に着火できる100円ライターを作った日本企業

 

【引用】 コンビニなどで安価に手に入れることのできるほか、バーや喫茶店のノベルティなどにも使われている使い捨てライター。特に喫煙者の間ではお馴染みの商品だが、これを開発したのは日本の東海精器という会社である。1975年「チルチルミチル」という商品名で売り出されている。この東海は「チャッカマン」を生み出した会社としても知られ、現在でもライターメーカーとして活躍している。なおライター自体は古くから世界中で作られていたが、日本で初めてライターを作ったのは、平賀源内だと言われている。 【引用】

出典日本の最先端技術がよくわかる本 (晋遊舎ムック)

 

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経営が安定せずに多くの危機を乗り越え、資本は外資系の元におさまる

 

【引用】 使い切りライターの専門メーカーとして発展し、90年代前半には国内シェア7割、海外シェア5割を誇っていたが、簡単な構造であったが故に東南アジア製や中国製の安価な製品が流入したことや円高の影響により業績が悪化し、92年(平成4年)には赤字に転落、94年(平成6年)5月に倒産。負債総額は約722億円にのぼった。現在も禁煙の広まりによるライターの需要減少や、安価な中国製の流入により苦戦を強いられているとされる。

 

【Japan Brand×使い捨てライター/東海】簡単に着火できる100円ライターを作った日本企業
Source:Designs That Never Get Old | BusinessWeek Source:Bic/Products

 

82年(昭和57年)頃、新田富夫がアメリカ出張に行った際、招待されたバーベキューパーティーをチャッカマン開発のきっかけとしている。そこでアウトドアのような環境下でも安全に着火できる点火具の必要性を感じ、帰国後、100円ライターの生産技術を当時日本国内では高価であった点火棒に応用させることを目指した。83年(昭和58年)にチャッカマンのファーストモデルとなる「GM-1」を「BBQ」という商品名で主に米国内のみで販売した。2年後の85年(昭和60年)、改良を加えたモデル「GM-2」を「チャッカマン」として山梨県のみでテスト販売。大きな反響を呼んで急遽全国的に展開することとなった。【引用】

参照東海 (ライターメーカー)

 

シンプルな発明、安価な商品に陥る罠とは

 

簡単で安価、シンプルな機能で、万人が必要とした発明は、ときに罠に陥る。簡単という事が裏目に出たケースである事は、比較的有名。所謂、モノマネしか出来ない中国や東南アジア製に押され、円高に苦しめられ、業績が悪化したケースである。このあたりは、時代背景もあるが、知的財産権の意識の薄い地域から敵が現れる事を想定できなかったのであろう。

モノマネが出てきた場合、さらなる技術力や驚異を跳ね除ける斬新な企画をもって差別化、ブランド化を図るが、安価すぎて、手がつけられていない。発明の着眼点も「火をつける」という事のみにフォーカスしてしまっている事も経営戦略の敗因である。芸人でいえば昔に「あたったネタ」でずっと芸をやり続ける一発屋芸人のようである。

経営的に考えれば、この商品をテコにして、新しい発明商品を考え、高度化された内容の物をつくる事、これはチャッカマンであろうが、その先にある商材の開発を考える必要があっただろう。それは「火をつける」発明をテコに全く違うアイデアが必要であって、ずっとやり続けたという事は、時代の流れと需要が読めていない事に起因する。つまりは、禁煙の広まりによるライターの需要減少である。

であると将来が読めれば、ライターに固執する事なく、まったく異分野における新しい商材の開発に舵を切るべきだったが、ライターのみにアクセルを踏んだ形跡がある。時代の変化が読めない経営者(発明者)の行き先は、総じて時代が変わるとあっという間に発明は陳腐化し、業績が悪化し、経営は早期に破綻するのである。

 

Reference:Pinterest
Reference:日本の最先端技術がよくわかる本 (晋遊舎ムック)

 

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About 磯守 航史郎

食べる事と温泉・マッサージが好きな勤め人。過去には大小様々な職業につき、現在は不安定の中の安定を楽しんでいる昔から「変わり者」と言われた中年。 好きな分野は、ブランド戦略/建築・不動産/知的財産権/EC・オークション/金融・投資/カメラ/時計/モデルやアイドルなど、ジャンルは幅広いが、趣味や元家業・知人との関係で関わった事件が中心であり、現在は利害関係もなく、気軽にブログを書いている。テーマは知的財産権とブランドとの関係・市場での価格の関係、偽ブランドの撲滅など、高尚なテーマをより面白くしたいと努めている。

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