冷却ジェルシート/ダイヤ製薬:急な発熱や熱射病対策にも有効な簡易冷却シート
簡単に身体を冷やすことができるため、保冷剤に代わって広く使われている冷却ジェルシート。これが初めて商品化されたのは1993年のことだ。開発元はダイヤ製薬で、貼付型冷却シート「アイスタッチ」「ウォーターシート」という商品名で、当初はノベルティ用に製造された。これはジェルに含まれた水分が蒸発することで、体温を下げる事ができる仕組みである。翌年になると同じ仕組みで小林製薬から「熱さまシート」を発売。出典 –日本の最先端技術がよくわかる本
地方銀行のノベルティ商品として市場に投入される
不織布と高分子ゲルのジェルとを貼り合わせた造りになっており、ジェルに含まれた水分が蒸発する際に蒸発熱により体表面温を下げる。冷感を得る目的で額に用いられることが多いが、深部体温を下げる目的で動脈やリンパ管が比較的皮膚の表面近くを通る脇や首筋に貼ることもある。商品のタイプによって差はあるが、8時間程度冷却効果が持続する商品がある。予め冷やしておく必要はないが、冷蔵しておくことにより冷却効果は増す。参照:冷却ジェルシート
体温をコントロールする仕組みはグローバルで通用する発明
冷却ジェルシートは最初はノベルティ用に製造されたのが面白い。爆発的に売れるとは思わなかったといえる。
最初に発明した企業や個人が、ワールドワイドで大きな市場があり、儲ける事ができると踏まず、売れるとは思わない事は多く、後で大手がその商品価値を見出し、大きく市場をさらうというのは枚挙に暇がない。
私ならノベルティなど出さず、大々的にPRしてすぐに販売していただろう。残念ながら「アイスタッチ」「ウォーターシート」なる商品は今回初めて聞いたし、購入するのは「熱さまシート」「冷えピタ」などである。
体温を下げるという事は、熱帯地帯でも有効であり、赤道以下南は、非常に温度が高い熱帯地域であり、体温を下げるという発明は、重要な発明のひとつでもある。
これと同じく体温を上げるというカイロも同じ着眼点であり、寒い地域での必需品である。人間の身体における悩みはワールドワイドで解決すべき課題であり、良い発明は、海を超え世界中で使われる。
個人的にいうと、カイロの持続性は申し分ないが、冷却ジェルシートの持続性はあまり良いとは思っていない。
暑い時期に外での作業で毎年のように使うが、大半の商品が一日すら持続出来ずにアツアツになってしまう。そのような意味で言えば、長時間温度を上げる事よりも温度を長時間下げる事の方が難しいのであろう。
日本においても、温暖化における気候変化もあり、暑い場合が多く、涼しくする事の方が今後重要であり、その為の発明は革新を得られやすい分野とも言える。
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Reference:日本の最先端技術がよくわかる本