個人ブログを資産にするためのエッセンスをいかに得るか
最近 「ブログを始めたいのだが、どのようなことを書けば良いのか分からない」 という相談を受けた。
単純に好きなことを書けば良いのだが、多くのサイトやブログなどを閲覧している人ほど 「多くの時間と自分が書くことがなければ更新などできない」 と思っているフシが垣間見える。
人気ブログに成長させ、運営するための効果的なテクニックはあるのかと聞かれれば 「ある」 と答えるが、コンテンツがなければ 「あるのが分かっても意味はない」 と答えるだろう。
そう。人気ブログを上手く運営出来る人は、ひと握りであるが存在する。まさに、ブログだけで生活できるぐらいの多くの収益を得ている人も世の中にはいる。
実際稼げている人の多くは、テクニックを駆使し、器用に立ちまわって、ブログ以外の収益も多くあるものである。
また多くのブロガーは、ブログ単体で生活できるぐらい稼げることは、殆どの人はできていない。
ただ、書く事に苦ではない人にとっては、これほど良い仕組みもない。書けば検索サイト様やサロンやメルマガなどの囲い込み客から、大した額にはならないが、若干収益を享受することができる。
初期のうちは、インセンティブ目的で始めても構わないが、しっかりとしたコンセプトや書く事自体苦にならない人でなければ、長期間続ける事は、ほぼ不可能である。
個人でブログを運営するには、ある程度の強みが必要となるだろう。他の人と同じようなテーマで、アクセスが得られるからと言って、インスタントにニュースなどを持ってきてコンテンツを増やしても、その分野のオーソリティにはなれない。
専門分野において、新しいカテゴリーを書いている人がいないぐらい絞り込んでも、ネットの世界では十分通用するのである。
そういう意味で言うと、突き詰められたブランディングが出来てはじめて個人ブログによる セルフブランディング 戦略が機能するのである。
そこで今回は、カテゴリーを絞り込み、新しいカテゴリーを追及する為に、個人的にブログを設計した際に取り入れた 5 つの ブログ・エッセンスを紹介していきたい。
Articles – Ries & Ries
主な著書
ポジショニング戦略
マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術
フォーカス! 利益を出しつづける会社にする究極の方法
ブランドは広告でつくれない 広告vsPR
ブランディング22の法則
アル・ライズ(Al Ries)は、アメリカ合衆国のマーケティング戦略家。インディアナ州のDePauw大学を卒業。ジャック・トラウトと共に、「アドバタイジング・エイジ」誌に連載した「ポジショニング時代の到来」で注目され、現代マーケティングの第一人者として知られるようになった。アル・ライズ – Wikipedia
アル・ライズ氏のブログを読んでは、個人のブランディング戦略面 や 高級ブランドがどのような位置で、戦略を練って市場に商品を投入していくのかなどを一連のブランド企業の活動を考えながら、現在の二次市場での高級ブランドの評価や全体的な価値を考える際に、主な参考とすることが多い。
主な著書、ポジショニング戦略[新版] や ブランディング22の法則 などがあり、このブログでも、著書を取り上げたこともある。シリーズ化して 【ブランディングの内容の記事 】を多く作り、語ったのはブログを築く際に勉強となったからだ。
Mary Buffett.com
主な著書
億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール
史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵
バフェットの株式ポートフォリオを読み解く
メアリー・バフェットは、サンタモニカに本拠を置く著名な作家、国際的な講演者、コンサルタント、環境活動家。メアリーは、世界で最も成功した投資家であるウォーレン・バフェットの投資方法を、義理の娘として12年近くにわたって研究。彼女は、ウォーレン・バフェットの投資の本質を学び、取り込み、伝えて教えることで、彼女を通じて文書化され、一連のベストセラーの本を出した。Mary Buffett- Biography
メアリー・バフェット氏については、ブログにおける連続性であったり、投資についての哲学面で主に参考としている。つまり、蓄積型のメディアであるブログへの長期的な投資を行うことで、自らの資産を築き上げる戦略を学んだ。
個人的に、株式投資もしているので、著書も多く読んでおり、バフェットの株式ポートフォリオを読み解く や 史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール も愛読書のひとつである。
またブログにおいてもそうだが、個人サイトとしての作り方やバフェット・ブランドをうまく使い、それをうまく有効利用していくその手法も学ぶべきところである。
Hans Rosling Blog
ハンス・ロスリング(Hans Rosling, 1948年 – 2017年)は、スウェーデン・ウプサラ市出身の医師、公衆衛生学者。カロリンスカ研究所の国際保健学の教授および、スウェーデン・ストックホルムに拠点を置くギャップマインダー財団のディレクターを務める。ハンス・ロスリング – Wikipedia
TED で一躍脚光 を浴びた 公衆衛生学者のハンス・ロスリング氏のブログである。長年様々な興味深い研究を行っており、そのプレゼン能力の面白さに何度も魅入った。
とくに、興味を引いたのは、研究対象の捉え方とデータ・ビジュアルにおける見せ方においては、非常に感動モノである。個人的に言うと、ハンス氏の学問分野には、あまり興味がないのだが、データ・ビジュアル面でその影響を受けている。
特に取引する前の調査の段階の数字の裏付けなどを示す場合の効果的な使い方など、データは借用が大半であるが、記事を作成する際にデータ・ビジュアルの法則を採用している。
X51.ORG : Occult News for Nerds, Truth is Out There.
写真集
奇界遺産 / 奇界遺産2 / 世界の廃墟
エッセイ
空飛ぶ円盤が墜落した町へ
ヒマラヤに雪男を探す
X51.ORG THE ODYSSEY
X51.ORG は、オカルト関連のニュースを扱うウェブサイト。フォトジャーナリストの佐藤健寿が2002年北米在住時に、個人サイトとして開設。管理人自ら、毎年3ヶ月以上の長期現地視察を行っている。主に北米、南米、中国、ロシアなど、日本国外のウェブサイト及び現地視察から得た情報に基づき、オカルト、超常現象、宇宙人、未確認生物、UFO、都市伝説などに関するニュースを配信している。X51.ORG – Wikipedia
2000年初頭、カルト的な人気を博した 佐藤健寿 氏の個人ブログ。当初、企業や大組織などが関わっているのではと様々な憶測が飛び交い個人運営の域を超えていた。
ブログ立ち上げ当初から読んでおり、ひとつひとつの記事の質の高さは、もはや専門書を読んでいる感を受けた初めての個人ブログであった。
個人ブログのその大半は、時間や調査・取材などの圧倒的な足りなさから、レベルの低い記事が多く、読んでいてあまり得られるものが少ないことが大半である。
ただそんな中で、当時むさぼるように読んだ唯一と言ってよいぐらい完成度の高さを誇っていた。最近では、テレビでも有名となり「クレイジージャーニー 」などで、その取材旅行を度々取り上げられている。
個人的に言うと、オカルト系統には、あまり興味がないのだが、記事の作り方やビジュアル面でその影響を受けている。特に写真の効果的な使い方など、どうしても「X51.ORG 」のビジュアルが、作成する際にビジョンの中で浮かんでしまう。
Dana Thomas.com
主な著書
堕落する高級ブランド
ダナ・トーマス は、12年間『ニューズウィーク』パリ支局でライターとして文化・ファッション欄を担当。ファンション・ライターとしては他に『ニューヨークタイムズ・マガジン』『ニューヨーカー』『ハーパー・バザー』『ヴォーグ』にも寄稿している。1996年から99年まで、パリのアメリカン・ユニバーシティでジャーナリズムを教えた。夫・娘とともにパリ在住。
ダナ・トーマス氏については、ブログ・コンセプトに直結する分野を網羅的にとらえた「堕落する高級ブランド 」は、個人的な愛読書のひとつである。
高級ブランドについては、比較的シニカルな立場を取りがちに見えるが、全体的にブランドに対する愛情を深く感じる内容が見てとれる。
彼女については、ブログではないが、SNSなどで取り上げるブランド・ニュースにおける考察や解説を入れたりと、ブランドについての着眼点を主な参考としている。
上記 のようなエッセンスを取り入れあなたの得意分野を「分かる人だけ」に記録を残すこと
これらを踏まえて、ブログを設計する際に、エッセンスを取り入れ書いているわけであるが、上記のブログが主な構成要素となっている。
今でも多くのブログやサイトを読み、自身のブログエッセンスの磨き上げるために日々参考とし勉強をしている。
何でも良いのでブログを運営したいと思って、小手先のテクニックやアクセス方法など万能の方法を探し回り、他のブログを眺めても、何も始まらないのである。
仮にあなたが、万能の方法を見つけたとして、手を動かなければ、知的好奇心だけを満足して終わることとなるだろう。
ライティングのテクニックやアクセス対策、バズる方法などを考える暇があれば、ひとつでも多くの記事を書いて、手を動かすべきである。
その場合、あなたが好きだと思ったり、参考とするブログやサイトのエッセンスを学び、あなた自身の得意な分野であったり、あなただけの一次経験を「分かる人だけ」のために書き続ければ良いのである。
その書き続ける内容が、オリジナリティがあればあるほど、ブランド価値を感じてくれる 「本当のファン」 に出会える確率を大きく引き上げる事ができる。
たくさんの記事を書く事を あなたの将来のファンに出会う確率を引き上げるため布石 と考えれば、これほど面白いメディアはないのである。