オークションで化ける高額なレプリカモデル、個人的に欲しいと思った超高額プレミアムモデル
最近、雑誌を見る人が少ないと聞くが、私は日頃から各種雑誌をよく見るのが趣味のひとつである。
クルマやバイクの雑誌には比較的多く目を通すのだが、そんな中、比較的レトロなモデルを一周回ってカッコイイと思う自分がいるのである。
現在様々な商売で、多くのショップが豊富に溢れているが、大半が数を売り切る為の大量生産品に過ぎず欲しいモノとはならないものである。
そんなときによくオークションで掘り出し物がないかとネットサーフィンをしてしまう事が日課なのであるが、その日課の延長線上でこのブログを書いている。
ブログ記事の大半が、過去のサーフィンで盛り上がり面白かった案件や、オークションに参加したりウォッチし続けた経験から書いている。
最近では、最新鋭の技術で開発された新車ではなく、過去のモデルのレプリカモデルが非常に気になり、欲しい事が多くなってきている。
不思議なもので、新車よりも往年に活躍した希少モデルの方が欲しくなり困ってしまうのだが、今回は過去個人的に欲しかったレプリカモデルを紹介したい。
過去のオークション情報は大半が消失する事が多いのでオークファンを参照にしている。ぜひチェックしてもらいたい。
カワサキ kawasaki Z1000R1 ローソンレプリカ
製造年月:昭和57年12月 1982年式 北米仕様。原動機型式は「KZT00JE」走行距離は、10,311マイル。比較的コレクターやコアなファンから、R1こそがローソン・レプリカと言われている北米仕様モデルの出品物。
当時 約900台程度しか生産されず、稀少性が高いモデルとされる。まあ純粋にカッコイイわけですが。専門店によるレストアにて機外共に極上。入手不可となった部品を使うなどこだわりが徹底され、多くの入札件数を計上した。

ポルシェ 550 スパイダー レプリカ
ポルシェ 550 レプリカ が出品されているとは思わなかったが、流石にカッコイイ。仕様は、排気量は 1,775cc。年式は、平成4年 (1992年) 3月で、走行距離 6,703 kmのビンテージ車。ミッションは、4速マニュアルなかなか手ごわそうである。

ポルシェ356 スピードスター レプリカ

ドゥカティ デスモセディチ RR DUCATI CORSE D16RR レプリカ

メルセデスベンツ 500k スペシャルロードスター レプリカ
500K スペシャルロードスター、排気量5,000cc、ミッションはコラムATで、年式は、昭和61年 (1986年)12月、輸入車モデル年式は、昭和10年(1935年)走行距離は、22,000 kmである。もはや博物館にあるようなモデルである。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」実物大 デロリアン レプリカ
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクション「バック・トゥ・ザ・フューチャーR・ザ・ライド」の「デロリアン」を再現した1/1サイズのレプリカである。
少し前にいたずら入札問題で、一度仕切り直しが行われたモデルである。展示用のレプリカであるため自走はできない。
車庫で保管か飾るスペースがある人しか保有できない。サイズは、全長4,350mm、全幅2,130mm、全高1,670mm、車輌重量合計は、500kg(本体200kg+台車300kg)素材は、金属・繊維強化プラスチック製である。
今回出品者は、入札するすべての人に購入する意思があるか確認が行われるほど念入りにオークションを行ったようである。
参照:バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド~さよならキャンペーン
http://reu.auctions.yahoo.co.jp/project?id=1020 (502 Bad Gateway)

1992年 F1日本GP /アイルトン・セナ レプリカ ヘルメット 決勝戦仕様
両面に日本のマークが施された 92年 F1日本GP 決勝戦仕様である。競技未使用で保管された1998年製 Lサイズ使用品との事。
X-FOURから型取、シールド開口面の狭小シェル形状へ「FRP成形加工」 グラスファイバー積層加工仕上で、完全一体成形となっているようで、経年変化の不具合は極力抑えられている。
ハイソリッド 2液型 ポリウレタンクリアーコーティングのフル鏡面仕上でリアルな質感が出す事に成功している。
内装においても、セナ仕様の再現が施され、シェル形状の変更に伴い、内装チークパッド部も合わせて加工を施し、セナの高い鼻が当たらないよう加工された「ノーズカット」内装まで忠実に再現されているようだ。
ダミーのマイクロフォンカバーも埋め込み加工を施し、ダミーの無線コードもリアルに再現。無線コードは取外可能との事で、痒いところにも手が届く優れたレプリカの出品物である。

往年の人気モデルはブランドの新製品を凌駕し時に高額な市場を作り出す
往年の人気モデルの高騰ぶりは、誠に不思議な現象である。価格は価値のバロメーターと考えているが、奇妙にも高額を計上することがある。
意図的に価格を釣り上げるルール違反やいたずらなどはこの際、考慮しないと仮定し、正当にオークションが行われた場合、その価格で手に入れ、至福な満足感を味わっている人が多くいるということである。
多くのブランドは、過去の熱狂的な人気モデルにおけるプロセスを作り出す事が、非常に困難であると分かっている事から、二次市場での人気にはあまり興味がない。また二次市場で盛り上がっていても、儲かる事はないからである。

ただ考え様によっては、そのプロセスを詳細に調べ、似たプロセスを辿る事で、人気を誘発させる事に成功した場合、これは一種のブランド戦略を編み出した事になるだろう。
その場合において非常に有効な戦略は、このレプリカや復刻版、リバイバル戦略なのであるが、あまりやり過ぎると、稀少性がなくなり、ブランドの価値を落としかねない諸刃の刃となるので注意が必要となる。
もしあなたが経営していたり、ブランド企業に勤務している場合、過去の人気モデルがいまだに高額に取引されている点に注目して頂きたい。
その人気の理由を調べる事で、客があなたのブランドに何を求めているかを知る手掛かりをつかむ事ができるようになるだろう。
上記写真は、番外編としておまけで「ライダー 1/1 レプリカ アトラクマスク ヒーローコスチューム一式」であるが、コスチュームであろうと高級ブランドのそれと同じく静かな熱狂のもとに、高額に落札されていくのである。