Bell&Ross BR 03-92 DIVER Ref.BR0392-D-BL-ST/SRB
創業年=1992年 / 創業者=ブルーノ・ベラミッシュ、カルロス・A・ロシロ / 創業地=フランス・パリ:工業デザイナーのブルーノ・ベラミッシュと、銀行など経営畑でキャリアを積んだカルロス・A・ロシロが、自分たちの理想の時計を目指してパリで創業。当初はジンと技術提携し、1998年からは、シャネルとパートナーシップを組むなど、世界規模のブランドに成長。本格的な機能と独自のセンスの融合した製品には定評がある。「ヴィンテージ」(1998年) や 「ジュネバ」(2001年) に続き、2005 年から始まったプロ用航空時計 「BR01」「BR03」 でブレイク。このシリーズには、2007年にダイバーズの「BR02」も加わった。2011 年からは、大戦中の時計をモチーフにした 「ヴィンテージ WW1」と 「ヴィンテージ WW2」 も展開している。参照:腕時計の教科書
【 Bell&Ross BR 03-92 DIVER 基本仕様】
型番:BR0392-D-BL-ST/SRB
サイズ :42mm
ムーブメント:自動巻 キャリバー BR-CAL.302
ケース素材:ステンレス
その他:60 分目盛り付き一方向回転ベゼル
機能:時、分、秒、日付
文字盤:ブラック
風防:反射防止サファイアクリスタル
ブレスレット:ウーブン ブラックラバー 並びに
ブラックヘビーデューティ仕様 シンセティック ファブリック
バックル:ピン サテン/ポリッシュ仕上ステンレス
防水:300m
価格:450,000円前後
ステータスブランドの中で安定的な人気を誇る
創業者のひとり ブルーノ・ベラミッシュ は、「無駄なものは一切要らない。すべての要素に存在理由があるからこそ、デザインが生きる」というコンセプトのもと機能性の高い腕時計づくりに邁進している「ベル&ロス 」である。
時計好きの間では有名なブランドであるが、時計入門者 や ブランドにあまり興味のない人には馴染みがないかもしれない。
現在では、ステータスブランドとしての地位を確立しているわけだが、今回のモデルについて相場はどうなっているのか。
さっそく オークファン で見てみると、高額落札されたモノが、約 200,000 円代の記録が見られる。
新品価格が数十万円のレンジに集中しているブランドなので、リセールにおいては、まずまずと言ったところである。
中古市場では、比較的数は少ない方なので、未使用 か 未使用に近い中古品を手堅く狙うのが、賢い購入法と言えるであろう。
また、上記 Aucfan Pro Plus を使って、各ステータスブランドの 約 5 年間 の平均落札額をみていこう。
同ブランドに近いブランドとして、シャネル、モンブラン、ショパール、ボーム&メルシエ 等と比べている。
それらを見ていくと、平均落札額では、ショパール と シャネル の平均的な位置にいることが分かる。
ブランド力にとくに問題はなく、リセールの面で大きく崩れていないことが、この事から分かる。価格も手ごろで、高級モデルを入手することができる。
ベル&ロス BR 03-92 ダイバー Ref.BR0392-D-BL-ST/SRB
ブランドフィロソフィーを象徴する スクエアケース の ダイバーズ
2017年当時、同ブランドにとって、約 10 年振りの新作ダイバーズを市場に投入してきたわけだが、Bell & Ross ブランドにとって、フィロソフィー を象徴する スクエアケース のダイバーズウォッチという。
ベル&ロスというと、航空時計すなわち「アビエーションウォッチ」のブランドイメージが強いわけだが、「BR 03-92 ダイバー」については、単なるダイバーズウォッチではなく、海に潜るプロ向けの計器として、様々な基準を満たしたという。
スクエア型のデザイン哲学は「航空機のコックピット」である。
ベル&ロスのデザインは、陸海空でこのデザイン哲学が踏襲されているわけだが、これについては、視認性、機能性、高精度、防水性という腕時計作りにとって重要な要素として外せないという理由からきている。
創業者コンビによって「Bell & Ross 」を設立した際、「過酷な環境で働くプロフェッショナルに向けた時計づくり」というコンセプトから、コクピットの計器をそのまま持ってきたとも言える。
コクピットの計器をそのまま腕に乗せればというストレートなアイデアを盛り込んだのが「BR」シリーズであり、たしかに使いやすく、情報を読みやすいというメリットを私たちユーザーは享受できる。
同モデルについては、航空時計を ダイバーズ にコレクションを展開するということで、角形ケースは構造上、防水面で不利であるという難題をうまく克服することに成功している。
方法は二つあり、ひとつは「ねじ込み式リュウズ」を採用し、ふたつめは「サファイアガラスの厚みの調整」を行っている。
風防については、一般的モデルは、1.5 mm を採用しているが、同モデルでは、2.85 mmを採用。ケースバックも、一般モデルよりも 1.0 mmアップが図られている。
全体的にも高い加工精度を誇り、防水性能引き上げに成功している。ベル&ロスは、すでに過去「BR 02 や BR 03」で製造ノウハウを蓄積しており、97年の「ハイドロマックス」においては、1 万 1100 m 防水をクリアした実績を持ち、世界最深記録を樹立したこともあり、その点は心配はないと思う。
現在において「BRシリーズ」は、ブランドのアイコンモデルとして認知度が上がってきており、スクエア型のクールなデザインは一目で「ベル&ロス」と認識できる。
ステイタスブランドでありながら、比較的リーズナブルで、機能性の高い腕時計を探している人にとっては最適な一台となるだろう。