【CITIZEN×オークション相場】シチズン:時代を超えて市民の為の開発と世界制覇に向けて挑戦するアグレッシブなブランド

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CITIZEN シチズン:時代を超えて市民の為の開発と世界制覇に向けて挑戦するアグレッシブなブランド

 

創業年=1930年/創業者=中島与三郎/創業地=日本・東京:前身となった尚工舎時計研究所が第一号懐中時計に「シチズン(市民)」と名付けたのが社名の由来。創業以来、一貫して使い勝手に優れた新機種の開発に力を入れており、耐震装置「パラショック」56年をはじめ、いくつもの国産初の技術開発で、世界初に名を知られるメーカーとなる。光発電と電波受信の分野においても積極的な開発を行っており、76年には世界初のアナログ式太陽電池腕時計「クリストロンソーラーセル」を発表。93年には世界初の他局受信型電波腕時計、さらに2011年には世界で初めて人工衛星から時刻情報を受信し時刻を修正する「エコ・ドライブ サテライト ウェーブ」も作り上げている。参照:腕時計の教科書

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希少・限定・企画物が比較的高額に取引されリーズナブルなモデルも多い底堅い相場

 

【CITIZEN×オークション相場】シチズン:時代を超えて市民の為の開発と世界制覇に向けて挑戦するアグレッシブなブランド
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

日本では、シチズン CITIZENのブランドイメージは時計であるが、工作機械分野では、世界的にシンコムブランドが有名である。過去には、ムーブメントの生産量世界一位を誇り、国内最大手であり、世界シェアは約3割という非常に高いシェアを誇る。

投入されるモデルは、安価なモデルから、限定・コラボレーションを企画とした高額なモデルまで幅広く投入されており、個人的にも非常に好感が持てるブランドである。

世界規模を誇りながら、様々なモデルがあり、どれも非常にユニークなモデルの多いブランドである。展開の仕方は、その技術力とマーケティング戦略を活かした高額ラインと新興国や成熟市場に向けた定番モデルの普及戦略が大筋の戦略のように見える。

個人的には、富裕層や著名人に向けたオーダーメイドモデル戦略、これは対象国を問わず、世界各国のセレブや富裕層のみ提供するスペシャルモデルの投入、世界共通のマーケティング戦略で、フラッグシップモデルを投入するのも面白い。

それにおいては、各国で買収したブランドとの協業モデルを対象国で最も効果の高いブランドと組むなど様々に考えられる。先進国では、高級ラインへシフトすると経営が安定し、財務の強化を通じて、新しい分野の技術力向上への挑戦を行って頂きたい。

 

CITIZEN グロリアス・シチズン GC36000 自動巻

 

【CITIZEN×オークション相場】シチズン:時代を超えて市民の為の開発と世界制覇に向けて挑戦するアグレッシブなブランド
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

CITIZEN シチズン カンパノラ CAMPANOLA BU0024-02A 塵地螺鈿

 

【CITIZEN×オークション相場】シチズン:時代を超えて市民の為の開発と世界制覇に向けて挑戦するアグレッシブなブランド
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

CITIZEN シチズン サテライトウェーブ F100 CC2006-53E

 

【CITIZEN×オークション相場】シチズン:時代を超えて市民の為の開発と世界制覇に向けて挑戦するアグレッシブなブランド
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

さっそくオークファンで見てみると、日本ブランド全体に言えることであるが、上から下まで様々なモデルのセールス記録が見られ、定番モデルと希少モデルの高額落札が見て取れる。

その他は、比較的新品価格がそれほど高くないという事と、新しいモデルが投入されるので、程度の良いモノであっても、リセールバリューの低下は早く、比較的足の速いブランドであるが、定番モデルのリセール相場は底固く、シチズンの強みと言える相場となっている。

今回も欲しいモデルが三点あり、どれも秀逸なモデルである。一点目は、CITIZEN グロリアス・シチズン GC36000 自動巻・SS製/OH済である。オニキスダイアル・ホワイト文字盤は綺麗となっている。

ケースの研磨はなく、そのままという事で出品されている。 残念な事にグロリアス用ではなく、純正ブレスデットで代用されているが十分である。Cal.7750。ケース・文字盤・メダリオン・ガラス共に綺麗な状態であるという。

結構な希少品である。グロリアス・シチズンは、昨今の中国需要も旺盛な事から価格が高騰している。中国人が好みそうなモデルである。当時の内閣総理大臣・故田中角栄氏が、1972年日中国交正常化の際、中国で着けていたと言われるが、それだけではなく、当時のフラッグシップモデルらしい優れたモデルである。

二点目は、CITIZEN シチズン カンパノラ CAMPANOLA BU0024-02A 塵地螺鈿である。ケース径 直径44mm、純正クロコベルト。キャリバーは、8730、エコドライブ、参考定価は、約 330,000円(税抜)であるから、リセールバリューは比較的高く、カンパノラ 塵地螺鈿(ちりじらでん)世界300本限定品である。

日本の伝統技法漆塗りに、貝の真珠層を散りばめた“塵地螺鈿”細工による 華やかなダイヤルが特徴である。三点目は、CITIZEN シチズン サテライトウェーブ F100 CC2006-53Eである。

バーゼルワールド 2014で発表「シチズン サテライトウェーブ F100」光発電衛星電波ウォッチのフラッグシップモデルである。使用もほとんどされず、完品なのが非常に嬉しい。

技術革新とマーケティング・M&Aで世界制覇を目指す

 

シチズンは、現在日本の時計企業で最もバランスの取れた戦略を展開しているかと思われる。個人的にも多くのモデルを保有しているし、比較的好きなブランドである。

ここ約10年間の間に、、07~08年に米老舗時計メーカーブローバ社を買収、その後、12年にスイスのプロサー・ホールディングを買収し、その下には、ラ・ジュー・ペレとアーノルド&サン社を所有、シチズンの本当の狙いがそれらの技術力と製造ノウハウと考えると非常に優れた戦略である。

さらに16年には、フレデリック・コンスタントを買収して、トゥールビヨンのムーブメント技術力と欧州への地盤を手に入れている。

そこで今回はシチズンが取るべき戦略を少し考えて見ることにしよう。個人的な見解なので、間違っていることも多く井戸端で話す「世間話程度」で軽い気持ちで読んで頂きたい。

時計のモデルのみに興味がある人は、ここからは経営的な話なので、興味のない人は読む必要は特にないだろう。

 

 

現在は、M&Aの最大限の果実を収穫するべき時期でもあり、すでにアメリカ市場ではその効果が活きてきている。

北米におけるマーケットは時計業界でも稼ぎ頭の市場でもあるからだ。シチズン本体も北米で好調な事からさらに期待が出来るだろう。

問題は、欧州での戦略の展開である。プロサー・ホールディングとフレデリック・コンスタントを傘下企業への戦略の展開をどうするのか手腕が問われるわけだが、個人的な見解で言えば、LVMHやリシュモン、ケリングを手本として考えるべきであろう。

つまりは、中央集権化と独立性を合わせた経営手法である。

LVMHは、【LVMH】モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン、ブランドの独立性を保ち比較的緩やかな管理方式 でも書いたが、アルノーCEOの言を借りれば、中央集権的なシステムと個々の独立性を合わせた企業構造を維持しさえすれば、ブランドの数をどれだけ増やしても問題はないと考えている。

と語っているほど、傘下ブランドには、自己裁量権として高度な独立生が与えられ、高級ブランドの感性・独創性・創造性が重要であり、基本的に管理になじまない性質を理解しているからこそ言えるのである。

中小企業の集合体として統合した組織として、経営・営業・創作の三部門が機能させ、進歩と革新性を生み出す事が可能となり、それらのブランドの頂点に立つ戦略を展開している。

ホールディング経営で、欧州を押さえるのであれば、サポートを中心として、商社の代わりにブランドの海外進出や成長、過去に失われた遺産技術やモデルの復活や投資プランの支援、技術供与をしたり、またその技術を本体への技術の還流をする事が可能となるだろう。

現在はブランド数を増やすよりも、傘下のブランドを成長させ、欧州での戦略を円滑に進めるべく、上手に立ち回る事が求められる。決して自社のブランドを全面に押し付け、技術だけを奪い去る中国企業のように振舞ってはならない。

手本とするべきは、欧州のコングロマリットを手本としてもらいたい。自社を打ち出すのはその後である。

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もう一方は、米国での活動であるが、米国ではマーケティング戦略と流通がモノを言うと考えている。つまりはネット通販が好調という事であるが、地域的には非常に適した国である。

これは流通体系を整える事は非常に優れているが、さらにラグジュアリー戦略である逆張りマーケティングの法則も駆使していただきたい。

つまりは通販では手に入らない戦艦店にしか出さない希少モデルの投入。ミューズを立て、それにおいてはハリウッドセレブなどを効果的に使う必要があるだろう。

またモータースポーツやXスポーツe-スポーツなどの公式時計戦略も視野に入れても良いだろう。e-スポーツ競技用のデジタル時計などプレイヤー用の特別モデルをゲームキャラクターのコラボレーション企画も面白い。任天堂の主戦場は米国であるから、共に協業しても良い。

それらのスポーツを水平展開で世界大会を主導、同時にアジア・インド・アフリカへスポーツ大会を通じて広げ、アジア・インド・アフリカ市場への制覇に向けたシナリオも描ける。

ユーラシアの中央部には、資源国を中心に成長中の国に、富裕層・役人・大企業従事者向けの高級量産モデルの投入も面白い。エリート層への実用高級ブランド・イメージを生み出す絶好の機会である。他社が先に参入していれば、シェアを奪取してもらいたい。

とまあ、世界市場への制覇の勝手な妄想を書いているが、個人的な中年の妄想であるので、これよりもさらに優れた経営を望んでいるし、現経営者の手腕に期待したい。



About PG編集:道長

食べる事と寝る事に一生懸命な旅人。 世界は感染症や戦争で混沌としておりますが、平和になったら平和な国を旅をしたいと準備しております。 先代の管理者様より、サイト管理・記事制作を委任しております。 ※現在は写真提供をして頂いております。

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