【CASIO×オークション相場】カシオ:電子工学を駆使して独自路線に邁進する日本の電機ブランド

【CASIO×オークション相場】カシオ:電子工学を駆使して独自路線に邁進する日本の電機ブランド

Pocket
reddit にシェア

 

CASIO カシオ:電子工学を駆使して独自路線に邁進する日本の電機ブランド

 

創業年=1957年/創業者=樫尾茂/創業地=日本・東京:計算機や精密機器の開発・製造で知られる総合電子機器メーカーのカシオは、74年に時計界へ進出。デビュー作となる「カシオトロン」は、世界初のオートカレンダー機能を搭載したデジタルウォッチとして話題を呼んだ。以来、世界をリードする最先端電子工学技術を駆使した時計開発では、他社の追随を許していない。83年に発表した元祖タフウォッチ「G-SHOCK」で一大ブームを巻き起こし、95年発表の「プロトレック」がアウトドア愛好家の熱烈な支持を得るなど確固たる地位を確立。近年では流麗なデザインの「オシアナス」やブルートゥース搭載モデル、GPS電波と標準電波の両方を受信できるモデルでも話題に。参照:腕時計の教科書

AdSense


 

チープ相場はタダ同然の出品物が大量に取引されている

 

【CASIO×オークション相場】カシオ:電子工学を駆使して独自路線に邁進する日本の電機ブランド
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

一般的相場のリセールは並で比較的安定している

 

【CASIO×オークション相場】カシオ:電子工学を駆使して独自路線に邁進する日本の電機ブランド
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

限定・コラボレーションモデルが短期的高騰相場に変貌する

 

【CASIO×オークション相場】カシオ:電子工学を駆使して独自路線に邁進する日本の電機ブランド
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

いまや総合電子機器メーカーとして世界的にも著名な日本の代表的企業のカシオだが、時計業界に参入したのは比較的新しく後発メーカーといった印象であった。

創業時から、計算機を生産・電卓を市場に投入後、電卓デバイスをベースに事業分野は、電卓・電子文具・時計・システム機器・電子デバイス等、積極的に分野を拡大する。

最近では、電波時計・デジカメ・電子辞書・TFT液晶を主力として展開するまでに成長しており、どちらかと言うと時計ブランドとは言えないのである。

投入されるモデルは、チープな市場から、限定・コラボレーションを企画とした高額な市場まで幅広く取引されており、様々なモデルが混在する珍しいブランドである。

 

【CASIO×オークション相場】カシオ:電子工学を駆使して独自路線に邁進する日本の電機ブランド
Reference:CASIO Official Luxury Brand Site / Pintarest user page:CASIO OCEANUS GPS OCW-G1000-1AJF

 

展開の仕方は、その技術力を活かした超ハイテク技術を使った比較的高額時計と新興国や成熟市場に向けた量産の効く定番モデルの普及戦略が大筋の戦略のように見える。

個人的には、超高額に施した富裕層や著名人のみに向けたオーダーメイドモデル戦略の方が良いのではないかと思うわけだが、特定の分野に特化した専門的モデルの投入から高級ラインへシフトすると経営が安定するのではないかと思う。

さっそくオークファンで見てみると、上から下まで様々なモデルのセールス記録が見られる。

比較的新品価格がそれほど高くないという事と、矢継ぎ早に次々と新しいモデルが投入されるので、程度の良いモノは、リセールバリューの低下は早く、比較的足の速いブランドである。

相場は企画物から現在のモデル・古いアンティークから値段もつかないチープなモデルまで、様々な出品物で溢れかえり、雑多な市場となっており、大半のモデルが手頃な価格で手に入りやすいが、こうした価格の分かりにくい雑多な市場は、個人的には難しいと考えている。

総合的にシェアを拡大してきたブランドに言える事は何を捨て何を選ぶかを明確にする事

 

世界初という切り口にふさわしいモデル戦略を実践してきたカシオなのだが、カシオが市場で非常に歓迎されたのは、その価格面とパッケージの秀逸さであるとする向きもある。

たしかにそのとおりで、世界初というブランドでも、その価格面の高額さから敬遠されるブランドは、あらゆる分野で見られるが、カシオの事業戦略はそれとは違い、非常に鮮やかにインパクトを与えてきた。

ただ、多くのモデルを矢継ぎ早に投入する事は、シェアという面では有利であるが、ブランド力という意味では若干意味が違ってくる。このブログでは逆張りマーケティングの法則をいくつか取り上げたが、カシオブランドの戦略とラグジュアリー戦略とは、まさに正反対である。

 

 

カシオの戦略は、モノがない時代や新興国や成長国で比較的上手くいく戦略であり、先進国では、比較的難しい局面を自ら作ってしまう事となるだろう。

先進国でこの戦略を踏襲する場合、シェアと売上は、時にすべての問題を覆い隠すが、一度躓けば、連鎖的にすべての事業分野で躓き、ある程度は、売上とシェアは全体のバランスから伸びを示す事ができるが、どっちつかずの凡庸なブランドとなりやすい。

また連鎖的に、事業分野全体が落ち込みやすく、収益をカバーする為に、新興国に新市場を求めるか、新しい事業分野を増やすか、またはそれらすべてかを取るしかなく、万策がすべて尽きれば、あっという間に停滞するリスクを備えている。

この手のブランドで一番足りないのは、ラグジュアリー戦略を取ってこなかった事による。

AdSense


 

つまりは、ラグジュアリー専門ブランドを長い歴史の中でつくりあげる事をせずに、すべて同ブランドで一元化してしまった事による。

買収政策を全面に押し出し、各種ラグジュアリーブランドを揃える「LVMH」のように、当初からラグジュアリーブランドを傘下に収め、そのブランドに高額にセールス数を上げる為に、持っている技術力やセールス力・パッケージ力を供給する戦略を取らなかった事にもよる。

今更技術力やブランド力のある企業を買収しても遅いわけだが、私なら事業初期から、技術力やパッケージ力があるのであれば、それを武器にブランド力のある企業を買収して、傘下の企業を早期に立て直して、リソースを投下していくであろう。国内では、日本電産の例もある事ですから。

ここからは参考として、カシオの戦略を仮に考えてみよう。一つ目は、カシオの総合力で広がった各種事業分野毎に、定番人気モデルだけに絞り、それしか作らないと決めるのである。

二つ目は、ラインナップの整理と高額製品の充実をはかるべく、各事業分野に提携先として比較的新技術や新サービスを展開するこれからのベンチャー企業の支援と提携を通じて企画モデルを投入する。

またベンチャーはすぐに買収せずに、自社に役立ちそうな創業まもない企業のバックアップをはかる事で、将来的に自社を救うまでの企業の育成に従事する。

三つ目は、新分野として、IOTやロボット・宇宙分野における挑戦する新事業の名のもとに、各種他企業や人材などに商品や技術を使ってもらうようにピッタリと追随するのである。

例えばロレックスは、当時様々な挑戦する分野の人々や企業などに時計を使わせたように、新分野への支援と挑戦する企業姿勢を内外に見せていくのである。

どれもそれなりに当たり前にやっていると言われるだろうが、私のように一般的にブランドを知らない人にも聞こえてくるように、積極的に事業展開してPRしていくべきであろう。



About PG編集:道長

食べる事と寝る事に一生懸命な旅人。 世界は感染症や戦争で混沌としておりますが、平和になったら平和な国を旅をしたいと準備しております。 先代の管理者様より、サイト管理・記事制作を委任しております。 ※現在は写真提供をして頂いております。

Check Also

【HERMES】エルメス ケリーウォッチは 安価でファッション性も兼ね備えた定番人気モデル

【HERMES】エルメス ケリーウォッチは 安価でファッション性も兼ね備えた定番人気モデル

  HERMES エ …