【Φ-GRID Hack 】直感のブランディング あなたが幸運をつかみブランドを築く 6 つのルール

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アクシデンタル・ブランドを築く六つのルール

 

【Φ-GRID Hack 】直感のブランディング あなたが幸運をつかみブランドを築く 6 つのルール

 

去年の終わりから今年のはじめまで、比較的読書を楽しむ時間を得たことで、いくつかの書籍で面白かったテーマを取り上げておきたい。

今回は、普通の人々が、ブランドを築きあげるまでの運を引き寄せる法則を考えていきたい。いわゆる「アクシデンタル・ブランド」というやつである。

アクシデンタル・ブランドとは、創業者が体験した「思いがけない幸運な偶然 (アクシデント) 」がきっかけとなって誕生したブランドである。

そのブランドはいかにして生み出されたのか。ごく普通の人が、一体どのようにして、大規模かつ価値ある消費者ブランドを創ることができたのか。

今回、参考にした書籍は【直感のブランディング ― 「普通」の人が「特別」を生みだした 7 つの物語】という書籍である。

あなたが既にブランドをお持ちであれば、さらに大きな成長を獲得するために、通過すべき幸運な偶然を手に入れるための「さらなる行動」を起こす必要がある。

また、あなたが、これからブランドを築きたいと考えるのであれば、思いがけない幸運を引き寄せるための「具体的な最初の行動」をとらなければならない。

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重要なのは、金持ちの家系に生まれることでもないし、学歴の高さでもない。本書には一流大学を出た起業家は一人も登場しないし、大学を出てないものすらいる。

どんな人であろうと、何事においても、具体的な行動がなければ、幸運を手に入れることはできないのである。

もちろん、運の力だけでブランドが築かれたわけではない。多くの労力が注がれ、計画が練られ、いくつかの優れた判断が下される必要がある。

またその中で、さらに運並びにタイミングを引き寄せ、恵まれたことで、彼らが大きなチャンスを生み出したのである。

そこで今回は、これからブランドを築きたい企業や個人の為に、本書で紹介されている「アクシデンタル・ブランドを築く 6 つのルール」を紹介したい。

ご興味のある方は一度手に取って熟読して頂きたい。

 

ルール 1 細部にまでこだわり、労を注ぐ

 

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アクシデンタル・ブランドを築いた人々は、全員が完璧主義者である。大きな問題にだけ関心を示すのではなく、偏執的なほどこだわる。

こうして成功した人々が教えるのは「本物のブランドは、細部への配慮によって生まれる」という点である。ブランドに興味を示した消費者は、非常に細かいことを意識する。

その分野の商品やサービスを使うヘビーユーザーほど、細部のポイントを見れば、その商品やサービスを実際に使う人間の手によって、設計されたかどうかがわかる。

細部へのこだわりこそ、その分野の専門家だと消費者にアピールするための最善策である。消費者によるブランドとの関わり方をあらゆる面から理解し、その全てのニーズを確実に網羅することを忘れてはならない。

現在の消費者は原価の構造まで確実に理解しているものと認識し、コスト削減ためだけの妥協は絶対にしてはならない。

ブランドが消費者に尽くせば、見返りとして消費者が利益をもたらしてくれる。他のブランドと価格競争するよりも、ずっと賢い手法だ。

例えば、パナソニックという企業は、優れた商品を世に出すために、偏執的に食器ばかり汚す専門職の人がいる。様々な食材がいかに食器を汚れるかを研究し、製品開発に活かすのである。また、自社の製品開発の為に、企業でお米ばかり食べている専門職の人がいる。

このように責任分担を成功させるコツは、消費者と同じように、細部にこだわる人材を選び、同じように物事を見る人材を適切に配置し続けることである。

また小さな企業や個人であれば、あなた自身が、商品やサービスの実際の消費者であり、ブランドを構築するあなたが、顧客のニーズを身をもって知ってる人でなければならない。

それを徹底しないと、ブランドの繁栄は脆くも崩れてしまうのである。

 

ルール 2 違うものと思うものに闘いを挑む

 

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どのブランドも、模倣にすぎない商品だけを作っているだけだとしたら、今の成功には至らなかったであろう。

成功した個人や企業は、何らかの形で、全く新しい商品やサービスを提供したからこそ、現在のポジションを獲得したのである。

その過程において、ある時は他のブランド、またある時は、他のやり方や常識や慣習に闘いを挑んでいる。

あなたが戦い、超えなければならない壁とは何か。強い信条を打ち出し、そこに消費者の同意を集めることができる。

明確なブランド理念の創出は、ロイヤリティの高い顧客基盤を構築する重要な要素だ。

大企業はリスクを嫌う。だからこそ、多くの市場で同じような商品が何種類も並んでいる。

全く新しいブランドを構築することのリスクを考えると、大企業であれば、無難な結果に落ち着いてしまう。

その点、アクシデンタル・ブランドは、現状維持や今までの常識に、真っ向から逆らう道を歩むことによって、一時的に大きなリスクを背負うが、市場に広がり認識され人気となれば、それだけの大きな成果を得ている。

例えば、ロレックスという企業は、当時 懐中時計 が全盛の頃、いち早く他のブランドに先駆け、腕時計の将来性に大きく勝負を掛けて、今日の地位を確立している。

腕時計ブランドのなかでは、新興勢力に過ぎないブランドが、当初こそ苦戦していたが、現在では、知名度の高いラグジュアリーブランドとなっているのである。

このように、ブランドの理念に賛同するロイヤリティの高い消費者の心をつかむことで、長期に渡り、高価格でも喜んで支払ってくれるのである。

 

ルール 3 自らがブランドの消費者になる

 

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アクシデンタル・ブランドの起業家と、私たち一般的な売り手との最大の違いは、起業家自身が、自社商品の消費者であるという点である。

サラリーマンやアルバイトなどをしている者からすると、自分の会社の商品やサービスを愛用している人は極端に少ないであろう。

アクシデンタル・ブランドになる個人や企業は、必ずと言っていいほど、創業者や開発者などが、自分自身の問題を解決することによって誕生している。

自分自身の問題を解決しようとすれば、必ず細部まで気を配り、 実際に商品やサービス使いながら、細部を見極めることに力を尽くす。

自分自身が消費者となるべき理由は、コアな消費者と共通する価値観を持つことができる点である。

コアなユーザーから離れることなく、実際に使う者の意見を尊重したからこそ、成功につながる商品やサービスを創り、より多く売る事ができる。

 

ルール 4 岩にしがみついてでも続ける

 

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本書で取り上げられているブランドのほとんどが、10年から20年かけて、売上 2,000 万ドルの規模に到達している。

最初の数年は、信じがたいほど売り上げが伸びていない。そうした諦めない時期を乗り越えて初めて、飛躍的な成長を遂げ始めるのである。

とんでもない幸運に恵まれない限り、成功への道のりはゆっくりとしか進まないし、苦悩と自問自答の時期は避けられないのである。継続することが力となるのである。

 

ルール 5 消費者の心に響く神話を創る

 

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神話創出の重要性については、様々な書籍や専門家が、ブランドにおいて最も重要ということを説いている。

消費者がブランドに求めるものは、専門性、一貫性、真実味、本物らしさである。高い対価を支払うことを良しとするためには、最高の品質を維持し続ける必要がある。

その裏付けとなるのが、その商品並びにサービスにおける神話の創造である。

基本的に大半の消費者は、ブランドを購入できる高い経済力を有していれば、近所を散歩するだけでも、アスリートや著名人が履くのと同じ最高級の靴を欲しがる。

ブランド誕生にまつわる神話を創出するコツは、あなたの持っているエピソードを厳選し、最適な伝え方をすることである。

ブランドの神話を創るのであれば、ストーリーと伝え方の両方を考慮しなければならない。単純に聞こえるが、これは決して簡単な話ではない。

様々なブランドがこの手法を繰り返し行うということは、非常に効果が高いということである。腕時計ブランドの多くは、売り出すモデルごとに、神話を創出しているぐらいである。

例えば、あなたがこれからブランドを創ろうとするのであれば、誕生の物語が、自分が抱えていた問題を解決して起業に至るのであれば、それがそのまま神話になる。

詳細に描写されるあなただけのストーリーは、どんなプレゼンテーションや広告にも勝る最高の宣伝になり、武器となる。

あらゆる企業や著名人、個人においても、伝説的なエピソードを持っているという事で、武器としている場合もあり、その「武器=神話」が優れていれば、消費者から大きな見返りとなって戻ってくる。

 

ルール 6 ブランドを育てた人々に誠実になる

 

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育ててくれた消費者をないがしろにするブランドは必ずと言っていいほどトラブルに陥る。

ある自動車メーカーが、長年高い安全性を武器として成長してきたメーカーの場合、安全性が他のメーカーと同じ水準として売り出し、その代わりに、魅力的なデザインを売りにしてきた場合、世界で一番頑丈な自動車を買いたいと望む消費者の心は離れるであろう。

また、安売りを武器とするスーパーが、ファッションショーを始めて、ラグジュアリーのファッション誌に広告を出すようになったとしたら、そのスーパーを支える消費者は「自分たちは切り捨てられた」と思うであろう。

もし、強力なブランドを創造し発展させ続けることを考えるのであれば、誕生初期から支えてきてくれた消費者のことを忘れずに、支え続けている人々に耳を傾け続けることである。

あなたのブランドは、何が支持されているのか。それを知り、愚直にそれを変えずに味を守り続けることである。

少し事業が成功し始めてから、その勝ち馬に乗ろうと人々が群がってくるものであり、そうした人々は、少し失敗すると途端にいなくなってしまうので、それらの意見に振り回されないようにすることである。

ブランドの成功は、あなたがブランドを生み出した初期から、コアな消費者を惹きつけた魅力に基づいている。

自分が自分のブランドのコアな消費者であれば、話は簡単である。ブランドを立ち上げた時の信条を忘れさえしなければいい。

大きな売り上げを追いたいからと、支えてきてくれたコアな消費者=ファンのことを忘れてはいないだろうか?彼らの意見に耳を傾け続けることである。

例えばあなたが、現在サラリーマンで、過酷なブラック企業で働いているのであれば、そこからアイデアを得て、ビジネスを立ち上げたのであれば、あなたが成功した後でも、そうした境遇の仲間との付き合いをなくさないことである。

あなたが仮に成功し、多くの顧客に支えられるようになった場合、最初に育ててくれたコアなファンの利益は少なくなるかもしれない。

ただ、あなたのブランドを初期から支え、大きくなるまで育ててくれた人々には、誠実であり続けなければならないのである。

 

まとめ:ブランドを築くには、当たり前のことを愚直に行うことである

 

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ここに挙げた 6 つのルールを守れば、確実に成功するという意味ではない。

重要なのは、これらのルールは、成長したブランドにとって、普遍的で、ある種当たり前のルールを挙げているに過ぎない。

ルールの中で、一部実践されている方もいるかもしれないが、現在の成長をあえて押しとどめ、市場の大半を手放した方が得策という場合がある。

あなたがお勤めしている人であれば、あなたの会社でビジネスをしている人の多くは、商品を迅速に多数の消費者の目に触れさせなければ失敗すると信じているが、そうした意見は、この際 無視することである。

これから起業しようとする人や現状の行き詰まりを打破したい人、個人ブランドを築いていきたい人は、ごく少数の消費者のニーズに、絶妙にマッチするビジネスの創出に集中すべきである。

熱狂的に喜ぶファンを見出すことができれば、成功を確信できる。そのようなブランドを作ることができれば、大した宣伝をしなくても、成長を続けることができる。

 

【Φ-GRID Hack 】直感のブランディング あなたが幸運をつかみブランドを築く 6 つのルール

 

細部にこだわり、労を注ぐについては、 追求しようとすればするほど、あなたの組織からの抵抗を受けることであろう。

売ってるのが、商品だろうがサービスだろうが、優れた消費者体験とは、全部のステップが細部のひとつに至るまで、配慮して築かれている体験のことである。

裏を返せば、細部の細部まで目が行き届いていて初めて消費者は満足する。最後まで細部が満たされた時、消費者はロイヤリティを感じるのである。

これを書いているちょうどその時期に、ある企業の不祥事が飛び込んできた。

ドスパラ、ユーザー対応「炎上」で謝罪 PC不具合めぐり「お客様に不愉快な思い」

この事件は、一連の消費者体験で、酷い目にあったユーザーからの報告で発覚することになったのであるが、情報の共有がなされ、細部にまでこだわり、労を注ぐということを怠り、一方的なマニュアル対応を行ったがゆえ、クレームを受けたのである。

また、6 つのルールの中で、一番守りにくいのは「続けること、固執すること」である。新しいプロジェクトを立ち上げても、短期間で消えていく場合が大半である。ただ、成功しているプロジェクトを見ると、短期的なアプローチでは成功していないのである。

多くのラグジュアリーブランドは、多くのモデルを出すが、成功するモデルは一部である。その成功したモデルを長期にわたりシリーズ化することで、初めて定番人気と言う評価を得るのである。

あなた自身が、誰にも真似できない唯一無二のブランドを築きたいと思うのであれば、これらの 6 つのルールを念頭に置いた上で、改めて本書を手に取ることをおすすめする。

さらに、成功した 7 つの企業のケーススタディを熟読することで、あなたが求める本当の答えが見つかる最適な書籍となるかもしれない。

参照直感のブランディング ― 「普通」の人が「特別」を生みだした7つの物語



About PG編集:道長

食べる事と寝る事に一生懸命な旅人。 世界は感染症や戦争で混沌としておりますが、平和になったら平和な国を旅をしたいと準備しております。 先代の管理者様より、サイト管理・記事制作を委任しております。 ※現在は写真提供をして頂いております。

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