記事を書いたは良いが、情報の品質を「まったく評価されない」という相談
今回は、知人が新しいブログをはじめ、記事を作ったは良いが「まったく評価されない」という何とも悲しい悩みについてである。
この手の悩みについては非常に気持ちはよくわかる。ブログを書く行為は、結構 孤独な作業を経験しなければ、記事化することができないからである。
評価されないということと、孤独で寂しい作業という二つの悩みを一度に解決する方法とは何か。それは「解決すること自体」を書けばよいのである。
つまり、身の回りでの事案をいかに解決したのかという視点を導入すればいい。
あなたが得意として、ウキウキと解決策を話すことができ、周りの人に多くを語りすぎて「おせっかい」になりがちな事柄にこそ、あなたが書くべき「ハウツーコンテンツ」なのである。
その場合、あなたが「おせっかい」にならないように「洗練されたコンテンツを書く」時のために、個人的に使っている簡単な 3 つの手法を取り上げておきたい。
1. 自分の得意分野から面白い取り上げ方をしている類似メディアをみつける
自分が得意な専門分野とはなんであろうか。その多くは、自分の生活を振り返ればわかることである。
あなたが、約 1 時間その分野について自由に話しても良いと言われた場合、淀みなく話をできる分野があなたの専門分野である。
あなたの話が聞きたいと思う人は、どんなユーザー像かしっかりと把握する際に、あなたの周りで熱心に話を聞いて興味を持っている人を思い浮かべてもらいたい。
それがあなたの視聴率を支える大事な視聴者である。その視聴者の為だけにハウツーコンテンツを書こう。
書く場合に大事なのは、何を参照とするかである。あなたの専門分野で、夢中で視聴した番組や書籍はなんであろう。それをまずは参考にする。
例えば私の場合、【人気ブログを考えるなら 自分が作りたいテレビ番組から学べ 個人的に参考にしているレストア番組 5 選 】でも取り上げたが、専門分野でも、その隣接分野の類似メディアがあれば申し分ない。探せていない人は今すぐ探してみよう。
この類似メディアから見つけるコツは非常に便利な手法である。
まったくのオリジナルを作り出すのは、並大抵の事ではなく、天才的な才能がない限り、ほぼ不可能である。
世界中に広く網を張り、自分の理想とするメディアや書籍などは探せばいくらでもあり、世界的に見ても、人間が考えることはあまり変わっていないのである。
2. 広く国内外のメディアや専門書から似た事例の取り上げ方を研究して参考にする
あなたの理想とする類似メディア等が見つかった場合、次にすることはその対象の研究をはじめるのである。
研究と言っても良い部分、悪い部分、喜怒哀楽をいかに感じたかを克明に記録することから始める。
また、その対象書籍やメディアがどのような評価を受けているのか、様々な情報にあたり、大よその把握に努めよう。
コンテンツや専門書を視聴並びに読破した人が、その「ハウツーコンテンツ」を観たり読んだりして、どう変化したのかと言うことを知ることである。
例えば私の場合【セルフブランディング戦略 ブログ作成の際に取り入れている 3 つのブランディング・コンセプト 】で取り上げたが、どの分野に焦点を当てて、何を教えたいのかそのコンセプトを立てることだった。
私自身が顧客であったことで、コンセプトは比較的立てやすかったが、事例に遭遇した時に、どのように解決したのかを克明に記録と研究をしていたことが役立っている。
あなたの専門分野が、仕事である場合、あなたの顧客が最も解決してほしい問題とは何か。あなたの顧客が辿ったストーリー化を進めていこう。
そして、それと同時に上記の面白い取り上げ方を参考とし、研究した事例を踏まえて、国内外などの似た事例なども探し出し、その分野に関わる共通の問題を合わせて解決するノウハウにしていくのである。
3. コンテンツのフルライン化を行いシリーズとして関連づける
ある程度「自分の専門分野に通じた」事例を面白い取り上げ方をする類似メディアを参考にしながら、あなたの周りにいる解決を望む困った人がどのような過程で解決に至ったかまで理解できれば、あとは書くだけである。
書きながらあなたの思考は整えられ、手順通り書かれたノウハウを相手に淀みなく伝えられるようになってくる。
その際に大事なのは、その手法をコピーできるようにノウハウ化しておくことである。ネタを応用可能とするために、あなたのスタイルを作り上げるのである。
例えば私の場合【ブログ・テイストの根底にある ネタの金鉱脈、クラシカル・クロスオーバーという手法 】でも取り上げたが、クラシカル・クロスオーバーという手法を手本としているが、最初の段階で、世界中からインスタントにラグジュアリーブランドのネームバリューを借りてコンテンツ化している。
その後、それらのクロスオーバーされた共通の問題点をシリーズとしてノウハウ化するのである。ラグジュアリーブランドの共通の問題点とは、顧客から見た場合、最初の壁は「コスト」である。
そのコストが自分が出すべき価値に見合うか大半の人の共通の悩みである。
そのコストが割り引かれた状態である「ユーズド品」であれば、コストの壁をある程度解決できる。またコストに見合った「リセールバリュー」というカテゴリーについても共通の問題を抱えているのである。
つまりこの問題を解決する方向に向かうコンテンツを作成すれば、ある程度のハウツーとなるのである。
また、売り手側について、最も深刻な問題は、真贋における不安である。高いコストを掛けて手に入れた商品が偽物であった場合、掛けたコストはすべて水泡に帰すので、これは死活問題である。
この分野についても、強力な「ハウツーコンテンツ」として成立しやすい。その問題解決は共通項であり、ブランドカテゴリーさえ変更すれば、シリーズとして関連づけれるのである。
関連コンテンツとそのハウツーを武器にすれば、周囲からあなたを専門家として見る目が変わる
はてなブログで「被リンク」について簡単に話を取り上げたが、検索の先生については、物事の本質を突いた「ハウツーとその関連コンテンツ」というのを比較的好みやすい傾向にある。
なぜなら、その多くが問題解決を図る良い情報だからである。あなた自身の面白いことのみやアフィリエイトなど利益のみについて書いても、あなた自身のみの満足度しか得られない場合、情報の品質という意味から考えても、残念ながら良い評価は得られることはない。
縁者やその関係者だけの被リンクのみに頼っていては、いつまで経っても良い情報を書くことはできないし、評価についてはずっと低いままである。
そのような「気軽なブログ」を作りたいのであれば、自由なのでそれも構わないのだが、一人でも多くの人に役立つコンテンツづくりを心掛けた方が、あなた自身の成長にもなるし、読んだ多くの人も助かるのである。
そのような広い視野で、面白く役に立つ品質の良いコンテンツづくりを心掛けると、良い循環が生まれ、あなたの視野は広がり、あなたの周りの人の見る目が、専門家(オーソリティー)という位置づけに変わるのである。