ブログの更新を続けるとネタに行き詰まって何も書けなくなるという悩み
今回は、ある知人から「ネタの発想法」について相談を受けたのであるが、ネタに関して言うと、様々な人によって方法論が語られ、自分的にはよりグッとくる答えを人から聞いたことがなかった。
そこで、自分自身の話を相談者にすることにし、少し前に話した内容を記憶をもとにまとめている。
ブログの金鉱脈である「ネタをどのように考えているのか」という内容は、ブログを作るものにとっては重要かもしれないと考えた次第である。
今回は、構成もあまり考えていない散文なので、話した相手の「専門分野からみたたとえ話」を入れているので、その分野に精通していない人には理解できないかもしれないが、かみ砕いて自分自身のアタマの整理の為にも書いている。
相手は、音楽系の大学を出て、ある音響ブランドの設計部門のチーフかなんかの高給取りの偉いさんだが、仕事を通じて知り合い、このブログが好きだと言うので、答えることにしたのである。
概念を知ったことで自分自身の執筆スタイルに盛り込む
クラシック音楽のクロスオーバーは、約20年以上前よりブームとなり、古典的なクラシックとロック音楽などがクロスオーバーしたサウンドを「クラシカル・クロスオーバー 」と呼ばれる。
基本的な音楽は、クラシックの原曲や映画音楽であったり、また往年の名曲のカヴァーであったり、オーケストラを生かしながら、ロックビートを盛り込むなどの様々な融合が行われたりする。
上記のヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレット は、クラシカル・クロスオーバーという手法を使い、得意なヴァイオリンを駆使して、クラシックや映画音楽、ロックアーティストの原曲を借り、様々な名曲を世界中からインスタントに調達し、アレンジを加えてモデルの曲数を増やし、自身のブランド力向上と楽曲のフルライン化をしている。
個人的に言うと、デイヴィッド・ギャレットの昔からのファンであるが、ブログを書く際に、細分化されたカテゴリーを構成する個々のモデル (記事) をこの「クラシカル・クロスオーバー」という手法を手本にしている。
過去に「名声を博したブランド・モデル」の価値を通じたクロスオーバーを行うように設計しており、未来に拡張できるように「ブログ・コンセプト」を構想したときにネタをつくる際のテイストが完成した。
欧州系のクラシック楽曲が好きな事で、日本のブランドを多く扱うよりも、一層差別化を図るために、欧州ブランドを中心に扱う方が面白いかもしれないと思った。
多くのブロガーが現在、最新の情報やトレンドを追う事が多く、競合が多い中で差別化は難しいだろう。
比較的簡単でありながら、過去にフォーカスしながら、現在でも通用する「ブランド価値を再評価する」ことはあまりみられないことである。
日本は成熟期に入り、現在の 50・60代が、若いときにブランドのクラシック・モデルに親しんできた最初の世代でも、過去のブランドによる現在の市場価値を再び持ち込んで、記事として取り上げることに抵抗感のない人が多いと読んだのである。
ただ、予想とは裏腹に、読んでいる読者年齢は、30~40 歳前後が多く、比較的中間以上のホワイトカラー層とファッションに興味のある 20 代の若い女性というまったく想定していなかった読者層に支えられている奇妙な現象が続いているのである。
多くの人間が同じように流行やトレンドを追うから差別化できなくなる
私個人は、多くのブロガーのように、現在の流行やトレンドを追うのは苦手であるが、過去のデータに基づき、少しだけ近い未来への予想は得意である。
天気予報で言うと、その日一日のその地域の天気内容を伝える天気予報士のようなブロガーは比較的多い。
だが私の場合、過去何年か分の分析に基づき、現在まで世界の天気が、どのような流れになってきたのかを伝える方が得意なのである。
そのような意味で言うと、クラシカル・クロスオーバーという路線は性に合い、過去を振り返りながら、現代流にデータのアレンジを加えて、オリジナル曲のように記事を仕上げるようにしている。
また、原曲 (クラシック・モデル) が世界中を探せば豊富にあるので、話を進めやすく、アレンジもやりやすい。
このブログを作る前に、クラシック・モデルのブランドの集大成のようなブログがあったら、価値があるのではと相談したが、多くの人には理解されず、人は宝ではないと言ったのだが、私としては尽きないネタという「金鉱脈」を掘り当てた瞬間でもあったのだ。
ブログづくりの金鉱脈となる音楽や文学、そしてマニアックな専門性
個人的に言うと、まったく無価値なブログのパターンとして考えているのは、大したノウハウも持っていない割に、儲けや自己成長などを誘うようなエセ・コンサル的な上から目線の「先生風」に関しては、面倒くさいので読みもしないし、大した価値もないと考えている。
気取らない割に、私たちの知らない超マニアックな専門分野について深い見識と博学な人の方が、人間的にも信用できるし、読み続けるだけの深い専門性と面白さを兼ね備えた人が多いと思っている。
ブログに関して言うと、好きな専門分野や音楽・文学をベースに着想した方が、イメージが膨らみやすく、良いブログが作れると思う。
ブログ自体に、あなたの好みである音楽や文学の本質を取り入れると「コアコンピタンス 」というあなた自身のノウハウやスキルの集合を記事に盛り込む事ができる。
そうなるとブログはより差別化され、あなた自身の「オリジナルブランド」となるブログが築かれるのである。オリジナル性を発揮する「ネタの金鉱脈」は、あなたの心の中に眠っているのである。