初めて、また最後に選ぶ一台が「どれにすればいいのか」という相談を受けた
春も近づき、就職祝いや進学、昇進祝いなど、様々な理由で社会人のステータスとして腕時計を選ぶ人も多くいると思う。
腕周りのオシャレは、ビジネスのシーンなどでは、唯一といって良いほど、様々なブランドのデザインや機能などを自由に選ぶことのできる数少ない楽しみでもある。
本格的な機械式時計となると非常に高価となり、そう簡単に買えるものではないという事が分かる。
腕時計初心者の人にとって、どのようなブランドを選べば良いのか分からないと言う人もいる。
そこで今回は、初心者に近く、機械式腕時計を欲しいが最適な一台となる決め手が欲しい方のために、簡単にではあるが、5つのブランドモデルを取り上げた。
個人的にではあるが、自身にとって初めて選ぶ一台が「どれにすればいいのか分からない」という相談を受けた。
また同じような相談に「最後となる一台はどれがいいのか」という相談も多く「両方を満たすバランスの良いモデル」を「成功時計」として取り上げてみた。
あなたが選ぶ一本が、最適な一台となるひとつのキッカケとなればと思い、個人的な経験に基づき、取り上げてみたので、存分に活かしてほしいと思う。
TAG HEUER タグ・ホイヤー カレラ タキメーター クロノグラフ
タグ・ホイヤー カレラ コレクションは、タグ・ホイヤーブランドの中でも、ブランドを代表する定番人気のスポーツモデルである。モデルのブランドイメージは、一貫して「モータースポーツへの挑戦」をイメージとしており、レース関係者やレース愛好家に、こよなく愛されている。タキメーターには、測定用の目盛りが施され、ケースも 約 41mmと非常に大きく視認性も高い。大柄の男性でもスケールメリットを十分活かせる。文字盤は、ベゼルと同色にカラーリングすることで、よりスポーティーな印象を与えることに成功している秀逸なデザイン。
参照【TAG HEUER タグ・ホイヤー カレラクロノは抜群の知名度と手頃な価格で高級感漂うスポーツモデル】
AUDEMARS PIGUET オーデマピゲ ロイヤルオーク オフショア ダイバー クロノ
ステンレススチールスポーツモデルのロングセラー「ロイヤルオーク」はシンプルで完成度の高い成功時計である。ロイヤルオークの派生モデルとして、市場に投入されたのが「ロイヤルオーク オフショア ダイバー」である。最高級ダイバーズウォッチとして、ステンレスの仕上げを巧みに変えることで、非常にソリッドな外装デザインであり、メカニカルな仕上げとなっている。独自の多角形ベゼルや立体的な文字盤など、基本仕様を変えないまま、初代のモデルのデザインを忠実に作り上げたことが成功の要因と言える。
参照【AUDEMARS PIGUET ロイヤルオーク オフショアダイバー クロノは限定戦略で稀少性を高めた高級モデル】
BREITLING ブライトリング クロノマットエボリューション
最初のクロノマットシリーズは、1984年、イタリア空軍 “フレッチェ・トリコローリ”との共同開発で市場に投入された。モデル開発は、一貫して「陸海空」を制覇するブランド戦略で「プロのための計器」を展開する。回転ベゼル、クロノグラフ機能、デイト表示、300m 防水と基本機能は変わっておらず、ケースも 約 47mmと日本人であれば、比較的大きい部類に属する。外装デザインがよりドレス路線に向けられ、ベゼルにサテン仕上げ、ブレスはポリッシュ仕上げと、上手く組み合わせることで、高級感溢れるデザインとなっている。この素材の使い方次第で、腕時計の「品」というか、ブランドの真価が分かってきたりする。
参照【BREITLING ブライトリング クロノマット ブルーインパルスはプロ計器を生み出す空自モデル】
PANERAI パネライ ルミノール 1950 3days GMT パワーリザーブ オートマ
同モデルは、自社製ムーブメント Cal.P.9000 を搭載し、マニファトゥーラ コレクションとして2009年に市場に投入されたモデルである。ラジオミールやベースロゴの定番の二つのモデルに対し、自社製ムーブを使っている点は評価できる。視認性の高い夜光や特許取得のリューズプロテクター、伝統の二層構造ダイヤルなど定番の押さえるべき機能を網羅した全方位的なモデルである。
参照【PANERAI パネライ ルミノール 1950 自社製ムーブと 3 日巻きで定番人気のベーシックモデル】
OMEGA オメガ スピードマスター レーシング クロノグラフ
オメガ スピードマスター レーシング クロノグラフは、スピードマスターが、ムーンウォッチとして有名になる前に、レーシングドライバーが愛用していた時代のモデルを想起する仕掛けを施した秀逸な戦略に基づくモデルなのである。2012年前後に市場に投入されたわけだが、現在では、オメガを代表するタイムピースの 1 つである。直径 40 mmの SUS スティール製ケースに、マットブラックの「アルミニウム タキメーター ベゼル」が装備。
参照【OMEGA スピードマスター レーシングはビジネスマンに最適な安さと高級感スポーツ性に優れたモデル】
本格的な機械式時計には押さえるべき定番ブランドがある
本格機械式時計選びで、押さえるべき定番ブランドというものが存在する。
ロレックス、オメガ、ブライトリング、タグ・ホイヤー、パネライ、アイ・ダブリューシー、パテック フィリップ、カルティエ、ブルガリ、オーデマ ピゲ などである。
本格機械式時計を語るうえで、上記のブランドは当然として、押さえるべきブランドとして、定番のブランドをまずは覚えておこう。
今回のケースで、ロレックスが入っていないが、ロレックスはある意味当然として、それ以外のブランドも含めて「どれが良いのか」という事で取り上げてみた。
ただ単純に、どの時計が良いのかという視点だけでなく、実際使ってみてどうかという点と、コレクション整理のために、中古品を売却する場合に、どれだけのリセールがあるのかという視点も取り上げているのが、このブログの特徴のひとつでもある。
安く買えるから単純に良いということでもなく、購入できたあと売却の面で苦労するブランドも同時に存在するのである。
最後まで売却しないという選択肢もあるが、腕時計がここまで高額となると、最終的に換金したいという気持ちも出てくるであろう。
そのような意味で言うと、もはや「持ち歩ける資産」として考えていく必要もあり、購入から保有、機能性やメンテナンス、その後の売却まで、トータルバランスが良いモデルが最終的に「成功時計」として、個人的に考えている。
上記以外にも、大小様々なブランドが存在しており、今回の成功時計も含めて、あなたも最適な腕時計ライフを楽しんで頂きたい。