【DeAgostini×オークション相場】デアゴスティーニ:TOYOTA 2000GTの模型はファンに根強い人気シリーズは高額に取引される

【DeAgostini×オークション相場】デアゴスティーニ:TOYOTA 2000GTの模型はファンに根強い人気シリーズは高額に取引される

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De Agostini/デアゴスティーニ:TOYOTA 2000GTの模型はファンに根強い人気シリーズは高額に取引される

 

トヨタ2000GTは、トヨタとヤマハの共同開発モデルであり、現在でも根強い人気を誇るモデルである。当時のトヨタには、すべてを完成させるだけの技術力はなく、他社(ヤマハ)の生産委託によってかろうじてトヨタブランドで市場に投入できたスポーツカーである。

現在のトヨタではありえないその開発経緯の不明瞭さ、現在のトヨタから出てくることがないその秀逸な全体的カーデザイン、高額な価格設定と特殊な市場流通とその希少性によって現在でも人気があり、模型であっても非常に高額の取引されているが、その一端を少し見ていこう。

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トヨタとヤマハの 2000GTブランドを分冊百科としてセールス戦略に巧み取り込んだデアゴスティーニ

 

【DeAgostini×Auction Data】デアゴスティーニ:TOYOTA 2000GTの模型はファンに根強い人気シリーズは高額に取引される
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

 翌1965年(昭和40年)1月より、トヨタ側の開発陣、河野、野崎、高木、山崎の4名がヤマハ発動機に出向き、2000GTの開発プロジェクトを推進していった。開発の本拠をヤマハ発動機に移すことになったのは、「本社は一切タッチせず。プロジェクトは(前出の)4名とヤマハ発動機でまとめること」という異例中の異例の方針をトヨタが打ち出したためである。開発プロジェクトは順調に進み、4月末に最終設計図が完成。計画開始からわずか11か月後の8月に試作車の第1号車が完成し、トヨタ自動車に送られたのである。参照:wiki-トヨタ・2000GT ヤマハ発動機の技術供与

 

その特殊な開発物語と希少性でブランドの神格化における根強いファンが存在する事で新しい市場開拓を狙ったのが、デアゴスティーニである。最近のここ約3年間のオークション取引を見ていこう。

ちなみに週刊トヨタ2000GTの総額は約 12万510円である。創刊号 790円、2~65号 1,790円×64冊= 114,560円、バインダー 1,290円×4冊= 5,160円、総額 120,510円になるが、これ以上の価格がついている取引が散見されが、若干のプレミアムが出ている。

もはや手に入らないという希少性がここでも出ているが、完成品最高値で約 150,000円の値段がついている。

これについては労力等あるので、等価価値程度と考えられるが、リセールバリューとして全体を考えると非常に良い投資であった事が数字として出ている。

しかしこれについては一回りした数字なので、最近は下落基調である。おそらく総額を正確に計算された後では、このように高額に付くこともなくなってくるだろう。

また何かしらの事件やニュースで再び脚光を浴びれば別だが、そこまで考えるとデアゴスティーニ流石である。

 

デアゴスティーニ 週間 トヨタ・2000GT 完成品

 

【DeAgostini×Auction Data】デアゴスティーニ:TOYOTA 2000GTの模型はファンに根強い人気シリーズは高額に取引される
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

プレミアムモデルが輩出されるその過程は企業が想定しない事から生まれる

 

 

生産終了後希少価値もあり、2000GTの存在は日本国内外で後年まで伝説的に語られるようになった。特に1970年代末にはスーパーカーブームが生じ、当時は既に生産終了していた本車は、日本で唯一のスーパーカー扱いをされた。熱心な愛好者によるクラブも日本国内外に存在する。 日本車における絶版車の人気車種として筆頭に上げられる車種の一つになり、中古車市場では多くの場合プレミアム価格が付いて、高額で取引され、新車時に日本国外に輸出された2000GTを日本に逆輸入する例もある。 2013年にはクラシックカーを専門に取り扱うRM auctions社が行うオークションで、日本車としては最高値である1155000ドル(約1億1800万円)で落札された。参照:wiki-トヨタ・2000GT 生産終了後

 

プレミアム価格がつく明確な理由はそのブランドの物語がいかに優れているかで、高い価格によって証明されることが多く、現在のトヨタではありえないその開発経緯の不明瞭さ、現在のトヨタから出てくることがないその秀逸な全体的カーデザイン、高額な価格設定と特殊な市場流通とその希少性などが、高額に取引される所以である。

現在のトヨタは、ベンチャー企業のような物語は出てくる事はない。現在は、超大企業で官僚的に安定したモデルを輩出できる地盤がある。

もはやクルマ好きが選ぶブランドではなく、ヒエラルキーに沿った隙間のないモデルを広く浅くあらゆるユーザーに安く提供するスーパーのようなメーカーになっている。

日本で最も利潤を追求する代表的メーカーからこのようなモデルは二度と出ないであろうという読みから、アンティークカーは高額になっていく。

中古市場で活況を呈していくことで、高額な模型取引からでも、現在ではなく過去のベンチャー的企業姿勢が、非常に人気ということが分かってしまうのである。



About PG編集:道長

食べる事と寝る事に一生懸命な旅人。 世界は感染症や戦争で混沌としておりますが、平和になったら平和な国を旅をしたいと準備しております。 先代の管理者様より、サイト管理・記事制作を委任しております。 ※現在は写真提供をして頂いております。