Renault:欧州一の自動車メーカーは日産などを傘下に加えシェア拡大を目指す
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1898年、ルイ・ルノーはディオン=ブトン製の三輪自動車を自らの創意工夫で四輪の小型自動車に改造。友人たちを驚かせ、その年の暮には12台の注文が予約金とともに舞い込む。作業場はパリ郊外のビヤンクール、一家の館の敷地内にある庭師用物置だった。ルイが創案したのは、現在の駆動系の基本となるダイレクト・ドライブ。翌年には特許を得、その後、彼が開発して特許を得たターボコンプレッサーとともに、ルノーの技術面での基礎となる。資金面では父の後を継いで商人となった二人の兄フェルナンとマルセルの支援があった。参照:フランスのブランド美学
カングー・メガーヌ・アヴァンタイム等人気モデル以外取引される事が少ない
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リセールバリューが低いのが気になるところ。距離や状態などそれは必要条件であり必須条件ではないわけで、日本でも少し知られるクルマの取引が見られる程度である。
元々オークション市場が違うではないかと思われるが、そのとおりであろう。だが、どのオークションで取引が行われようが、人気であれば、入札は集中し、高値をつけるのは、どのオークションでも同じである。
取引数が少ないのは、市場で出回るルノーが少ないからであり、ルノーのモデルを日本でわざわざ買わない事を証明している。
近くの日産もあるわけであり、ルノーを選ぶのであれば、まず日産車の中古を選んでいる事であろう。ただしカングー・メガーヌ・アヴァンタイム等人気モデルは別であろうが、ルノーだからといって買うわけではなさそうである。
ルノー・アヴァンタイムは国内でも人気であるがリセールは非常に低い
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日産を支配している印象からいまひとつ日本では人気を得られないルノー
ルノーの名を高めたのは、当時盛んに行われた公道での自動車レース。ルイと兄のマルセルは無敵のコンビとなり、数々のレースで優勝して機械の信頼性を証明、パリで最初のタクシーの大量注文を受ける事に成功する。ビアンクールには工場が設立され、1906年には1500人の労働者が年間2200台の車を製造する企業に成長する。ルノーがF1に初参戦したのは1977年。以降、コンストラクターとして何度もチャンピオンに輝く姿は、初期の公道レースに駆けて顧客の信頼を得てきた創業者そのものだ。1992年にルイ・シュヴァイツァーが8代目の最高責任者に就任したとき、さらなる転機を迎える。他国企業との合併を模索するなか、1996年からは日本の日産と相互に資本提携したのを皮切りに、その後も韓国のサムスンなどと提携。参照:フランスのブランド美学
カルロス・ゴーンが日産に着任してから日産は大きく変わった事は記憶に新しい。低迷し組織が無駄に肥大化して、赤字を垂れ流し倒産寸前の日産の救世主扱いで当時は語られ、再建を果たしたが、やはり外国人の経営手法である。
現在でも日産を支配し続ける関係は続き、ルノーにとって都合の良い提携関係になっている。実質は支配下に置かれていると考える方が正しい。
現在の日産が日産らしいかと言えば、そうではなく、あくまでもルノー側から見ている日産であるのは、日本人であれば、透けて分かってしまう。そのルノーをわざわざ日本で買うかと言えば、やはり疑問符が付くだろう。
多くの人は、エンジニアリングはルノーとほとんど同じでも日産を選び、特に中古市場でルノーを選ぶ理由はないからであり、ルノー自体も国内で大々的にセールスを伸ばさないのは、ある意味頷ける。
ということなので、中古市場ではあまり盛り上がりに欠けるわけで、特別モデル以外、選ぶ理由は見いだせないのである。