現在では自分がイメージした動画が簡単に作れる時代
今回は、ちょっと実験的だが、WEB小説用のオープニング映像を作成してみた。動画編集並びに作成は、いままで建築の仕事でプレゼン用に、コンセプトスケッチや動画を並べて映像化したことぐらいで、動画の素人が簡易的に作成した次第である。
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小説に関して言うと、基本的に文字の使いまわしの技術や豊かな情景など表現手法を磨く必要があるのだが、文字が動くわけではないので、書き手としてはその限界をいかに超えるかを考えていくと、比較的簡易でも、動く映像を見せるという事と、耳で聴かせるという手法が考えられるであろう。
実のところどのイメージを使おうと、自身が描きたい世界観が近いイメージをいかに伝えるかである。そこで今回は、小説用のオープニング動画をテストで作り、今後依頼をする際に、プロの動画作家に素早くイメージを伝えられるように、小説のコンセプトに近いβ版の映像作成について取り上げておきたい。
1. コンセプトイメージを素早くスケッチ
情景に関しては、街並みの空からの映像、迷い込んだ森、追い詰められた湖畔、霧のなかで見える一筋の光明、内容を追う中で、閃く瞬間とその先にある真実の追及の抽象的なイメージを簡易的にスケッチする。
2. 映像の収集とコンセプトスケッチで書いたイメージのすり合わせ
映像収集に関しては、多くのサイトがあり、イメージを選び出す方が難しかった次第である。何本かイメージの近い動画をピックアップし、映像をつくる下準備を完了させた。今回は、モーションエレメンツ を使用した。
3. オープニング映像に合う楽曲の選定
今回は、作曲家の 秋山裕和 氏の楽曲「黄昏のプロローグ」を使用されて頂いた。ピアノで静かに始まり、後半はドラマティックに盛り上がっていいく。1分の短い曲だが、小説のイメージとピッタリで驚き、「黄昏のプロローグ」から映像イメージを選び出したと言っても過言ではない。
4. 音楽と映像をドッキングしひとつの動画に編集する
動画編集ソフトで仮に並べていき、パラパラ漫画をつくる感覚で、切り貼りしながら編集作業を行った。
5. 音楽に合わせ、各種映像効果を入れながら、最終的に微調整
音楽は抜群なので、イメージの順番やイメージとイメージが切り替わる瞬間の映像効果を入れていき、ラフに作り上げていた動画を時間調整しつつ、仕上がりなどを微調整し何度かテスト確認して完成。
素早くコンセプトを伝える重要性と小説と映像の親和性について
β版で完成した映像を動画共有サイトでアップしたのが上記の映像である。
プロから見れば、今回のデザインなど素人が作った凡作程度にしか見えないのかもしれませんが、無料でかつ1~2時間で制作した内容ですし、個人の小説ですので、これで良しとしておきたいと思います。
最近では映像作家などが、個人で映像を制作することを請け負う事も多いが、その場合、相場は、約 1~3 万円の費用を見る必要があり、そうであれば、自分で作れば無料で出来てしまいます。
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今回の場合は、個人が書いているウェブ小説なので、自分で手を動かし、荒削りでも素早く世界観を伝える方を優先した次第。凝りに凝って作り込むよりも、スピードと手作り感があって良いと思います。
シリーズが進むにつれて今度は、エンディングテーマなどを自分で作詞して、作曲家に楽曲を依頼、声入れなどは、プロ並みの歌い手に依頼することを考えております。
現在は、個人でもしっかりとしたコンセプトがあれば、予算が許す限り、クリエイティブな成果物が、インスタントに手に入る良い時代であり、日本は才能に溢れる方が満ち溢れておりますので、上手く使えば小説を盛り上げる映像と音楽は、非常に親和性が高いと思います。
次回は、小説のプラットフォームとなる公式ページβ版を作っていきたいと思います。