“シャネル・ブランド” 定番のライトカジュアルモデルの真価は如何なものか
今回は、シャネル カンボンライン ミディアム ショルダーバッグについて簡単にではあるが記しておこうと思う。
定番ラインのライトカジュアルなポジションに見えてしまう同モデルであるが、非常に軽量でよりファッション性向を追求した秀逸なモデルである。素材が、カーフスキンベースなので、小傷がつきやすく、スレも出やすいのが弱点である。
同モデルは、ブログを見ている知人の女性からの依頼で、母親か誰かの親族に送ったは良いが、ほとんど使われることなくクローゼットに保管されていたようで、年齢から言ってあまりにも遅かったのかもしれない。
その話を親子でして、断捨離 を兼ねて業者に持っていったそうだが、たいした買取査定にならなかったようなので、改めて調べてみて、査定結果の客観的な比較データが欲しいようであった。
そこで今回も、シャネルのバッグの中古市場のデータ並びに、個人的に査定してもらった結果なども合わせて記録しておきたいと思う。
【基本データ】
- 型番:A25178
- 開閉方式:ファスナー開閉
- ライン:カンボンライン
- サイズ:約 W 19.5 x H 25.0×D 3.0 cm
- ショルダー:約 136 cm
- カラー:ブラック/ホワイト
- 素材:カーフスキン
- 外側:オープンポケット×1
- 内側:オープン・ファスナーポケット×1、携帯ポケット×1、ペン入れ×2
- 付属品:シリアルシール
シャネルブランドのなかで人気モデルでも買取査定には評価が分かれる
では、さっそくオークファン で相場データを見ていく。最も高額で、約 66,000円程度で落札されている。
比較的数は出品されているが、価格については下落傾向である。しかし、シャネルである。出されるとそれなりの価格ですぐに売れてしまっている。この手のモデルは、マメに相場を調べておけば、出会える可能性は比較的高いであろう。
たしかに依頼人の言うように、業者によって価格はマチマチで、高く取るところもあれば、非常に安価にしか見ていない業者もあり、評価が分かれるところである。
知人の女性が、買取に持って行った際には、約 15,000円ほどの査定額しか得られなかったようで、納得できずに持って帰ったとの事である。
この相場データを見ていくと、もう少し高い査定額で取引できそうである。
入門モデルとして最適であり、ブランドの視認性も高くデイリーからデートシーンまで利用可能
さてモデルについて少し説明しておこう。外装は定番のマトラッセ。全体的に軽量さを追求したような作りである。
横型のチェーンショルダー系のマトラッセ・デザインを踏襲しながら、軽量な肩掛けを装備。左横側面に大きく白のココマークが配され、一目でシャネルと判別できる。
表面は艶のある光沢が施され、定番のスタイルは変わっていない。シャネルを初めて持つ女性や比較的若い女性にピッタリのモデルでもある。
開口面はファスナーを用いることで、大きな開口が取られており、内部素材は肌触りが良く、女性が必要な道具類が収納でき、化粧ポーチ類なども収納でき実用性の高いモデルである。
シャネルブランドは、女性にとって社会的自立と高級を保有できる経済力の象徴を世間にアピールすることができるであろう。
大半のファッションシーンにも合うブラックカラーを採用していることで、デイリーからデートシーンまで幅広く使用することが可能である。
弱点としては、マチが狭く収納力に若干の問題があること。それとショルダーに関して、重い荷を入れると、伸びやすく劣化しやすいことである。ただ、荷を入れるということ自体がナンセンスなことかもしれない。
収納する持ち物は極力少なくして、携帯・財布・簡単な化粧道具と割り切って使うことで、非常にファッショナブルな装いを演出することができる。
一見高額に見えるシャネルでも、実はリーズナブルに買えるモデルは存在する
経済観念 を磨く最適な手法は 「モノやサービスのもつ価値」 を客観的に知り、普通に購入するより、さらにリーズナブルに購入できる手法を考え実践する事である。
モノやサービスのもつ価値については、あらゆる分野で、ある程度の相場が、アタマの中に入っていると何かと便利である。
例えば、主婦の人であれば、日々食材における最適な質と価格帯をアタマに入れているが、それを高級ブランドやより高額な商品に応用すれば、より経済的な効果を高めることができる。
上記は、「オークデータ 」で、シャネルのショルダーバッグのカテゴリーで、約 5 年間の総落札額と平均落札額を示している。
平均落札額は、当初 約 55,000~65,000 円付近を上下しているが、大きく上昇もせずに比較的安定しており横ばいである。また総落札額は、約 3 年間は上昇傾向であったが、ここ 約 2 年弱ほどは下落に転じ、高騰化に歯止めが掛かったようである。
今回のモデルよりも、平均は若干上であるが、状態の良くないモデルも多く、ヴィンテージ商品が多いブランドの場合、似たような相場になる。
ただ、定番の人気でなければ、相場は即下落するので、安定的に相場を形成しているという事は、根強いブランド力と人気を維持できているからである。
今回の買取査定額は、約 47,000 円前後と、当初の約 15,000円よりも、約 3 倍以上の買取査定額を引き出すことができた。
このように中古市場でのカンボンラインは、比較的リーズナブルであり、チェーンショルダー等に比べれば、あまり気づかれていないが、半額以下で安く買えてしまうシャネルの入門モデルなのである。