基本データ : ルイ・ヴィトン モノグラム ティヴォリPM M40143
- 開閉形式 :ファスナー開閉式
- 型番 :M40143
- 内側 :オープンポケット×1,モバイルポケット×1
- 素材 :モノグラム
- 底面 :底鋲×5
- 付属品 :純正保存箱・純正保存袋・カード類
- サイズ :約 W 30.0cm ×H 23.0cm×D 16.0cm
- 参考国内定価 (当時) :約 152,000円 前後
衝動買いした未使用品についてアドバイスどおり保管しその後買取に出した
今回の事例は、正規店でつい衝動買いしてしまった後に相談が寄せられた案件である。その場の雰囲気は独特で、つい触手が伸びバッグを買ってしまったようである。
買った後に世間話で、私のブログを見ている知り合いなので、年末あたりにその他もまとめて売りに行く事を相談された。
その場合、ある程度の日数があるので、箱に入れて保管することを勧め、今回クローゼットが一杯となり、そろそろ年末も近づいてきているので、このあたりで、大掃除に向けた 断捨離 を行ったわけである。
今回、保管に関してのアドバイスは、主に二つ指示通りにしてもらっていた。
一つ目は、ヌメ革についてであるが、ヴィトンの場合、経年劣化や手汗や手垢で、飴色に変色してしまうことが多い。
その場合、ご自宅にあるツヤのあるパリパリとした市販の「透明OPP袋 」などを包装する箇所に合うように加工し、ハンドルや本体を綺麗に包んでおくこと。
二つ目は、その本体を布袋に入れ、純正保存箱も市販の「OPP袋」などで簡単に包装しておくこと。
また。ハンドルや本体側面が型崩れしないように、しっかりと箱とのクリアを開けて、購入した時と同じ収納の位置に収め、箱の上に何も乗せないようにして、水平の棚などに保管することである。
では、さっそく「オークファン」を使って落札相場データを収集し、過去落札されたモデルの新品に近いモデルの最高落札相場付近を見ていこう。
経年で使用感があるヴィンテージ品もあれば、未使用品なども多い売りやすい市場
取引上位の価格を見ていくと、 約 134,000 円が上限で売れているようである。それから徐々にだが取引額が下落している。価格を調べていく過程で大事なポイントは、モデル全体の平均取引価格を知ることが重要である。
ルイ・ヴィトン モノグラム ティヴォリPMに関して言うと、経年で使用感があるヴィンテージ品もあれば、未使用品なども多く、比較的流通したことが過去のデータで明らかになってくる。
つまり、それぞれの状態で、買取の査定ランクをつけやすい相場となり、横比較しやすいモデルと言うことが分かる。
約 10 年間の平均価格帯は、約 50,000円前後なので、最高価格から類推すると、約 80,000 円前後が買取査定額になってくることが、大よそ分かってくるのである。
リセールバリューに関して言うと、約 52 %前後とまずまずの結果が得られそうなことが、データを見ると明らかになってくる。
ルイ・ヴィトン モノグラム ティヴォリPM
次に同モデルのデザインや機能面の簡単な説明をしておきたい。モノグラム ティヴォリPM の大きな特徴は、その魅力的なフォルムによるところが大きい。
扇型に切り取られたような優雅なフォルム。光沢の美しい革に、一目でわかるモノグラム・パターンが全面に施され、中央には両面から織り込まれた女性らしいプリーツが特徴的なバッグである。
また、両側面に織り込まれたプリーツについては、両端部が扇のようにまっすぐとするデザインでは、プレス板のようなデザインとなりがちであるが、上品な女性の為に持たれる事を想定して、見事に優雅な表情を演出することに成功している。
楕円のロール状トップハンドルのデザインは、手にもって良し、肩から掛けても良しと上手く表現されている。
通常のレザーモデルは、重くなりがちであるが、同モデルは比較的軽く、数多くのレザーモデルの中でも軽量の部類に入る。内装は、シンプルな作りで、大きく収納力もあり、内部のポケットの装備も十分である。
開閉面は、ファスナー開閉なので、すべて開き切る開口面は、大きく取られており、機能面での使い心地の良さは非常に高い。全面的にコンパクトで、日本人体型にあった大きさなので、比較的小柄な女性でも持つことができる。
空荷でも自立でき、そのまま置いておいても、問題はない。ただ一点弱点を上げるとすれば、パンドル面のヌメ革についてである。
どうしても持ち手は、利き手で持ちやすく、また肩掛けに関しても、自分が掛けやすい方にショルダーバッグとして利用することが多いと思う。
その場合、この取っ手では、型崩れが起きやすく、使っている方向にロールが曲がってしまう可能性が高い。またその持ち手垢や汗などで、変色が起こりやすい。
本体側面に関しても、いつも身体を密着させると、ヌメ革面に変色が起こりやすく、そのあたりの経年劣化をどう考えるか、その保有者の女性の感覚によるだろう。
ブランド企業の値上げ、中古品の減少、ヴィトンの人気高騰から価格は上昇傾向
Reference:Aucdata
上記は、「オークデータ 」でルイ・ヴィトン モノグラム ハンドバッグのカテゴリーで、約 5 年間の総落札額及び平均落札額である。
総落札額は、約 2 年ほどは、約 3,000~4,000万円を上下している落札額であったが、ここ約 3 年ほどは、約 4,000~5,000万円を上下しており、徐々にではあるが、総額が上がってきている。
二次市場に出される数は、ここ数年間は数は多くなく、またブランド企業の値上げ改定、ヴィトンの人気高騰から、高額モデルを購入できる経済力のあるユーザー層が主な相場にみえる。
また、約 5 年間の平均落札額は、 約 15,000~20,000 円付近を上下。その後、徐々に平均落札額も上昇。現在では、約 30,000円に届こうとしている。
今回、買取査定に出してみたが、約 79,000 円前後の査定結果であった。未使用品なので、これ以上強気の査定をする業者さんもあまりいないと思うが、ルイ・ヴィトンのブランドの底堅さを改めて認識した次第である。
ブランドの強さの証明とは、中古モデルとなっても、大金を掛けて欲しいと思うかどうかで、強さが客観的に把握できると思っている。
ブランドも含め、価値のある中古モデルとは、人気投票と同じく、状態の良いモノを一定の割合で、割引されて買えることは非常に魅力的に映るであろう。
ルイ・ヴィトンは、高級ブランドを購入する際には、入門となるブランドの代表である。初めてブランドを保有したいと思う人にとっては、最適といっても過言ではなく、扱いやすい優れたブランドというのは、いまだに変わることはない。