【 Supreme LOUIS VUITTON 】シュプリーム ルイヴィトン iphone7 フォリオ エピ 限定アイテムは若返りを図りたい老舗とラグジュアリーの霊気の欲しい新興の利害が一致した相乗効果モデル

基本データ ： シュプリーム ルイヴィトン iphone7 フォリオ エピ M64498

 

• 型番：M64498
• 定価：42,120円
• 買取(高騰時)：120,000～160,000円
• 実売(高騰時)：～200,000円 程度
• モデル：iphone7 フォリオ エピ
• 付属品：純正化粧箱/保存袋/冊子類
• サイズ：約 16.5cm×8.5cm × 1.0cm

 

去年の夏を騒がせたルイヴィトンとシュプリームのコラボレーションアイテム

 

ルイヴィトンとシュプリームの「2017-2018 秋冬」コラボレーションコレクションが、2017 年 7月中旬から、ヴィトンの一部直営店で一般販売されたアイテムである。

先行し、2017 年6月30日から、全世界の主要 8 都市 (東京、北京、ソウル、ロス、マイアミ、ロンドン、パリ、シドニー) で ポップアップ・ストア形式で販売された。

限定品のため販売当初から人気が殺到し、ストアには、抽選券が配布され、それを求める人で連日行列ができたのは記憶に新しい。

 

一般人が入手するのは簡単ではないこのモデルをどう入手したのかと言うと、はっきりとはいえないが、抽選券をプレゼントされた次第である。

その際の販売している期間は、仕事などで忙しく行くことができなかったのだが、そのことを正直に話し、頂いた本人に一度お返しして、気持ちだけで充分であり、もしあなたが仮に行くことが出来たら、あなたの希望のモデルを購入してきて見せてほしいと告げた次第である。

個人的な記念日も近かったこともあり、プレゼントを頂いた本人から正式に、今回のモデルをプレゼントされた次第であるが、逆に言うと、返したプレゼントが戻ってくるとは思わなかった。

昔、仕事で助けられた恩もあり、また当ブログのファンとして、一度取り上げてくれれば、ありがたいという事なので、こうして取り上げているのであるが、そうなると、実は使う意味 (ヴィトンのファンであるが、シュプリームのファンではないので) がなくなり、そこで少し前であるが、やむなく買取査定に出したわけである。

では、さっそく「オークファン」を使って落札相場データを収集し、落札されたモデルの新品に近いモデルの最高落札相場付近を見ていこう。

 

価格が高騰しその価格が定価のような状態が続き一定の価格帯におさまる

 

 

オークション取引上位の価格を見ていくと、 約 120,000 円が上限で売れているようである。最近ではメルカリなどもあるが、さらに下落しやすいので、あまり考える必要はない。

オークション価格が、もっとも実勢を表しているので、調べるのであれば、私たち買取を依頼する側は、オークションを調べるべきであろう。

オークションについては、徐々にだが、取引額が下落しているが、限定数量のためか、価格が下降傾向にあるなか、高額に売られているモデルも多数存在する奇妙な相場である。

価格を調べていく過程で大事なポイントは、モデル全体の平均取引価格を知ることが重要である。

買取相場に関しては、約 120,000～160,000円が高騰時では査定されていた。実売については、約 200,000円程度でいまだに売られている。同モデルについては、約 4.74倍の高騰である。

そうなると、正規価格以上の買取査定は確実であり、何倍も高値で売れるコラボレーションモデルは、多くの転売業者がヴィトンの店舗の前に並ぶには ある意味当然なのである。

リセールバリューに関して言うと、約 200 ％以上と驚異的な結果が得られそうなことが、データを見ると明らかになってくる。これがブランドの力なのである。

 

Supreme LOUIS VUITTON シュプリーム ルイヴィトン iphone7 フォリオ エピ

 

 

シュプリームについて：シュプリームはアメリカのファッションブランド。94年、ニューヨークにてジェームス・ジョビアがスケーターのための「シュプリーム」ショップをスタート。以前にジョビアは、ステューシーのショップをショーン・ステューシーとともに展開していた。ニューヨークのシュプリームは、スケーターたちの情報発信基地的な役割を果たし、独自の地位を築き上げていった。参照：ファッションプレス

 

 

次に同モデルのデザインや機能面の簡単な説明をしておきたい。外装面は赤で統一されたエピレザーをベースに、シュプリームのロゴが裏表に連続されて表記されており、LVのロゴも前面に記されている。

内装面は、ヴィトン特有のレザーが配され、左側下面にヴィトンの表記がなされている。同左横には、簡易ポケットと縦にフリーポケットがついており、右上部スマートフォンカメラレンズ用の開口が施されている。

全体的にみると、ヴィトンエピモデルにシュプリーム色を使い、ロゴをプリントされているのみであるが、存在感は抜群である。エピにおいては、ヴィトンの柄を知っていなければ、あまり知られていない柄であり、主に男性向けのテイストである。

ターゲット層は、主にエピを買わないシュプリームのファンである若年層に絞られている。個人的にも持っていても、似合わない年齢であり、保有できる期間も短いであろう。

この手のコラボレーション商品特有である「どちらのブランドの品質をベースとするか」という点においては、ヴィトンは譲れないは当然である。

その点、シュプリームなどのストリート系ブランドにおいては、品質よりも流行りが根底にあり、誰に着させたり、持たせたりを重視している点において、お互いの「良いトコどり」をしている上手い商品だと感じた次第である。

 

若返りを図りたい老舗とラグジュアリーの霊気の欲しい新興の利害が一致したコラボ

 

Reference：Aucdata

 

上記は、「旧オークデータ (2018.06.30終了) 」で、ルイ・ヴィトン / シュプリーム / iphone用ケースのカテゴリーで、約 5 年間の総落札額及び平均落札額である。

総落札額は、ヴィトンは、約 3,000～4,000万円前後、シュプリームは、約 500～1,000万円前後、一般は、約 4,000万円前後あった数字が、約 2,000万円前後まで下落している。

iphone用ケースのカテゴリー関しては、衰退カテゴリーということが数字でわかってくる。ヴィトン並びにシュプリームが、ある時期だけ突出している時期があり、2017年の7月あたりだけは、ヴィトンの総落札額が、約 2.0 倍以上跳ね上がっている。

また、平均落札額においても、シュプリームが約 38,205円と普通の iphone用ケースの価格よりも、約 24.3 倍ほどの平均価格となっている。

これはもちろん他のモデルもあり、一概に判断できないが、定価が、約 40,000円前後のモデルをみると、あまり変わらないというのがわかる。

シュプリームの単体平均では、約 4.2 倍以上の価格上昇が得られている。つまりコラボレーション効果で価格が高騰し、同時に転売が行われた。

一方でヴィトンを見ると、約 1.7 倍程度の上昇が得られたのみで、それほどインパクトは少なく、出されている数も大きく違うことから、当然といえる。

買取査定についても、約 110,000円前後を付けていただいたので、ちょっと高騰していて怖かった次第であるが、約 200,000 円前後で売るとしたら、それはそれで業者としては、買い得であったのではと思う。買取査定額は、約 261 ％増である。

 

コラボレーションモデルについての経緯は、ルイ･ヴィトンの 会長 兼 CEO の マイケル・バークの着想であったという。

その意を受けて、ルイヴィトン メンズ･コレクション アーティスティック･ディレクターである「キム･ジョーンズ」が、インスタグラムでコラボレーションを示唆する投稿を行ったことで、コラボすることが知られたわけである。

現在流のコラボレーション戦略が取られており、発表もインフルエンサーであるディレクターの SNS でのマーケティングは大成功であることが、上記の結果でわかってくる。

顧客層の若返りを図りたい老舗であるルイヴィトンとラグジュアリーの霊気の欲しい新興ブランドであるシュプリームの利害が一致したコラボレーションはさすがいえ、相乗効果が高いコラボレーションである。

比較的、若年層にも広がりを見せたルイ・ヴィトンであるが、個人的に言うと、多くの若年層においても、実はルイヴィトンは憧れであり、欲しいと思う一定の層は確実に存在しており、その価格で大きなネックとなっているだけである。

比較的誰でも知っている高級ブランドが、リーズナブルに買えるのであれば、いくらいらないと思っていても、コスト的に余裕で買えるのであれば、誰でも喉から手が出るほど欲しいものである。

その点においても、新興ブランドを上手く引き込んで使い、自らのブランドの宣伝と捉えれば、その効果は十分に高く、北米並びに世界の市場を見てきたマイケル・バークのセールス戦略は流石と言えるだろう。