ウブロ ビッグバン エボリューション Ref.301.SM.1770.RX
ゴールドケースにラバーストラップを組み合わせたスタイリッシュなモデルで、1980年にデビュー。スイス時計界に新風を巻き起こす。最大の特徴は、フランス語で「舷窓」 を意味するブランド名通りの丸型のビス留めベゼル。王族の愛用者が多いことから「王の時計」とも呼ばれる。時計界の盟主で、現会長のジャン=クロード・ビバーが CEO に就任した翌年の 2005 年には、スイス伝統の技術と革新な要素を融合し「フュージョン」をコンセプトとして掲げた「 ビック・バン」 が大ヒットする。現在はサッカーワールドカップの公式時計を務め、フェラーリとパートナーシップを締結するなど時計界に留まらず、様々な分野で存在感を示している。参照:腕時計の教科書
数は少ないがステンレス素材ゆえに比較的安価に取引されている
ウブロ ビッグバン エボリューションの中古相場はどうなっているのか。さっそく オークファン を使い相場を見ていこう。
まず、オークション相場については、約 800,000円後半で推移している。上位価格は比較的安定しており、その他ECモール等と価格差はほとんどみられない。
最近では、オークションで少なかったウブロの良質なモデルも出品されるようになってきており、中古市場でもその知名度が上がってきている。
今回は、カカクコム の価格推移グラフも参考に価格をみていこう。ここ 2 年間の推移であるが、平均価格は徐々に下がりつつある。
同モデルについては、数年前に入手したが、その後 コレクション整理も兼ねて、買取処分することにした。
こうしたサイトで、価格推移を見られるようになり、実際の買取価格の変化を見る事ができ、最適な売り時や買い時を判断できる。
実際に業者が販売している EC サイト (大半の場合) での価格推移ゆえ、オークション相場よりも、高めに設定されていることで、どこまで買取価格を引き上げることができるか容易になったのである。
また、今回の Aucfan Pro Plus では、過去約数年のデータ価格下位面に、本物かどうか疑わしいモデルが多数見られた。
ラグジュアリーブランドの中でも、取引数が少なく、あまり見られない希少ブランドは、多くの偽物らしきものも出品されているのである。
その場合、ほとんど平均価格のデータが使えないのだが、先日より取引されている形跡が見られ、使う予定のなかったカテゴリーデータを取り上げることにした。
上記のデータを見ていくと、平均価格帯となるデータが見られ、若干使えるデータとなりつつある。
今回のような廉価版が、多数市場に出回ると、より正確なデータを取ることができ、売買への指針に使えるのだが、玉石混交のヤフオクでのデータは誤差が出やすい。
そのような疑わしい取引を含めなければ、データとして使えるわけだが、Aucfan Pro Plus がしっかりとしたデータを提供するのか、引き続き推移を見守りたい。
HUBLOT Big Bang Evolution Steel Ceramic Ref.301.SM.1770.RX
フュージョンコンセプトを貫徹する ステンレス系 廉価モデル
ウブロ ビッグバン エボリューション 44 mm Ref.301.SM.1770.RX ステンレス系の基本形モデルである。
ウブロは、多くの優れたモデルを出しているが、最も人気が高いモデルが「ビッグバンコレクション」と言っても過言ではない。
ウブロ ビッグバンは、伝統と革新の融合 フュージョン・コンセプトを掲げた大ヒットモデルであり、基本を手堅く押さえたデザインである。
ウブロは、上顧客からの注文が多く、あっという間に限定数を売り切ってしまうわけだが、王族の愛用者が多く「王の時計」とも呼ばれる。
ウブロ ビッグバン エボリューションについては、ゴールドケースに、ラバーストラップを組み合わせたスタイリッシュなモデルが、1980年にデビューして以来、定番の素材選定とイメージカラーの印象が強い。
今回のモデルは、その流れを汲みながらも、素材については、廉価版のステンレス素材である。
これによって、非常にリーズナブルに入手することができ、ビッグバン コレクションの入門機としてオススメである。
では、簡単ではあるが、同モデルの紹介をしておきたい。
2005年に登場した「ビッグバン」は、スイス伝統の技術と革新な要素を融合し「フュージョン」をコンセプトとして掲げ、世界的にも大ヒットしたシグネチャーモデルである。
ビッグバン「301.SM.1770.RX 」は、ケースサイズが 約 44mm、材質は、ステンレス と セラミック と ブラックラバーが基本構成となっている。
フランス語で「舷窓」を意味するデザインの根幹を成すベゼルは、ブラック系セラミックであり、ウブロのトレードマークのひとつである 6 本のチタニウム製 H 型ビスが装備。
ブラックカーボンダイヤルを採用し、日付表示、クロノグラフ(60秒・30分・12時間計)、スモールセコンド、針とバーインデックスは、夜光も装備されている。
また、ケースサイドに配したグラスファイバーのブラック系の素材が立体感を生み、メカニカルな印象を引き立てる。
裏面を見ると、ステンレス製の「舷窓」をイメージしたデザインを採用し、シースルーバックとなっている。
内部機構について、ムーブメントは「 HUB4100 」自動巻ムーブメントを搭載。バワーリザーブは、42時間と全方位的に隙の無い仕様を整えてきている。
ラバーベルトについては、抜群の装着感であり、若干付けにくさはあるが、慣れてしまえばあまり気にならない。
44mm ケースは、なかなか大きくみえるわけだが、装着してみると腕にしっくりとなじみ、精密なメカを装着しているようで、精悍な印象を与える。
これで、ステンレス系がギラギラとしていると、途端にムードがなくなってしまうが、艶消しのメタルケース と カーボン、グラスファイバー、ブラックラバーは、非常に秀逸な組み合わせであり、ウブロお得意の「異素材ミックス」シリーズの真骨頂といえる。
今回のモデルについては、保有して1.2年で、コレクションの整理のため、買取に出した次第である。
当時の国内定価は、約 1,555,000 円前後だったと思うが、現在は状態の良いモデルについても、中古市場では比較的安価に取引されている。
同モデルは、去年の今頃ぐらいに買取に出し、約 910,000円前後で取引が成立したが、現在では若干値が落ちてきている。
この手の趣味性の高いモデルは、売れるまで早いか、ずっと残るかというモデルであるため、多くの業者は安めで買取価格を付けてくる。
ということで、早めに売却をすることで、大きな値崩れが起きる前に、取引を完了することが出来てホッとしている。
逆に入手したいという人であれば、価格もこなれてきており、状態の良いモデルが入手しやすく、ウブロの入門機として最適な一台となるだろう。