未使用で新しい年代ほど価値が高い “シャネル・ブランド” 特殊人気モデル
シャネル ココ・コクーンMMである。定番ラインの亜流的なポジションに見えてしまうモデルであるが、非常に軽量で使いやすさを追求した秀逸なモデルである。素材がナイロンベースなので、傷や破れが出やすく、スレも出やすいのが弱点である。
今回は、知人のココ・コクーンの売却における内容であるが、不思議なのが、まったく使っていない未使用に近いと言う事である。
棚の中に閉まわれ、そのままにしていたようである。中古市場の中で、最も程度の良い条件と言え、未使用同然の高級ブランド。業者が欲しいと思う商品のひとつなのであろう。
個人的に言えば、ブランド品における中古相場は、蓄積したいデータであり、そのデータにおける記録を残しているのが、当ブログの目的のひとつである。
ひとつひとつの購入した高級ブランドのモデルが、購入者がどのような過程で購入したのか、その背景を探るのが個人的には好きなのである。高級ブランドを通じて、その背景を理解し、記録しているのである。
【基本データ】
- ココ コクーン COCO COCOON
- 素材:ナイロン/レザー
- 定価:約 150,000~程度
- 機能/内外:ファスナーポケット×1/ポケット内:ストラップ×1
- 付属品/保存袋・ギャランティ・シリアルシール・説明書
- サイズ・開口幅 約 41.5㎝ 高 32.5㎝ 奥行16.0㎝
- ハンドル/長さ約 45.0㎝
数が少なく希少な事から比較的「程度と年式」によって値崩れのない安定相場
今回は、知人の友人女性の案件の売却であるが、昨今は女性からの依頼が特に多い。知人がブログの読者で、その友人が困っているという事なので、相談だけでも乗って欲しいという事である。
なんでも、30歳までに結婚する理想が砕かれた時、傷心からシャネルを購入したとのこと。
このブログの閲覧する大半の人々は、真贋についての件と良い財布や時計を探して訪問することが多いようだが、このような困り事の案件で、訪れる人も多いのである。
女性にとって高い買物は、とても重要なイベントであると私たち男性も認識できるわけだが、心の隙間を埋める為に買う事を酷く後悔しているようである。
時にブランドは、心を強くする便利なアイテムであるが、カンフル剤のように一時的な効果しかないアイテムもあるのだ。
一時的なアイテムにしないという事、長く使える良いアイテムを手にする為に「どのような心理状態で購入すれば良いのか」その部分において深く考えてから行動しても遅くはない。
では、早速案件に移るが、比較的手に入れやすい高級ブランドであるシャネルは、非常に優れたアイコンブランドあること。
オークションが適正である条件を前提とすれば、高いリセールバリューを誇っているが、このモデルの価格はどのくらいになるのか。今回も、オークファンで相場データを見ていこう。
未使用同然の中古相場は、下値は 約 100,000円代、上値は 約 120,000~円代といったところである。ただし、私たち一般の顧客には関係はないが、業者間取引などのプロ市場は除外視である。
ただ、年数を重ねても、程度が良く保管状態が良ければ、値落ちが低いのが、高級ブランドの良さである。シャネルは、いつの時代でも定番ブランドなのである。
流行とマーケティング・テクニックだけで、高額な値段をつける三流ブランドか、元は高級ブランドだったが、アウトレットに手を染め、一時的大きく売上を上げる為に、モデルの寿命を短くし購入する消費者にツケを回すブランドが多い中、シャネルは善戦していると言え、ブランドの底堅さを見ることができる。
数が少なく希少な事から比較的「程度と年式」によって値崩れのない安定相場
さてモデルについて少し説明しておこう。サイズについてはこれよりも小さいモデルでは使いにくい。身長が約160cm以上の女性であれば、上半身を隠せるぐらいのサイズ感である。
また構造上、ファスナー開口面は小さくなっているので、モノをザックリ入れたい女性には、MMサイズからを勧める。
素材のナイロンにおいては、革製より寿命が短いので、注意を要する。ただ旅行用等にはうってつけのサイズであるが、あまり重いモノを入れて持つモデルではないので合わせて注意が必要である。
個人的に思ったのが中に入れてしまえば、結構膨らむので、小物もしくは衣類を入れるのに丁度良いであろう。
やはり旅行用などを想定するのが一番ベターで、タウンユースには若干不向きという悩ましい一面を持つが、一目でシャネルと分かりやすいデザインで、マトラッセよりも安くカジュアルにシャネルを持ちたいという女性にはピッタリであろう。
またスポーツ施設などの利用やスキーやウインタースポーツにおいて、ウェアなど収納にも良いであろう。
真贋等を行い、一通り状態をチェックして問題がなさそうなので、業者さんにお願いして何社か査定を出してみた。結果は下記である。
比較的上々な結果を得られたので、了承を取り買取依頼に応じ、売却が完了した次第である。知人も比較的満足度が高く、安心できる結果となったようである。
個人的には、ブランド力の奥の深さ、市場での力の強さは、実際現金を受け取るときに始めて真価を認識できる瞬間でもある。
高いブランドには高いなりの理由がそれぞれあるが、人の手に渡ったブランドでも、再び高い価格で売れてしまう。それがブランド力であり、信頼の証なのである。
女性にとって経済観念が優れているほど男性にモテるのである
経済観念を磨く最適な手法は「モノや金銭のもつ価値」を知り、効果的に使える手法を考える事である。モノや金銭のもつ価値は、あらゆる分野で、ある程度の相場が、アタマの中に入っているかということである。
例えば主婦は、日々食材における最適な質と価格帯をアタマに入れているが、それを高級ブランドに応用すれば、より経済的な効果が高くなる。
男性は、経済観念がしっかりした女性を結婚相手に選ぶ傾向がある。
結婚を考えていた男性から縁を切った傷心から、その後軽い買物依存に陥ったというが、女性にも色々な出来事があるようである。
買取店舗や宅配というサービスもあるが、自分ひとりでサービスを使って手間を掛けるそこまでの気力はない。
またお金に困っているわけでもなく、それでも貸したりあげたりするのはもったいないと考え、最終的に売却を考えたようだが、売ってその時の心境を思い出したくはないのが本音なのだろう。スッキリと整理したい気持ちは分からないではない。
深く詮索はしないが、高額なモデルを勢いで買うのは、今後止めておきなさいと一言だけ言っておいた。
シャネルは時に、女性を前向きに強くするブランドであるが、個人的な思い出もそのブランドと共に記憶に残るという事も忘れてはならない。
そのような意味で言うと、心理状態の高低の激しい時、安定していない時に、勢いでブランド品を買うのは止めた方が良く、計画的にかつ、経済的に余裕を持って自分をプロデュースするときに「魅力を上げる為の効果的なアイテム」として使う時にだけ買う事をすすめる。
一点豪華主義で、後は安価なノーブランドの着まわしでも、シャネルを一点持っていれば、十分映えるのである。
定期的に、このブログを読んでいる賢明な読者であれば、その一点を最も安価に効果的に手に入れる手段は、最適な「相場観と鑑定眼を養い、大胆に投資する事」であるという事は理解して頂いている事であろう。
ファッションにおける最適なリセールバリューと一次相場の価格バランスを考えて、自分が着こなすファッション・ブランドを戦略的に説明でき、アイテムを着こなしておくと、より同性の女性からも魅力的に見える。
また理知的な男性が納得できる「流行に左右されないが、自分をしっかりと表現でき、経済観念が高く、魅力的で知的な女性」に魅せる事が出来てしまう。
今回は、彼女もそれを理解し、案件を通して少しだけ知人の経済観念の成長ぶりを見れて安心した次第である。