【CHANEL】シャネル マトラッセ 二つ折 ラウンドジップ ラムスキンはリーズナブルにブランドを保有できる機能的な入門モデル

 

シャネルの財布相場は一時爆買いの影響もあったが再びコアなファンで安定してきた

 

 

• 型番：A48667
• 年式：2013年頃
• サイズ：約 W15cm×H10cm×D3cm
• 仕様：スナップ開閉 /ラウンドファスナー
• 小銭入×1、札入×1、カード入×10、ポケット×4、背面オープンポケット×1
• 色：ブラック×ボルドー×シルバー(金具)
• 素材：レザー(ラムスキン)
• 付属品：箱・保存袋・ギャランティーカード・シリアルシール

 

シャネルはここ最近高騰していたブランドであり、大半は海外 (中国) に流れていたが、その動きに変化が出てきていたのは前回お知らせした次第である。シャネルの財布におけるオークション相場は、一部の高騰モデルを除き、概ね安定している。

ブランド品の爆買いが沈静化 (中国系の古美術は別) して、比較的読みやすい市場での売却が可能となってきたので、今回もリペアをして買取などを行ってもらったので、簡単にではあるが記述しておきたい。

今回モデルについて上下反対にしているのは、リペア中でクリームがつきやすかったので、記録撮影の関係上あえて逆にしている。

 

レザーは劣化や傷がつきやすく映像を観ながらリペアを行う

 

今回のモデルは、ブランド好きのおばさんが、昔 ブティック で購入したが、現在は使用していない財布が出てきたので、リペアして、シャネルの財布の中古相場などを調べて買取を考えていきたい。

保管状態は、比較的良いが、外装レザー面の傷や折れ跡などが見られ、微細なスレなどが見られたが、軽くリペアを施し、売却価格を少しでも引き上げる工夫をすることが、高く売る為のポイントである。

 

 

この映像をよく参考するのだが、私の場合ラッカーなどは使わない。レザークリームと革靴用のスポンジ状クリームの併用で、だいたいのシャネルのレザー製品を綺麗にすることができる。

※ 買取で売却する場合は、間違ってもラッカーで塗装という荒いやり方をしてはいけない。あくまでも個人用に限っての話であるのは言うまでもない。

 

古いブランド品における高値売却の基本はリペアにあり

 

今回の財布は外装面の傷とスレなどが主に目立つ点にある。内部のレザー面は、比較的綺麗な状態であってあまり心配はなかった。比較的長く保管していたので、外装に微細な傷や汚れがあり、結構なダメージであった。

 

 

まずは、グラスファイバー系スポンジで、外装面を撫でるように清掃を行っていく。次に水を切った固く絞ったタオルで、全体的に汚れを取っていく。内外装面全体を荒く綺麗にした後、水分を軽く拭き取り、しばらく乾燥させて次の準備を行う。

 

 

外装全体が乾いてきたら、まずはレザー用の靴墨を全体的に軽く塗布していくのだが、今回はそこまでの経年劣化は見られないので、外装の表面にレザークリームでレザーの保護と艶を出して綺麗にしていく作業を行う。

 

 

手が直接あたる外装は、傷・脂汚れが多い面であり、レザー面に微細な汚れなどが溜まりやすい。比較的タップリとレザークリームを塗布して、表面の保護と艶が出るまで何層か塗布を行う。

その後、ロゴやファスナーなどの金属面は、簡易消毒を行い、ファスナー面は潤滑油を軽く塗布しておく。金属面とレザー面両面を綺麗にすると、触り心地が格段に違い、新品のような肌触りとなる。

 

 

外装が馴染んできたら、ペーパー類で軽く拭き取っていき、表面に馴染ませながら拭き取っていくと、艶とハリが出てくる。黒くわかりにくいが、一番の変化はその触り心地である。

財布においてもっとも大事なことは、人が持つ際の触ったときの感覚である。レザー面を綺麗にケアすることは、次に使ってもらう人へのマナーである。折れ痕は少し残ってしまっているが、最初に比べると、目立たずに綺麗な状態にすることができた。

 

 

シャネルの中古相場はいくらぐらいになるのか

 

今回は何度も使用しているモデルなので、若干価格は落ちてくるわけだが、現状いくらぐらいで取引ができそうなのか。さっそく「オークファン」を見てみよう。状態から言って、約 36,000～27,000 円代といったところである。

 

 

続いて、オークデータ を使い、シャネル女性用財布とグッチ女性用財布の約 5 年間の平均落札相場のグラフを作成してみた。概ねシャネルは、グッチの約 1.75 (1.5～2.0) 倍ほどの平均価格がある。

上記ブランドの同じ価格帯の財布が並んでいた場合、最初から上記の開きを認識して購入することで、万が一ブランドを売却しようかと考える際に役に立つ。

このように対抗ブランドなどの横比較し分析していくことで、ブランドチェンジを考える際の指針もできる。ここ数年 シャネルの平均価格は、グッチよりも上回っていることが、二次市場を通じて視覚的に判断できるのである。

 

シャネルは真贋の判別可能な事とその状態を確認してから売買する

 

買取価格の結果から言うと、約 26,000 円の買取額をつけた業者に買い取って頂いた。何社か査定してもらい、いちばん高くつけた買取額を選ぶこととしたわけだが、最終的に「次のお客さんがいる業者」がもっとも高い買取額をつけてくれた。

次の買い手がいる場合、安心して買い取ることが可能となり、買取額ギリギリまで引き上げて頂けたので、業者には感謝している。このように、相場を知り、ある程度までの買取額を把握できていれば、あまり無理をせずに取引が可能となるのである。

 

 

また、高級ブランド品を購入する場合、現在の高級ブランドの立ち位置というか、どのくらいの価値を感覚的にでも把握しておくことは重要である。上記平均落札相場図のように、常に視覚的に具体的な数字を把握しておくことは、購入する際の指針となるであろう。

もちろん、あなたが好きなブランドを購入すれば良いのだが、購入後、なにかに困り、仮に売ることになった場合、その落差を感じるのは忍びないと思っている。また、お買い得な中古品を選ぶ場合、状態を考える事が最も重要である。

シャネルの場合、内側がベトつくタイプのモノが一部含まれてくる。アジア圏では、欧州圏と違い、その湿度の違いが影響しているようであり、気候がアジアでは適さない事が往々にある。

さらに財布は荒く使われることが多く、手垢などが多くついたモデルも多数見られるので、未使用品がもっともリスクは低くなる。シャネルの中古品は、比較的安く買える分、リスキーな面も合わせて考え、購入をする事が重要である。

ギャランティーカード・シリアルシール・外箱や布袋なども揃っているモデルを選ぶ方が良いであろう。最低限カードとシールは一体であって、真贋する際の保証となる。必ず揃っているモノを選ぼう。

また、百貨店で購入したモデルは、百貨店シール付きもあるので、百貨店のシールも併せて付属しているのかどうかも購入する前に確認しておく方が無難である。

次に購入する際に、現在保有しているモデルの売却する場合については、簡単に清掃やリペアしておくと査定額も引き上げやすい。

売却した業者に言わせると、持ってくるお客の大半が、酷い状態で持ってくる場合が多く、ある程度のリペアを施したモノを持ち込むのは珍しいという。その分、買取価格が上昇しやすいので、手間を省いてはならないと考えるわけである。