生命保険は加入しない事を前提に最低限の保険で他は貯蓄に回す方が賢明
日本人は生命保険好きで、他の先進国に比べ、約 3倍の保険料を支払っているという。
大半の人は生命保険を「原則として加入するもの」と考えているようだが、正しくは「原則として加入すべきでないもの」とお金の基礎知識の山崎氏は指摘する。
さらに詳しい内容は【 図解 山崎元のお金に強くなる! 】を参照して頂きたい。
つまり大半のケースにおいて生命保険は不要という事になる。最悪なケースは社会人になったのをきっかけに保険に加入する事である。
これについては私自身がかなり苦労して、保険を掛けてしまった経験からもわかり、支払いのキツさは今考えても嫌なものである。
私が経験した事なのだが、会社にセールスの女性が来て、会社の上司や先輩に「保険ぐらいに入っとけ」と言われ入ってしまったのが運の尽きである。
このように保険をなんとなく入るものと考えると、あなたが一生お金で苦労することになる。それ以来、保険レディは金喰いの害虫だと思っている。
生命保険は加入しない事を前提に最低限の保険を掛け他は貯蓄に回す方が賢明である。この事に気づきそれ以来貯蓄スピードは格段に上がった。
何も保険会社を助ける必要はないのである。
私たちにとって「保険は損する賭け」であり必要最低限の保険に泣く泣く入る
保険は損する賭けが本質であると山崎氏は指摘する。保険会社が存在し、儲かっているのは、それだけ契約者が負け続けている事が前提にある。
保険会社の手数料には、付加保険料という保険会社の営業活動や、運営経費に使われる費用を私たちは余分に支払う必要がある。
生命保険各社は、付加保険料を開示していないという問題が散見されるという。生命保険業界の闇ともいえる。
一般的には保険料の2~5割という投信に比べても桁が一つ違う「べらぼうに高い」水準で私たちはお金を絞り取られることになる。
つまりあなたが多くの保険に入っていれば、それだけ保険会社を儲けさせる事に繋がり、あなたは損をしていることになる。貯蓄感覚で保険に入りまくるという事は損を拡大させているのである。
そう考えると、10年~20年くらいの期間限定にして、掛け捨て死亡保障の定期保険(特約無)にし、保険料の安いネットの生命保険会社から選ぶ程度で十分なのである。
すべてにおいての基本的なサービスを考える着眼点であるが、販売者の取り分が分からない商品にお金を出さないほうが賢い選択ができるであろう。
保険は必要最小限のものでよく、その他の保障サービスは基本的にいらないのである。
お金を賢く使う生命保険加入の 3つの条件と原則 3か条
生命保険加入の原則 3か条
- 100%納得できる保険以外には入らない
- 特に医療保険(ガン保険を含む)には入らない
- 独身の新入社員は生命保険に入らない
生命保険加入の 3つの条件
どうしても生命保険に入る必要があるなら、❶ の10年~20年くらいの期間限定にするは、子供が大きくなる、又はある程度の貯蓄ができたら死亡保険金は不要であり、❷ の掛け捨て死亡保障の定期保険(特約無)にするは、特約のないシンプルなものにして安価にして、❸ のネットの生命保険会社から選ぶは、共済保険と比較して安いほうに決めれば良いのである。
大半の人にとって基本的に積立も特約も必要なし
基本的に死亡保険は掛け捨て型であるが、返戻金があるタイプは保険料が積立てになっているが、積立は自分ですれば良いのである。
つまりは最低限の期間・掛け金・保障の加入のみを考えると、積立や特約はお金の無駄であり、掛捨は損ではなく賢い選択ということになる。
その分を貯蓄や投資に回せば、増える機会は大幅に増えるのである。つまりはお金が戻ってきても、払った以上に戻らない限りは、保険は損失なのである。