運用の難しさを選ぶ貯蓄よりも貯金の方が簡単である
運用の前にまずは貯金の習慣を身につける事。これが最もお金に困らない生活ができる正攻法である。
同じ収入だとしても、貯金額は人それぞれである。自分より収入が少ない友人の方が、貯金額が多いという経験をした人も多いのではないか。
お金の基礎知識を教える山崎氏は「支出・貯蓄の習慣」は経済的豊かさを考えるうえで見逃せない要素であると指摘している。
さらに詳しい内容は【図解 山崎元のお金に強くなる!】を参照して頂きたい。お金についてあまり知識がない方にも分かりやすく指摘してくれるので、一読して頂きたい。
いくら稼ぎが大きくても使う額が大きければ同じである。時として「稼ぎの多寡」よりも重要になることすらある「貯金と浪費」の習慣をいかにコントロールするかで生活の豊かさが変わってくるものである。
例えば貯金額が100万円の人が 1 年間で 50 万円資産を増やしたいなら、年率 50% の利回りで運用しなければならない。
これはかなりの高いハードルである。一方で、月に4万円強貯めれば 1 年で 50 万円になり、1 年間で 50 万円貯金するのはそう難しくはない。
この点では、資産運用よりも貯金のほうが現実的に資産を増やせると言える。私も貯金を実践しているが運用よりも簡単である。
また、仮に 1 年間に 50 万円を手にしたいなら、運用の元本が 1000 万円あれば、5% の利回りでも可能になる。
運用の前に、まずはある程度の「元本を増やす」つまり貯金額を増やすことが大切と言える。貯蓄は貯金がある程度の元本になった時はじめるものである。
資産を運用する貯蓄方法を覚え実践するよりも、まずは貯金方法を覚えて「貯金体質」になることが安全かつ優れた方法なのである。
給料から天引きし残りの額で生活する天引き貯金方法
貯蓄の前に貯金ができないタイプにオススメなのが、給料から「天引き」して貯蓄口座に入れてしまい、残ったお金で生活する事である。
給与が振り込まれる口座から、別の口座にお金を移すだけで、手をつけづらくなるという古典的だがシンプルな方法が効果が高い。
多くの人々が言う「手取りの 3割」が貯金できれば最も効果が高くなる。3 割の根拠は、多くの人々が心配している老後の生活面であるという。
老後に、おおむね現役時代並みの生活をするに十分な貯蓄割合が約 3 割になるようだ。これについては多くの人の平均なので、必ずしも当てはまらないかもしれない。
しかし給与の3割も残す事ができるなら、時間が経つにつれ、大きな貯金額となるのは確実である。
公的年金の事も考えると、現役時代の給与の 2割~ 2割 5分 くらいを貯蓄できれば十分であるという。自分の 7 割程度の収入で暮らしている人をまずは探していく。
給与が自分の 7 割程度の人のライフスタイルを参考にして、まずは貯金体質を目指す事が重要である。基本的な戦略は、貯金で運用の元本形成。給与天引きが最善策なのである。
現金主義方式の支出コントロール法
- 手取り7割の人をお手本にする
- クレジットカードは基本的に使わない
- 月 2回 2 週間分の生活費を引き出す
- 手取りの3割を貯蓄するためには「7掛け」で生活するペースをつかむ
- カードは支出把握を困難にしやすい「借金の元」ポイントも余計な支出につながりやすい
- 1 回につき 2週間分の生活費を引き出す。1 回目の現金が 2週間たたないうちになくなれば、月の後半に支出を引き締めよう
これについて言えば、最初の頃に実践していた方法である。まずはシンプルな3つのコントロール方法で仕組みをつくり、後であなた自身に合った貯金法を実践していけば良いのである。
新入社員が1年目に身につけたい習慣
新入社員の場合は、貯蓄の前に社会人生活に慣れることが先決である。まずは収入の中で生活する感覚を身につける方が良いだろう。1年目は「借金しなければ合格」と考えて、貯金体質になることで、少しずつ貯蓄の感覚を養う。
2年目からは貯蓄口座を作り、天引きでしっかり貯蓄していきながら、余ったお金で貯金をさらに実践していく。クレジットカードは使わずに、現金で生活することが収入管理の秘訣である。ある程度の体質改善ができるまでカードは保管棚にでも締まっておこう。
サイフの使い方だけで100万円貯めるシンプルな貯金習慣
【年収200万円からの貯金生活宣言】の横山氏のやり方は、かなりシンプルだが実践しやすい内容となっている。
それは「毎週月曜日に定額をおろして財布に入れておき、そして財布の中身が今いくらあるかを常に把握する。」たったこれだけで横山氏は毎年100万円貯めれているという。
貯金への道はメタボ対策と同じというが、まさに貯金とダイエットは似たところがある。
毎週月曜日に定額を「今使えるお金」として財布に入れ、このお金が日々どのように変わっていくかを把握することで、毎週ごとにお金の使い方を把握することでやりくりをしていくという。
私が実践している100万円を貯める”節約貯金”法
横山氏について近い方法であるが、これについては私も実践しており、私の場合これに少し手直しして自分流として実践している。
つまり、使った差額だけをおろすということに切り替えた次第である。毎週月曜日に定額をおろすのではなく、出費前に「前回分から余った差額をおろし常に自分が必要な金額をキープ」しておくのである。
横山氏のやり方は毎週月曜日に定額(例:1万円)を下ろすが、例えば私の場合今週は約6千円を使ったなと財布の中身が約6千円余ったら、次の週に約4千円をおとし常に1万円にしておくというもの。
何ヶ月か実践して、毎週ごとの平均額がおおよそ把握できれば、徐々に平均額に落としていくのである。こうすることで、使うという金額自体が減り、常に一定額が残る習慣を築く事ができるのである。
私はこれで、毎年100万円を貯める事に成功している。現在約 3年目の実践結果である。まさにゲームのように楽しんでいる。