消費者金融も銀行もローンの金利が高いのは皆同じである
原則として、個人が「していい借金」はないと考える方がいいと、お金の基礎知識の山崎氏は指摘する。さらに詳しい内容は【図解 山崎元のお金に強くなる!】を参照して頂きたい。あえて借金をしていいのは、会社だけという。
会社は経営の為に借入金する事があるが、それはビジネスとして綿密な計算をして行っているからにほかならない。
会社にしても、お金の運用という面では借入金は不利になる。融資における条件は中小企業ほどキツイものになっており、返済も大変である。
それに比べ、大企業は良い条件で銀行からお金を融資する事ができるが、それをもってしても、運用による金利よりも借入金の利息の方が大きい事が大半である。個人の場合はさらにキツくなる。
借金の利息は非常に高いので尚更であり、消費者金融であろうと、カードローンであろうと、銀行からの住宅ローンであろうと、同じである。
借金は時としてチャンスを活かす効果的な手段となることもあるが、原則として「損」であると山崎氏は教えてくれる。
特に身の丈に合わない借金は絶対に避けるべきであろう。キャッシング即日ローンやカードローンをする仲間を多く見てきたから、これについては同意である。
まず考えられることは、資産の運用よりも借金返済をする方が効果的である。借金返済こそもっとも投資効果の高い資産運用なのである。
借金返済はリスクゼロの金融商品
仮に、2%の金利でお金を借りられるとして、借りたお金を元金とし、株式投資で運用すると仮定する。株式に期待できるリターンは約 5%と出来れば、差し引き3%で運用できると考える人もいるかもしれない。この仮定は間違いと山崎氏は指摘する。
利回りを考える際は、同じリスクを含むもの同士の比較で考える必要があるという。お金の損得を判断する際には、リターンだけを比べるのではなく、リスクも合わせて考える必要がある。
これについてはそのとおりで、同じように再現できる事は少なく、期待リターンを下回る事はプロの世界でも当たり前のようになっている。
つまりこのとおりに行けば、誰でも成功しており、そもそも借金の概念など無くなってしまう。株式の期待リターン約5%は、それなりのリスクを負った上での収益率の期待値にすぎない。必ずしも儲かるわけではないということである。
一方借金は、必ず金利を支払う必要があり、いつまで経っても借金は減ることはない。確実に取られる事と儲かるか分からない事であれば、長い目で見ると確実に負けである。
借金をしないまたは全額返済してしまえば、かかるはずの金利分約2%がかからない。
この同等の意味は、現在の低金利の環境でリスクゼロで2%もの利回りを確実に得られている事と同等である。少しでも借金のある人からすれば、この機会はなかなか訪れる事はない。
資産運用にも勝る借金を近づけない 6つの 防衛手段
- 借金はできるだけ早く繰り上げ返済する
- クレジットカードのポイントに惑わされない
- 個人間の貸し借りはしない
- 企業に融資するなど社債は買わない
- 借金返済が先その後運用よりも貯蓄を行う
- ますは運用よりも生活防衛資金を貯蓄する
❶はキャッシング即日ローンやをカードローン含めて借金は損失である。貸す側は自分が儲かるから貸したがる。❷はクレジットカードのポイントを餌に消費を誘うのでクレジットカードは極力使わない。❸は将来返済されるかどうか分からず、返済も気が重いもの。同様に借金の連帯保証人にならない事。
❹は社債を買うということは、企業にお金を貸すこと。一企業の信用力を判断するのは専門家でも難しい。❺は一般的には、借金しながら運用するより、借金を返済した後で資産運用する方が効率的。❻は不意の出費に対処できるように、3ヶ月分の生活防衛資金を普通預金にする。
ボーナスや臨時収入は運用よりも繰り上げ返済をすること
結論としては、大半のケースで借金返済に勝る運用はないと指摘している。まさにそのとおりである。
私たちの大半はローンという借金を背負っており、クレジットカードの返済など小さな借金を多く背負っている。
例えば、現在金利2%の住宅ローンを抱えておりその際、5%のリターンが期待できる金融商品があり投資を検討するとしよう。
現在の預貯金から捻出を考えす、ボーナスが出れば投資してみようと考えるのは早計であるという。
その場合は現在の住宅ローンの返済を早める方が良い投資となるのだ。借金をしたまま資産運用をするよりも、借金を完済を済ましてから投資を考える事が最も重要である。