【Girard-Perregaux×オークション相場】ジラール・ペルゴ:時計製造の伝統を知り尽くす老舗 ケリング下でグローバル展開に邁進

【Girard-Perregaux×オークション相場】ジラール・ペルゴ:時計製造の伝統を知り尽くす老舗 ケリング下でグローバル展開に邁進

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Girard-Perregaux/ジラール・ペルゴ:時計製造の伝統を知り尽くす老舗 ケリング下でグローバル展開に邁進

 

【Girard-Perregaux×Auction Data】ジラール・ペルゴ:時計製造の伝統を知り尽くす老舗 ケリング下でグローバル展開に邁進
Reference:Girard-Perregaux Official Luxury Brand Site

 

創業年=1791年/創業者=ジャン=フランソワ・ボット /創業地=スイス/ジュネーヴ:18世紀末からの長い歴史と伝統を誇る名門。1867年に開発したスリー・ゴールド・ブリッジ付トゥールビヨンのスタイルを現在も継承するなど、伝統的な時計製造を現在に伝えている。トゥールビヨンの他、ミニッツリピーターをはじめとした複雑時計製造の名手として有名。その一方、70年にはスイスで最初にクォーツ時計を発表するなど、新分野の開発にも余念がない。日本の時計業界とも縁が深く、創業者一族のフランソワ・ペルゴは1860年に来日し、スイス時計の普及に尽力した逸話もある。現行コレクションは、シンプルな角型時計「ヴィンテージ1945」や、ワールドタイム機能を備えた「トラベラー」などがある。参照:腕時計の教科書

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流通量の少なさと国内での知名度の低さが価格にも影響が出ている

 

【Girard-Perregaux×Auction Data】ジラール・ペルゴ:時計製造の伝統を知り尽くす老舗 ケリング下でグローバル展開に邁進
Reference:Aucfan Co.,Ltd.

 

日本製クォーツの販売拡大に押され経営危機になるものの、87年に時計販売会社のトラデマがジラール・ペルゴのエージェントとなり、社長で元フィアットのレーサー、ルイジ・マカルーソがデザインした時計GP7000が大ヒットを呼び有名になった。5年後マカルーソはジラール・ペルゴ社長となり、フェラーリとのブランドライセンス契約を締結。ロゴ入りスプリット・セコンド・クロノグラフを販売し、2週間で完売するなど人気を博した。参照 : wiki-ジラール・ペルゴ

 

誰が舵取りをするかで大きくブランドが変わるという事がもっとも分かりやすいブランドである。クォーツショックで自らのブランド価値を失墜させたブランドもあれば、それを逆手に取る戦略も有り得るのである。

ジラール・ペルゴも危機に陥るが、長らく低迷を経験しながらも、経営立て直しを行うキーマンの存在によってなんとか存続していた。

昨今は、ブランド再編の流れの中で、ケリングに落ち着いたのも、ある意味正解だったと思われる。日本国内においてはその知名度の低さが中古市場にも影響は出ている。

 

【Girard-Perregaux×Auction Data】ジラール・ペルゴ:時計製造の伝統を知り尽くす老舗 ケリング下でグローバル展開に邁進
Reference:Girard-Perregaux Official Luxury Brand Site / Pintarest various user page : Girard-Perregaux La Esmeralda Tourbillon

 

さっそくデータを見ていくと、流通量は少なく、個人的に言えば、ホンモノをいまだ見たことがない。

レジェンドである他の12の高級ブランドは、一度は見たり保有したり、買ったり売ったりと手元で付けて生活を共にした事はあるが、ジラール・ペルゴは未経験である。

ブランドネーム自体が若干マイナー感は否めない事とデータから見える事は非常に少ない事。新しく投入されたヴィンテージモデルと自動車ブランドが絡んだ記念碑的なモデルが高額を占めているようである。

 

「ハイテク・レトロ」のミックス・スタイルがもっともしっくりくるブランド

 

【Girard-Perregaux×Auction Data】ジラール・ペルゴ:時計製造の伝統を知り尽くす老舗 ケリング下でグローバル展開に邁進
Reference:Girard-Perregaux Official Luxury Brand Site / Pintarest various user page : Girard-Perregaux Vintage 1945 XXL Chronograph Watch Hands-On

 

昨今は、ケリンググループ内でのウォッチセグメントでもっとも重要なポジションを獲得し、グッチとボッテガ・ヴェネタブランド以外で、伸ばしていきたいブランド・セグメントであろう。

グッチやボッテガ・ヴェネタの共作モデルも面白いかもしれないし、実際いくつかのブランドでは供給がはじまっている事であろう。

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ブランド的には日本ではあまり馴染みが薄く、今後のブランド・マーケティング活動次第であろうが、如何せんブランドイメージが希薄である。高級自動車ブランドのイメージは、もはや古くあまりのイメージの希薄さにセールスには苦戦するだろう。

実際売れているのは、その古い自動車系ブランドイメージモデルとヴィンテージを現代流に投入したモデルですしね。

ジラール・ペルゴも例外ではなく、新しいコンセプトとしては、やはり多くの高級ブランドが採用している「ハイテク・ドレス路線」である。トレンドを追う姿勢はある程度致し方ない。

モデル最大の売りは、レトロモダンと自動車になるのだが、思いっきり外装デザインはレトロなデザイン(創業当時まで遡るぐらい古い)だがノウハウやムーブメントは超ハイテクという切り口、個人的に「超レトロだが中身は超ハイテク」というモデルが欲しいところ。

ジラール・ペルゴにはそれができる土壌とブランドの歴史的価値があるし、デザインは非常に良く、採用しているデザイナーは非常に優秀に感じる。「ハイテク・レトロ」のミックス・スタイルがもっともしっくりくるブランドかと思うが、今後の発表されるモデルに期待したい。



About PG編集:道長

食べる事と寝る事に一生懸命な旅人。 世界は感染症や戦争で混沌としておりますが、平和になったら平和な国を旅をしたいと準備しております。 先代の管理者様より、サイト管理・記事制作を委任しております。 ※現在は写真提供をして頂いております。

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