Vacheron Constantin:260年近くの歴史を持つ老舗であり世界三大高級ブランド
創業年=1755年/創業者=ジャン・マルク・ヴァシュロン/創業地=スイス/ジュネーブスイス/ジュネーヴ:1906年には、鐘の音で分単位の時刻を知らせる「ミニットリピーター」を1935年には部品点数800個の超絶モデル「グランド・コンプリケーション」と数々の歴史的な複雑時計を発表してきた。コレクションは、独自性豊かなシックで格調高いラグジュアリー系が中心。2011年に125周年を迎えたジュネーブ・シールを取得し続ける確かな品質もあって、世界各国のセレブにファンが多い。参照:腕時計の教科書
宣伝・PR戦略を日本でどう展開するかで新しいモデルの受け入れられ方が決まってくる老舗ブランド
ではさっそく価格を見ていこう。過去3年間で取引された高額なモデルの取引金額の一部である。
前回取り上げたパテックフィリップよりも、中古市場でも、一段階低い評価を受けているようである。といってもここまで超高級ブランドであれば、それは誤差に過ぎない。
全体的に程度の良い状態のモノ、約100万円前後であり、金などを使ったモデルなどが取引されているようである。ただ私たちのように富裕層ではない人間からしたら、ブランドにおける所有感、優越感などは薄いようである。
時計を多く持ち、多く見ている人には、すぐに分かる事であるが、一般的な人々にはあまりにも知名度が低いのが残念である。
これからのPR・宣伝における戦略が楽しみであり、どう日本で展開していくか見ていきたい。
もっとも一生に一度は見ておきたいし、保有しておきたいが、これだけ多くの時計ブランドがあって、個人的にはあまり触手が伸びない。これは好みの問題であろう。またリセールを狙う場合、リセールバリューはあまり高く無いことを言っておこう。
過去3年間の中で唯一欲しいなと思ったモデルが上記である。オーバーシーズ クロノグラフ Overseas Chronograph である。
42ミリケースの大判でなかなかの存在感があり、文字盤のデザインが好みである。ムーブメントは42時間のパワーリザーブを装備。1137を搭載しているようである。
基本的にこれらをモデルはお店でもなかなか見ることもなく、購入する場合でもカタログなどを見て取り寄せる事も多く、お試しに装着してみるという事もあまりない。
だいたい相場では約170万円前後で取引されているようだが、そこまで手が伸びるかと言えば、そうでもなく、オメガやロレックスなど個人的に身近なモデルを見てしまう。
Reference:Vacheron Constantin Official Luxury Brand Site / Pintarest various user page:Hand Engraved and Openworked Unique Piece
やはり写真だけではなく、実際に装着してみて自分にそれがふさわしく合うかどうかが、時計を購入する際の最低限のマナーになるだろう。
基本的に私たち普通の人々は、このように時計販売・買取業者での店頭か、一般的なオークションなどで出玉を待つことでしか手に入れる事はできないのである。
時計専門店で確実な実績のある店舗での購入がベストであり、何度か観に行ったがその精密さは驚くべきである。値段もそうだが、すぐに買えない事が、さらに高級ブランドを神格化していくのである。
老舗の持つ強みを最大限分かる活況なヴィンテージ市場
日本でも初めてショップを出したというぐらい日本ではあまりお馴染みのないブランドである。
超高級ブランドのひとつであるが、日本での認知度はあまり高くない。モデルの方向性も、宝飾系の傾向が比較的強く、実用性のモデルのセグメントで苦戦を強いられる事になるだろう。ロレックスやオメガなどの牙城に切り込めるかである。
ショップを出しても売れなければ商売にはならない。中古市場でも高価格のモデルの活況さはあまりない。そもそも出玉自体が少ないが、流通するにはある程度の時間が掛かるだろう。
と言っても、比較的安価なヴィンテージモデルが出ると、非常に活況で入札も盛り上がっている。そのような意味でも、やはり超高級ブランドである。