OMEGA SPECIALITIES OLYMPIC GAMES COLLECTION De Ville Chronograph Ref.422.13.41.52.04.001
OMEGA Specialities Olympic Games Collection Second-hand market in Japan.
“Olympic Timeless Collection” for Omega, who is in charge of the “Olympic Official Watch” since 1932 To celebrate the tournament, They are announcing collections to make memories of venues, spectators and players forever.
The white dial is equipped with a 30-minute total, a 12-hour total, a day indicator, a 7-day totalizer, a small second dial, and a chronograph hand in the center.
Chronograph is equipped with “Co-Axial Caliber 3888”.
It is about 780,000 yen at a new article price. It is sold for about 350,000 to 450,000 yen in second hand market.
安価なデヴィルを売価が高いスペシャリティモデルとして、二次市場でも高額
オメガのブランド戦略は巧みである。技術面に関わるマーケティングの革新が成功し、スウォッチ・グループは、子会社である「スイスタイミング」を通じて、オメガをオリンピックの顔に復活させる。
その復活のシンボル的なモデルをいくつかのバージョンを以て市場に投入していくわけだが、今回取り上げるモデルもそのひとつである。
オリンピック タイムレス コレクションの国内中古相場はどうなっているのか。さっそくオークファンをみていこう。
国内中古価格に関しては、比較的高額な新品価格に対して、割安な取引がみられる。
約 210,000~ 310,000円前後と少し価格のブレが見られる。これは状態に関する問題と、数が少ないという問題が見られるのである。
状態や販売手法に関して言うと、オークションでは安価に振られ、新品同然のモデルが出てくるということがあまりない。
仮に出品されたとしても、数が少ないので、エンドユーザーが購入できるオークション市場では、そもそも気づかれるということも少ないのである。
そのような意味で考えれば、全体の予算では、約 400,000円までを考えておけば、運が良ければ良質なモデルを手に入れることが可能となる。
また、Aucfan Pro Plus を見ていくと、大幅な件数を維持しており年々上昇している。中古相場でも、約 1,300 件を超えていく勢いである。
今回は、分かりやすくコンステ/シーマスターモデルを比較しているが、明らかに価格帯が違うことが認識できると思う。
限定戦略を用いたモデルは、一般的なモデルよりも、非常に少なく稀少性があり、あまり人とは被らず、大きな価格下落要因とはなりにくい。
ただ、デヴィルモデルに関して言うと、リーズナブルなモデルであることから、通常モデルの平均価格は、大幅に下がり安価に購入できる。
このような傾向が読めることから、デヴィルモデルに関してのスペシャリティモデルを投入することは、売価を引き上げるためのブランド側のひとつの命題と考えられ、限定戦略として選ばれたひとつが、「オリンピック向けモデル」を投入することだったのである。
オメガ デヴィル クロノ オリンピック タイムレス コレクション
オメガは、スポーツの祭典というイメージを使うことで、ブランドイメージの向上を図ったことが秀逸である。
【オメガブランド戦略:安売りブランドから高級ブランドへ流通ネットワークの再構築とブランド再生 3つの正統性】でも書いたが、その手法は見事である。
ブランドイメージを向上させるひとつの戦略が、何かの祭典やスポーツの競技での「公式」という手法で、その大会で「トレードマーク」が頻繁にメディアに映し出されるからである。
私たちの国「日本」でも、オリンピックが開催されるが、記録計測において頻繁に「オメガのトレードマーク」を見る事になる。
公式として登場することで、ブランドの歴史的な連続性を示す機会を利用できる。
また「記録を競う」という永遠のテーマは「時を計測」しなければ始まらず、腕時計ブランドとしては絶好の宣伝の機会である。
このレースに参加する利点は「ミューズ・ブランド大使の選定」をしなくても、比較的安価で宣伝できる点にある。
今回のモデルに関しても「オリンピック」という巧みなイメージをデザインに取り込むことで、ひとつのモデルを市場に投入できたわけである。
入門機「デヴィル」を使い オリンピック仕様 にメイクアップした限定戦略モデル
オリンピック タイムレス コレクションは、1932年以降「オリンピック公式時計」を担当しているオメガにとって大会の開催を祝して、開催地、観客、選手達の思い出を永遠にするため、コレクションを発表している。
同モデルは、デヴィルモデルに、オリンピック仕様を施し、特別モデルとして市場に投入されたのである。
通常のデヴィルに関して言うと、比較的安価なモデルを多数展開しており、なかなか触手が動かなかったわけだが、オリンピック仕様にメイクアップされており、デザインに関しても非常にクオリティーが高い。
外装正面のホワイト・ダイアルには、30分計、12時間計、曜日インジケーター、7日間積算計、スモールセコンドダイアル、中央にクロノグラフ針を装備している。
5カウンターに関しては、デザイン性は非常に高く、オリンピックモデルと分からなくても、一目で理解できるようにデザインされている。ムードがあるよね。
腕周りに関しては、シンプルなブラウンのレザーストラップを装備しており、ベルト親側に装備されている美錠は、調整式のタイプとなっており、装着感は非常に高い。
ケースは、約 41.0mm の鏡面のステンレスケースであり、若干鏡面の仕上げが派手であるが、光沢を楽しむのには十分である。
内部に実装したクロノグラフは「コーアクシャル キャリバー3888」が搭載しており、認定クロノメーターである。
新品価格で約 780,000円前後。中古市場で約 400,000円~500,000円前後で販売されている。
約 1.2年ほど使用したが、なかなか使い勝手の良いモデルで、気を遣う事なく使うことができた。
ケース全体のクオリティーは非常に高いのだが、若干重量があり、その点だけが気になったが、全体的に見ると、バランスの良いモデルである。
レザーストラップが劣化して、仮にステンレスに変更した場合でも、その重量を考えると、そこまで使用するよりも、買取に出して、新しいモデルを購入した方が良いと判断した次第である。
中古モデルを購入して、その後買取に出したのであるが、買取価格に関しては、約 300,000円前後と、リセールバリューは数が少ないことから、約 59 %前後と比較的高い。
日本においても、オリンピックが開催されるわけだが、日本仕様が運よく入手出来れば保有したいし、今後のオメガブランドの限定戦略も楽しみなのである。