基本Data:Nikon デジタル一眼レフカメラ D3100
すべての人に、 デジタル一眼レフカメラの感動を。ニコン デジタル一眼レフカメラ D3100。
形式:レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
レンズマウント:ニコンF マウント(AF接点付)
有効画素数:14.2メガピクセル
撮像素子:23.1×15.4mmサイズCMOSセンサー、ニコンDXフォーマット
記録画素数:4608×3072ピクセル(サイズL)、3456×2304ピクセル(サイズM)、2304×1536ピクセル(サイズS)
画質モード:1)RAW 2)JPEG 3)RAWとJPEGの同時記録可能
記録媒体:SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード
連続撮影速度:最高約3コマ/秒
ISO感度:ISO 100~3200、ISO 3200に対し約1段の、約2段の増感、感度自動制御可能
動画機能:記録画素数/フレームレート:1920×1080/24p
最長記録時間:10分
ファイル形式/圧縮方式:MOV、H.264/MPEG-4 Advanced Video Cording
録音:内蔵モノラルマイク
液晶モニター:3型TFT液晶、約23万ドット、明るさ調整可能
電源:使用電池:Li-ion リチャージャブルバッテリーEN-EL14 1個使用
ACアダプター:ACアダプターEH-5a
寸法:約124×96×74.5mm
質量:約505g
デジタル一眼の大きくて重い常識を覆した入門機モデル D3100
大半の人は誰でも、デジタル一眼は「大きく重い」という認識があり、また「高価格の割に多くの機能を持て余す」という悩ましさから、コンパクトカメラやスマホカメラに頼ってしまう。
個人的に昔のF100などを愛用していた事もあり、D200に乗り換えたが、D100あたりを使っている人であれば、こちらに乗り換えてみても良い買物ができる。
フィルムカメラを使わなくなった人の受け皿は、しばらく「手振れ補正付コンパクトデジタル」が重宝した事であろう。なにせ低価格であり、軽量で持ち運びに便利である。
その当時のデジタル一眼は、すべて揃えると、約20万円からの予算を用意する必要もあり、高額ゆえ一部のマニアな市場に注力するモデルが続いた。
既存のニコン本体やレンズを上手く使いつつ、予算が低いエントリーモデルはないかと考えている人には最適な選択となる。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D90 AF-S DX 18-105 VRレンズキット D90LK18-105 も良い選択である。レンズ付きでこの価格は非常に魅力的である。今回のモデルであるD3100も捨てがたいが、このあたりは好みの問題となるだろう。
このモデルの隠れた魅力のひとつは、初心者の入門機という内容ではなくカメラを長年愛するニコンフィルム派のファンに向け、デジタル一眼に切り替えを躊躇している背中を押す最適なモデルである。
デジタル一眼初心者にとって最適なエントリーモデルの一台
デジタル一眼というのは高価格で重いというイメージを払拭にニコン側は配慮されているのが最も注目すべき事である。このモデルは比較的低価格に抑えられていている割に、全方位的に高機能を網羅した優等生モデルである。
18mm~300mmまでセグメントをカバーするレンズ付は驚嘆すべき。小さなボディながら高性能であり、あまり弱点が見当たらないし、画質も申し分ない。
予算に余裕があれば、D5100,D7000系をオススメする。ただ初心者で一眼を触りたいというエントリーモデルであれば、D3100で十分である。
当機は入門機なので、コンパクトデジカメから乗り換えたユーザーからすれば、ピントを合わせる速さ、シャッター音と感触は非常に良い。ピント合わせは、静粛性があり、メカニカルな感触を味わう事ができる。
連写は、1秒間に3回、このあたりは上位機種に大きく劣るが、最初に触る方にとってはあまり差異は感じる事なく、プロっぽさを経験できます。ガイドモードが実装されているので、自分が撮りたいシーンを選べば、最適な設定に調整、プロ顔負けの撮影が可能になる。
また何も設定しないで「AUTO」モードでも十分きれいに撮影できる。私は仕事で主に使うので、普段からコレで十分であると思っている。被写体をいろいろと実験的に試す場合は、設定をうまく調整しながら、自分の思った作品が比較的簡単に手に入れる事ができる秀逸なモデルである。
また、ボディが若干小さいので、大きな手の男性が持った場合、手が余ってしまうだろう。私の場合比較的手は小さい方なので、そのあたりの苦労はないが、小柄な女性には、比較的手に取りやすいモデルとも言える。
シャッターチャンスに集中する為の道具感としても良機
普通にスナップ及び風景を撮影する分には過不足はなく、長く使う事ができる一台である。
軽量・コンパクトモデルであり、映像を見れば分かるが女性にも扱いやすい。安価であり、気軽に鞄に入れて持ち歩く事も可能である。小型なのだが高性能なボディなので、様々なレンズを購入していろいろと組み合わせる事をオススメする。
個人的であるが、望遠系のレンズを購入したので、次回はその組合せについて取り上げてみたい。まだ試してはいないが、良いレンズと組み合わせると、思わぬ実力を発揮するかもと期待している。
また、子供の運動会や入学式などに最適なモデルとなるだろう。子供と出かける行事や習い事、キャンプや旅行にも連れていけるモデルである。ただアクティブシニアは注意しなければならない。ファインダーの視度調節機能である。
私の元上司であった御仁が言っていたが、眼鏡を外し裸眼状態でファインダーを覗くと、視度調節が調節できず、老眼の苦しさを吐露していたが、その場合お孫さんなどの撮影には十分注意をされた方が良いだろう。
カメラ好きなアクティブシニアにプレゼントを贈る場合の人も、このあたりの注意を怠らないようにした方が良いというのが経験上わかった次第である。
CMOSイメージセンサをいかに使いこなすべきかと考える方が建設的
CMOSイメージセンサは時代の流れ、CCDイメージセンサは古いモデルで楽しむべきと個人的には考えている。CMOSイメージセンサだから、CCDイメージセンサは経験できないと考える人の気持ちはわからないでもないが、この違いはもうあまり気にならないレベルまできている。
昔をいくら思い出しても、新しいモデルを使う場合、その進化の流れに従うのが流儀である。それよりも、いかに使いこなすべきかと考える方が建設的であろう。
素材の違いは別の次元で楽しめば良く、CMOSイメージセンサだからと敬遠しても新しい経験はできない。それはCCDイメージセンサに関してはハイコストであり、CMOSでより低価格に楽しんでもらえる人が増えた方が、ユーザーと企業の為ではないかと個人的には思います。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D3100 の 3つの弱点
主に考えられるのは3つぐらいになるだろうが、予算帯から考えてもたいした欠点ではない。あえて挙げるのであれば、以下である。
1. 液晶画面、23万ドット液晶の採用、視野率95%
ライバルで横比較される、X3 の 92万ドット、X4 の 104万ドット 高精細液晶に対し、23万ドット液晶の採用をしているがコストバランス上致し方ないだろう。
2. AF速度が若干遅い
D3100に限った事ではなく、ニコン・エントリー機すべてに共通する事である。このあたりも得意不得意があり、素早い被写体を狙いたいユーザーには不向きである。
3. 夜間撮影時のセンサー反応
大半の機種などは、フェンダーを覗くとセンサーが反応。液晶がすぐに消灯するが、D3100は、シャッター半押しで消える事があり、夜間撮影でフェンダーを覗くと、液晶の光が眩しい。
携帯やスマートフォンのカメラしか触っていないユーザーにも最適なエントリーモデル
携帯やスマートフォンのカメラしか触っていないユーザーにも最適なエントリーモデルである。操作が分からないという悩みを解消してくれる親切なモデルである。少し勉強すればすぐに使用できるモデルであり、撮影方法のガイド機能は、便利であり、デジタルカメラの画質しか経験しかない方にも驚かれる事であろう。
初心者~中級者まで幅広くセグメントをカバーでき、アクテティブに活動する事が可能。撮影した写真は、SDカードに保存され、PCなどでデータとして扱え、レンズを交換して、望遠・魚眼・広角レンズ等、レンズを着せ替えるだけで、さらに高機能モデルに近づける事ができる。
少しなれてきたら、液晶画面を見ながら撮影する「ライブビュー撮影」をせずに撮影を楽しめば、一日十分楽しめるモデルである。
また、予算があるのなら、EOS Kiss X4もオススメである。比較されるモデルである、Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X4 EF-S 18-55 IS レンズキット KISSX4-1855ISLK のほうが機能は豊富である。しかしシンプルに機能を絞り、比較的安価なモデルで高機能なモデルを探している方にはD3100の方が最適である。
コンパクトデジカメから一眼レフにスムーズに乗り換えるのであれば、D3100 モデルも候補のひとつに入れておくべきだろう。初期的モデルのカメラだが、旅行からイベントまで幅広く十分に活躍できるだろう。カメラに興味があるという方には、快適なカメラライフを送る事ができる。