ライカ Leica M系型
Leica M系の”M”は「距離計ファインダー」の M であるが、ドイツ語でレンジファインダーとファインダーを組み合わせた「Messsucher」を意味する。
このカメラは初代ライカからはじめての重要な展開であり、新型カメラの設計作業は1930年代半ばにはじまっていた。
ライツ社がその商業的生産を実現することができたのは、ドイツの戦後復興が軌道にのり、潜在的な輸出市場が成長することで経済的成功が見通せるようになってからである。
M6TTL JAPAN においては、日本国内での正規輸入を示すオフィシャルロゴをボディ上面に刻印したモデル。
ファインダー倍率が0.58倍。0.72倍、0.85倍の3種類あり、正面ファインダー窓下にある数字で区別できる。
露出制御は、初代同様のマニュアル。1999年1月に市場投入され、上部下図は、Leica f 型、型は違うが新旧を並べて図面をみても、図面並びにその製品も美しい。
ライカ Leica 0 ( ゼロ ) 系型
ライカ 0 (ゼロ) 系型は、ライカ生誕75周年を記念して発売されたライカ原型ともいえる「0型」は復刻版モデルが出ている。
レンズは固定式で、マルチコーティング処理が施された沈胴式のアナスチグマット「50 mm F 3.5」。ピント合わせは目測式。シンプルながら、現在でも非常に美しい設計図である。
ライカ Leica Ⅰ系型
シンプルながら美しい造形であるライカであるが、初期型に近い「ライカⅡ D2 バルナック型 ビンテージレンジファインダーカメラ」を保有してみて、現在でも非常に精密なカメラということが改めて認識した。
そのことについて少し前に取り上げてみたのだが、参照しているので、気になる人は確認してほしい。
参照:【LeicaⅡ】ライカⅡ D2 バルナック型 ビンテージレンジファインダーカメラは祖父から譲り受け約 45,000円の買取査定をつけた高額稀少モデル
ライカ Leica f ( エフ ) 系型
ライカ Leica Ⅲf 型と言えば、1950 (昭和25) ~1956年に製造された初のフラッシュ同期装置内蔵モデル。中でも後期型とも言われるセルフタイマー付きモデルは、一番美しいバルナック型といわれている。
現在みても、非常に美しい設計図であり綺麗に製品に仕上がっている。現在でもライカ Leica Ⅲf 型は、大事に使えば使用可能であり、写真の仕上がりは味のある内容。
個人的にはボディのみ保有していた。飾っておいておくだけでも非常に心が弾むものである。前回取り上げた内容は、下記に参照しているので、気になる方は参考にして頂きたい。
参照:【Leica】ライカ IIIf セルフタイマー / Summicron ズミクロンレンズは 約 60 年以上経っても一眼レフ並に高額取引されるバルナックライカの完成形モデル
ライカ Leica i9 Concept for iPhone 4
少し前に話題になった LEICA M9+iPhone 4を合体されたコンセプトモデル。スマートフォンの急速な普及で急ごしらえで作ったコンセプトのように見えるが、一応組み込みのコンセプトとして美しいドローイングスケッチとパース、CGなどは美しい仕上がりである。
モデルの主な特徴は、LEICA M9が前面にきて、iPhone 4を差し込み、スマートフォンパネル側で、インタフェースをiPhone 4 が機能を担当するというコンセプト。光学8倍ズームを搭載、高速撮影にも対応。
次世代のiPhoneに互換していくという。iPhoneのカメラが低機能の間に、高機能面を担当しますという提案である。
新技術を搭載し軽量なカメラを発明し初めて世に出した時のインパクトと驚異的な成長を今に願う
ライカ Leica i9 Concept for iPhone 4 のコンセプトについては、ブランドスイッチもある程度防ぐ事が出来、敵とならずお互いの得意分野を分け合い、相互でシェアを取り合わないように巧妙に仕掛けるあたり、さすがライカと言えるだろう。
個人的に言えば、もはやスマートフォンで撮影することが多いが、逆にライカは長くカメラ機能に特化してしまった。
アップルなどのスマートフォン技術など世に出る前の段階から、早期に次世代に提案できる商品戦略を打っていれば、カメラ市場はまた違ったカタチとなっていただろう。
そのような意味で、ライバルとして競合の道を選ばないのが、比較的賢明な戦略といえるのだが、新しい技術を搭載し、次の世代にまで受け継がれるような革新的なコンセプトある商品を市場に投入しなければ、驚異的な企業成長はないと思う。
例えば、個人的に欲しいなと思う機能で恐縮だが、もう少し次世代に向けての技術コンセプト ( 顔認証の防犯・災害時の防災などの機能やVR技術などを駆使し、撮影した空間や人間などを取り込みアニメーション動画ができるとか ) は少し考えていくと面白い機能だと思う。
これから成長しそうな分野の取り込み、機能面の強化もして頂きたいと思うわけだが、本来のカメラ需要とは少し違った顧客への取り込みも ぜひドイツの優秀なエンジニアの方々に考慮して頂きたいところである。
参照文献:50の名機とアイテムで知る図説カメラの歴史
参照文献:趣味のドイツ・ブランド―日本で買える趣味のドイツ製品50ブランドの完全カタログ
Images : Pinterest.com