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【Gucci】ザ・ハウス・オブ・グッチ~華麗なる一族ブランド 80 年の栄枯盛衰を記した優れた歴史書

【Gucci】ザ・ハウス・オブ・グッチ~華麗なる一族ブランド 80 年の栄枯盛衰を記した優れた歴史書

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一言で言うと「売り家と唐様で書く三代目」地で行く内容

 

【Gucci】ザ・ハウス・オブ・グッチ~華麗なる一族ブランド 80 年の栄枯盛衰を記した優れた歴史書

 

初代が苦心して財産を残しても、3代目にもなると没落してついに家を売りに出すようになるが、その売り家札の筆跡は唐様でしゃれている。遊芸にふけって、商いの道をないがしろにする人を皮肉ったもの。参照:goo国語辞書

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上記ことわざは、家業とは三代で潰れるという意味である。

日本のみならず、洋の東西、事の大きさは違えど、どこの家族にでも起こりそうな本当にあった「壮絶なお家騒動」が記されている。

当時から、グッチ家の内紛は、かなり興味を持っていて、グッチ家の内紛が記された「ザ・ハウス・オブ・グッチ」は、2004 年当時、約 18 年前に購入した書籍である。

2022 年の 1 月に映画が公開されたので、予備知識として本書を読んで映画を観るとさらに興味深く鑑賞することができる。

そこで今回は、本書を中心に「家業とは何か」、「ブランドビジネスとは何か」を学べる実話として取り上げておきたい。

まさに「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものである。

 

グッチ家・失われたブランド イタリア名門の栄光と没落

 

【Gucci】ザ・ハウス・オブ・グッチ~華麗なる一族ブランド 80 年の栄枯盛衰を記した優れた歴史書
画像:グッチ家・失われたブランド イタリア名門の栄光と没落 NHKスペシャル 家族の肖像より

 

本書を読みながらも、昔の記録映像がどこかにあったなと思い出し、自分のデータベースを検索。

VHSビデオテープ (古い) の録画を PC で観れるように約 10 年以上前にデータ化にしたことを覚えていたからだ。

少し映像が荒いが、当時録画していた記録映像である。三代目のロベルトの伝記であるが、老年にもう一度ブランドビジネスを興すという重圧が淡々と記録されている。

映画を観るにあたって、当時の動画を久しぶりに見返したが、当時よく家族に取材できたなぁと思えるほど、非常に貴重な記録映像というのが現在になって分かる。

映画とは違い、その後のグッチ家、三代目のロベルト (ハウス・オブ・フローレンス) とその家族経営の記録であるが、様々な障害や自身の名前であるブランド名が使えないという「ブランドビジネスの暗部」も垣間見れる。

当時の家族の肖像シリーズの記録映像を観ていない方は、活字化されている書籍が出されているので、興味のある方は一読して頂きたい。

参照書籍グッチ家・失われたブランド イタリア名門の栄光と没落

 

映画 ハウス・オブ・グッチ

 

【Gucci】ザ・ハウス・オブ・グッチ~華麗なる一族ブランド 80 年の栄枯盛衰を記した優れた歴史書
参照:映画 ハウス・オブ・グッチ

 

監督:リドリー・スコット
脚本:ベッキー・ジョンストン、ロベルト・ベンティベーニャ
原作:サラ・ゲイ・フォーデン ハウス・オブ・グッチ
出演:レディー・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエックほか
原題:HOUSE OF GUCCI

1995年3月27日ミラノで多くの目撃者がいる中、銃声が街に響き渡る。殺害されたのは、世界的なトップブランドの元祖と呼ばれるGUCCI創業者グッチオ・グッチの孫にあたる 3 代目社長マウリツィオ・グッチ。犯人が特定できない状況が続く中、その実行犯の黒幕が明かされる。それは妻のパトリツィア・レッジャーニだった―。

========【引用ココまで】

 

個人的にレディー・ガガアル・パチーノが出演している事から観に行ったが、いい意味で「ブランドの魔力に魅せられた人々の狂気」が描かれていて大変楽しめた作品であった。

物語も時系列に描かれ、観やすく分かりやすい内容であり、事前に上記書籍やドキュメンタリー作品を観て映画を観るとさらに分かりやすい。

どんな人間でも強欲で身を滅ぼすという分かりやすい作品でもある。

また、私たち日本人のブランド購入者側の視点で見ると、日本ではバブル経済期であり、ブランドの主要な顧客としてターゲットにされている点も見逃せません。

つまりは、ラグジュアリーブランド側が、顧客 (当時の日本は上客) をどのように見ているかというのを俯瞰して見れる点も大きな気づきを私たちに与えてくれる。

 

家族の本当の幸せとは何かをブランドビジネスから教えてくれる

 

【Gucci】ザ・ハウス・オブ・グッチ~華麗なる一族ブランド 80 年の栄枯盛衰を記した優れた歴史書

 

本書は、グッチ一族のブランド帝国の成長から米国への進出でのさらなる成功、一族の内紛は、兄弟親子との骨肉の争いでの経営権の奪い合い、さらにファンドとの闘争で、ついに一族は家業の経営権まで失う。

また、新生グッチとして再起を図りながらも、LVMH による買収とグッチ側の防衛、新たなホワイトナイト (ケリング) 登場とそのグループ入りまでが記されている。

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この書籍と同じく、LVMH の書籍も合わせて読むとさらに理解が深まると思う。

参照書籍ブランド帝国の素顔 LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン
参照書籍ブランド帝国LVMHを創った男 ベルナール・アルノー、語る

買収する側の立場でブランドビジネスを見るとさらに様々な知見が得られる。

グッチの一族とは、商売をしている多くの家族経営企業、個人企業の栄枯盛衰、内紛を象徴している。

家族経営企業の最悪の部分が表面化すると、ブランドビジネスは崩壊に向かう。ブランドビジネスで衰退するのは、内輪での内紛が洋の東西非常に多い。

自分たちの私利私欲が、ブランドの崩壊を早め、最終的に多くのステークホルダーや顧客に被害を及ぼす。

家族がひとつになって商売を行うと、利権やしがらみも共に共有することになり、その利権が巨額となると一族同士が争うのは枚挙に暇がない。

個人的にも実家が家業を行っていたが、家業に入らず距離を取って付き合っていたが、商売まで家族としていればと思うと私はとても出来そうにない。

【その他ブランドビジネス書評記事】

LVMH を創った男 ベルナール・アルノー、語るはビジネスの未来を示している
ファミリービジネスの限界を超えて成長の限界を打ち破る戦略を取り続ける
アルノーに代わる者、後継者問題は世襲によって乗り切れると思われる
LVMH のビジネスの手法とコングロマリットの完成



About 磯守 航史郎

食べる事と温泉・マッサージが好きな勤め人。過去には大小様々な職業につき、現在は不安定の中の安定を楽しんでいる昔から「変わり者」と言われた中年。 好きな分野は、ブランド戦略/建築・不動産/知的財産権/EC・オークション/金融・投資/カメラ/時計/モデルやアイドルなど、ジャンルは幅広いが、趣味や元家業・知人との関係で関わった事件が中心であり、現在は利害関係もなく、気軽にブログを書いている。テーマは知的財産権とブランドとの関係・市場での価格の関係、偽ブランドの撲滅など、高尚なテーマをより面白くしたいと努めている。

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