【TAG Heuer】タグホイヤー WG111A プロフェッショナル
ドイツ系スイス人で、ベルン州ブリュック出身のエドウアルト・ホイヤー(1840年 – 1892年)が1860年に設立した。設立当初からストップウオッチや、クロノグラフといったスポーツウオッチの開発に力を注いでおり、クロノグラフの歴史に貢献している。1985年までの社名はホイヤーであった。クオーツショックで資金難だったところをマンスール・オジェ率いるTAGグループからの資金援助を受け、現在の社名に変更。その後1999年9月にLVMHが同社の株式の50.1%を取得し、現在はLVMH傘下となっている。2003年まではF1の公式計時を担当していたが、同年限りでF1の公式計時から撤退する一方で、2004年よりインディカー・シリーズの公式計時を担当している。参照:タグ・ホイヤー:wiki
【基本データ】
- 型番:WG111A
- ムーブメント:クォーツ
- 素材:ステンレススチール
- 風防:サファイヤクリスタル
- ケース:約 37mm~42mm
- 文字盤:ブルー
- 防水:200m防水
- ベゼル:逆回転防止
- その他:日付カレンダー
- 新品価格:約 140,000円(当時)
スポーツも仕事も両方充実したい人向けモデル
エドウアルト・ホイヤーの思想が受け継がれ凝縮されたのがタグ・ホイヤーである。コンセプトは「正確かつ見易くそして強く」を掲げている。
03年まで「F1公式計時」を担当、04年よりインディカー・シリーズの公式計時を担当し、世界の一流競技場で公式時計として採用されていた事から、近年では、アスリートをサポートするイメージが強いブランドとして名を馳せている。
さっそく「オークファン」で相場を確認していこう。上値が約 50,000円、下値が約 30,000円ぐらいになるようだ。
タグ・ホイヤーの相場は、比較的安価な相場であり、金額的にも余裕のある投資ができるブランドである。その点新品価格からの下落幅は大きいので、二次市場で狙う方がお買い得感を感じる事が多い。
オークションなどで手に入れた場合、機械の中は買ったあとに知る事になり、多くの場合メンテナンスが必要である。メンテナンスの費用を先に把握しておいて、オークションで割り切って買うのが一番経済的かと思う。
スポーツの現場などで使うと汗や汚れも半端なく、安く壊れても良いと割り切って使うには最適なブランドである。
伝統のあるステータスブランドのなかでコストパフォーマンスはダントツで良い
水辺でマリンスポーツでも使用していたが、まったく壊れず今でも生きているのが、200m防水を誇るタグホイヤー セルの強みである。
また少し昔であるが、モータースポーツも好きなので、レースを観戦する際に、タグホイヤーをよく連れて行ったものである。
そう考えると、日常使いから仕事まで、気兼ねなく使え、伝統のあるステータスブランドながら、神経質にならなくて良いのは、実はこうしたアンティーク時計の強みである。
潰れても買い替えをしやすく、市場でも安く買え、またオークション市場に出回る事の多い、タグホイヤーブランド。日常で壊れても良い道具と考えると、タグホイヤーのヴィンテージ時計は、代替えが効く優れたブランドである。
タグホイヤー・プロフェッショナルに関して言うと、何本か買い換えており、その都度ガンガン使い、壊れたら売り、動いている中古品を安値で買うというサイクルであり、非常に利便性の高いブランドである。
装着感は悪くはなく、相性の良いブランドである。中古品なので、日頃のケアは大事であり、購入した直前は、前所有者の傷や汚れも多く、個人的にもクリーニングをよく行う。
クリーニングの順番は、洗浄液で軽く湿らせて磨き、爪楊枝で汚れを浮かせ、歯ブラシで汚れを取り除き、一度セーム革でキレイに拭き取り、最後は拭ききれない場所は、綿棒で綺麗にする。
メンテナンスを怠ると、時計はたちまち故障を招き、高い出費になりやすいので、自分なりに定期的なメンテナンスを行う事が重要である。
仕事で使われるのであれば、外で仕事をしている方や、体を動かす作業系の仕事をしている人には、オススメであろう。
またスポーツでなにかしらの激しい動きを要する場面で、私の場合多く使用していたが、最悪壊れてもショックが少ないということ。
タグホイヤーにおいては、日本市場では人気は、以前に比べて落ちてしまっているが、人気のブランドと比較してみえてくるのは、人気が落ちたブランドを逆に安く拾うという発想ができる。
他の高級ブランドと比べると、より実用性の高さが際立つ秀逸さがある
少し前に、以前は同じクラス (最近はドレス志向) のブランド、ブライトリングの記事【BREITLING】ブライトリング クロノグラフ スーパーオーシャンは時計好きマニアなビジネスマンに最適なモデル を書いたが、根強いファンや探している人によって、コンスタントにアクセス数を得られている。
個人的にも使ってみて意外と良かったが、ブライトリングに関しては、比較的悪い印象はなく、フォーマルな仕事場では、大いに活躍している。
個人的に言うと、ブライトリング・ブランドの人気の秘訣は、非常に優秀な日本代理店のマーケティング力とそれに応じたサービス力の高さが人気を支えていると考えている。
タグホイヤーにおいても、サービス力においては遜色はないが、マーケティングで苦戦しているように見えてしまう。二つを比べると、現在でもブライトリングに軍配を上げてしまう。
逆張りマーケティング 【ラグジュアリー戦略】マーケティング逆張りの法則 18の条件 の手法を比較的上手く使いながらも、より入門者向けに、敷居をうまく超えさせる親近感がある。
ブライトリングブランドを扱う代理店の手法は好感が持てる。分かりやすく「ミネタリー 」と差別化できているからである。
一方タグホイヤーにおいては、マーケティングのやり方には若干違和感を感じ、高級を打ち出したい気持ちと伝統のスポーツブランドというイメージの融合に今ひとつしっくりこない。
タグホイヤーはこのブログでも何回か取り上げているが、前回 【TAG Heuer】タグ・ホイヤー セルシリーズ プロフェッショナル クオーツ 200M はユニセックスで使える安価で最適なモデル のモデルを購入した時も、興味深い体験得られた。
二つのイメージの融合を考えているタグホイヤーブランドの懐の深さを感じた次第である。
また、時計本来の性能は申し分なく、どちらかというと、タグホイヤーの方を長時間使っている事から、日常使いにおいては、タグホイヤーを勧めたい。
昨今の時計選びの基準が、ラグジュアリー志向に振られ、ドレス路線の多い中で、日常でもバンバン使えるステータスブランドが少なくなってきている。
そんな中、そこまで肩肘張らずに使える高級ブランドは何かと考えると、タグホイヤーは優れたブランドとなるのである。
オススメ文献:タグ・ホイヤー 150 周年 記念ブック
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