オメガ スピードマスター 351050 メンズクロノグラフ
スピードマスター(Speedmaster )の原型は「シーマスター」に手巻きのキャリバー321を搭載した「シーマスター・クロノ」であり、裏蓋のシーホースにその名残を伺うことができる。57年に「スピードマスター」となった。アメリカ航空宇宙局採用を機に66年「スピードマスター・プロフェッショナル」と改名し、68年には機械がキャリバー861に変更された。97年には機械がキャリバー1861に変更され、現在でも市販されている。堅固なモデルとして知られるが、多重ケースによってショックを吸収できることと、自動巻き機構や日付表示が搭載されない等クロノグラフとしては機構が非常にシンプルであることによると考えられる。無重力状態でガラスが破損し空間に破片が飛び散ることを防ぐためにプラスティック製の防風を採用している。機械はアルベール・ピゲ設計のヌーベル・レマニア製。後エタ製またはフレデリック・ピゲ製自動巻きムーブメントが搭載され「プロフェッショナル」より一回り小振りな「オートマチック」が追加された。参照:スピードマスター:wiki
今回は、オメガで最も人気を誇る定番モデルを簡単にであるが取り上げていきたいと思う。このオメガ OMEGA スピードマスターは、15 年ほど前の並行輸入したものであれば、その当時で 約 100,000 円以上 安く買えたようなのだ。
昨今のブランド戦略を通じて、ブランド全体のラグジュアリー化が図られ、モデルの価格の上昇が見える。そこで今回は、モデルの簡単な紹介と成長市場を築く、二次市場から見たオメガブランドの展開を探りたい。
オメガ スピードマスターの中古相場は底堅く安定している
同モデルについては、オメガの廉価品モデルであるが、最初にオメガを保有するのには、最適なモデルである。
新品で購入し、今に至るのであるが、ビジネスから普段使いまで幅広く使え、同中古モデルでも、日差約+10秒ほどである。何年か使い続けてみたが、なかなか良かった。
予算に余裕のある人は、数万程度の予算を上乗せして、「3539.50 スピードマスター リデュースド クロノグラフ」 を選ぶのも面白いかもしれない。
では、さっそく「オークファン」で現状の相場どうなっているのか確認していこう。上値が、約 120,000円。下値が、約 90,000 円ぐらいになるようだ。
オメガの相場は、数は少ないが、比較的安定している相場であり、安心して投資ができる腕時計ブランドである。下落していても、現在のところ大きく値崩れすることもない。
今回は、非常に程度の良い状態で、約 80,000~90,000 円の価格をおおよそ把握できたわけだが、売却を考える場合は、軽くメンテナンスを施してから、売却を考えた方が良さそうである。
売却を考えると良い結果を得られそうだが、逆に、昔の並行品を購入する場合、心配と思う人も中にはいるだろうが、基本的にあまり心配はいらない。
いくつか真贋ポイントを確認する方法があるが、一番分かりやすい方法は、腕時計の裏に刻まれているシリアルナンバーとギャランティーカードの 8 桁の数字を照合できるモデルを選びたい。
そうなると、購入する場合や売却についても、付属品等がすべて揃っているモデルを選びたい。大きい専用ボックスや数カ国語で記載されている分厚い説明書など、その他付属しているものを確認しておこう。
もし仮に、非常に安価で付属品などがないモデルをオークションなどで手に入れた場合、中の機械やブランドの真贋は、オーバーホールなどをする場合に判明することがある。
長く使い続けたいと考えるユーザーは、一度オーバーホールに出して、結果を知る事が大事だと、個人的には思っている。
正規店で、オーバーホールに持ち込めば 「このモデルは当ブランドでは扱えない」 と言ってくればニセモノという事が証明されることもある。
さて、同モデルの注意点について簡単に記しておきたい。まずこの手の腕時計で、外装面の心配があり、風防がプラスチックなのが嫌がる人がたまにいる。
ただ、軽く軽快に着けている事ができるひとつの要因に、プラスチックが挙げられる。表面が比較的デリケードなので、弾みでぶつけてしまう事もあり、傷がいく場合もあるだろう。
その際は、プラスチック用研磨剤で磨いたり、軽い微細な小キズの場合、歯磨き粉で磨いても簡単に消す事が可能である。
サファイアクリスタルガラスも、綺麗で丈夫だが傷がついた場合、数万円の予算を考えておく必要があり、逆にプラスチックの方が、メンテンスをしっかりとしておけば、比較的長く良い状態を保つことができる。
また、内外装の全体的な故障における修理についてだが、国内または並行であろうと、価格にそんなに変わりがないのが 「オメガ」 の特徴なので、並行で十分。
そして、腕時計を着けてみた感じは、黒・白・銀で統一されたデザインである 「スピードマスター」 はどんな服装にも合ってくるメリットがある。装着感は悪くなく、手になじみ非常に軽く、私にとっては、相性の良いモデルであった。
ブランドは、その相性が非常に大事なので、どのモデルを選ぶかというよりも、まずそのブランドが、自分のイメージと合うか合わないかと考える必要があると思う。
最初は、新品を購入し使ってみて、自ら体験する感覚は非常に大事であり、あわなければ買取を検討すれば良いのである。
オメガ スピードマスター買取を通じて分かってきた上昇し続ける中古市場
上記は、「オークデータ 」で、オメガ スピードマスターのカテゴリーで、約 5 年間の総落札数及び平均落札額である。
総落札数は、約 5 年ほどは、約 150~ 200 件を上下している落札数である。二次市場に出される数は、ここ数年間安定しており、コアなユーザー層にとって取引しやすい環境である。
また、平均落札額は、当初 約 75,000 円付近を上下していたが、年々上昇しており、綺麗な右肩上がりである。現在では、約 2.0 倍の 約 15 万円あたりに迫る勢いである。
カテゴリーのセクターでは、平均取引額が上昇傾向で、取引数は一定という事は、1点あたりのモデルがラグジュアリー化していることを示している。
オメガのラグジュアリーブランド戦略は、前回 【オメガブランド戦略 : 安売りブランドから高級ブランドへ流通ネットワークの再構築とブランド再生 3つの正統性 】 でも取り上げた。
そのことを踏まえても、比較的小さな市場である国内のオークション市場を見て、オメガのラグジュアリー・ブランド戦略について、一旦を数字によって垣間見れる。
数年前ぐらいまでは、老舗ブランドでありながら、リーズナブルで狙い目のブランドであった。それが現在のドレス路線によるラグジュアリー化で価格は高騰し、手に届くラグジュアリーではなくなる事が予想される。
5 年間を通して平均落札額が、約 2.0 倍以上となっており、為替やブランド戦略の実施が功を奏しているのが理解できた。
ブランドは、保有するまでのコストが高いという最初の障壁があり、その後の維持コストもバカにならならない。価格が高騰する前、上昇する前に購入をして良かったのだが、売却においても大変助かる。
そろそろオーバーホールの時期であったので、維持コストを考える際に、良い具合に相場が上昇してきたので、買取査定に出した。約 82,000 円前後で結果をもらい売却が完了した。
このようにブランド戦略を読み、これから上昇に転じるであろうモデルを調査して購入を考えると、無駄な追い金もなく、良いモデルに出会う事ができるのである。