Longines:幾人もの冒険者を支えた信頼の名門は地味ながら通好みのブランド

創業年=1832年/創業者=オーギュスト・アガシ /創業地=スイス/サンティミエ:創業180年以上の歴史を持つロンジンは、1867年に一貫生産を行う工場をレ・ロンジンに建設。この地名を現社名として本格始動すると同時にパリ万博で銅賞に輝いた。後も歴代万博で10個のグランプリと28個の金メダルを獲得。こうして比類なき高精度と高機能を兼ね備えた製品は話題になり、1899年アブルツィ公爵の北極探検、1927年のリンドバーグ大西洋単独横断無着陸飛行など多くの冒険を支えた。数々の冒険により蓄積された実績こそ、リンドバーグと共同開発した「アワーアングルウォッチ」1931年や、プロ仕様ダイバーズ「レジェンドダイバー」1960年代といった名機開発の原動力となっている。参照:腕時計の教科書
LONGINES Heritage 1935 Ref.L2.794.4.53.2
LONGINES Heritage 1935 Second-hand market in Japan.
Longines Heritage 1935 is a reprint version based on the model delivered to the Czechoslovak Air Force in 1935.
Combined with a cushion-type case with a coin-edge bezel, it is finished in an excellent exterior design.
In addition, it adopts a highly visible black letter board to reproduce the classical design of “Rail way scale” and “Cobra needle”,
faithfully expressing the atmosphere at that time. It is about 259,200 yen at a new article price.
It is sold at a used market price of about 160,000 yen to 180,000 yen.
It is an excellent model that is a favorite design personally and can be associated for a long time.
中古相場はリーズナブルでブランド入門機としては最適な市場


ロンジンのなかで、特に人気モデルであるヘリテージシリーズであるが、いまやレジェンドダイバーと並んで定番モデルとして不動の人気を確立しつつある。
ブランドの伝統を最大限使いつつ、実際に1935年チェコスロバキア空軍へ納品したモデルをベースとし、ミネタリーウォッチとして、成功作を現在に蘇られたモデルなのである。
では、さっそくオークファンで取引相場をみていこう。相場は比較的ガチガチに決まっていて、約 150,000~200,000円までの間で取引されている。
また Aucfan Pro Plus を見ていくと、約 10,000~30,000円前後とリーズナブルなモデルが頻繁に取引されている。
また中古取引件数も徐々に伸びており、日本でもロンジンブランドの認知度も浸透してきている。
上記のリーズナブルなモデルは、主に低価格モデルが多いわけだが、ヘリテージに関しては、人気ゆえに価格が落ちにくく、もっとリーズナブルなモデルを狙う場合、状態の悪いモノを選ばなければ手にすることはできないのだ。
そのような意味で言うと、状態の悪いモノでも、未使用並びに超美品と数万程度と変わらないので、メンテナンスコストも含めると、最も状態の良いモデルを選べば自ずとお買い得でもあるのだ。
ロンジン ヘリテージ 1935 Ref.L2.794.4.53.2
ロンジン ヘリテージ 1935 は、1935年チェコスロバキア空軍へ納品したモデルをベースとした復刻版である。
クッション型ケースにコインエッジベゼルを組み合わせ、優れた外装デザインに仕上がっている。シンプルな中にちょっとした装飾が施されているのが良いね。
また、視認性の高い黒文字盤を採用し「レイルウェイ分目盛り」並びに「コブラ針」のクラシカルな意匠を再現し、当時の雰囲気を忠実に表現している。
復刻版に関して言えば、腕時計ブランドにとって必須なコンセプトと言えるし、往年のファンにとっては無くてはならないと思う。
多くのブランドは、ベースを変えないということをもっと真剣に考えた方がいい。
若返りを図るために新規のファンに向けて、なんでもかんでもドレスやハイテク満載モデルを出せば売れるという幻想を追う気持ちもわかる。
ただ、長年のファンにもっと意識を向け、正統派を生み出し続ける土壌を保有し続けてもらいたいと思っている。
そういったことで、ロンジンヘリテージは「分かる人には分かる」正統派モデルの正常進化版であり、ノスタルジーを想起させるにはいい装置である。
私個人も、いい思い出に浸りたいときにヘリテージモデルを選んでいた。価格においても、現在でもリーズナブルに販売しているので、探せば買い替えが効く。
新品価格で約 259,200円前後。中古市場価格で約 160,000円~180,000円程度で販売される。個人的にも好きな意匠であり、長く付き合える優れたモデルである。